11月4日、H2Aロケットの後継となるH3ロケットの4号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられ、搭載していた防衛通信衛星「きらめき3号」も無事軌道に乗りました。
私たちと縁の遠そうなロケットですが、実は将来の日本経済の発展にも関係するかもしれません。
5日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、hide with Spread Beaverの「ROCKET DIVE」をBGMに、つボイノリオと小高直子アナウンサーがこの打ち上げに対する投稿を紹介しました。
ロケット打ち上げの目的
打ち上げ成功への反響です。
「度重なる打ち上げ延期でやきもきしておりましたが、無事打ち上げられてホッとしました。
H3ロケットは初号機の打ち上げに失敗しましたが、2号機から3号連続の打ち上げ成功となり、開発も軌道に乗り始めた格好となりました」(Aさん)
「きらめき3号は高度36,000kmを周回する静止衛星。H3で静止衛星を打ち上げるのは初となりまして、Xバンド通信は気象条件に左右されにくく、高速大容量通信に優れているため、画像や動画がスムーズに送信できて有事や災害時に広範囲に展開されます。
官邸や部隊間でも迅速な情報共有が期待されます。
これまでに1号機や2号機を打ち上げており、3機体制で太平洋からインド洋に及ぶ主な自衛隊の活動地域が広くカバーされます」(Bさん)
きらめき3号の開発は防衛省が手がけた事業であり、軍事的な側面もあるようです。
産業の発展に期待も
ロケットには衛星を乗せて軌道に乗せる仕事があり、今回は防衛関連の通信衛星を軌道に乗せましたが、今後は海外の顧客の衛星を打ち上げる計画があり、すでに3件契約が決まっていて、フランスやアラブの衛星を打ち上げるそうです。
「(宇宙産業の)世界市場は競争が激しく、低価格化や信頼性向上を実現するために開発は続きます」(Cさん)
今回、ロケットブースターは2個付けたそうですが、ブースターをつけなかったり4個にしたりと、個数は柔軟に対応できるため、将来、日本がどんどん他国の打ち上げを受け付けると、規模や金額に応じた打ち上げができそうです。
実際に打ち上げのコストはどんどん削減できているようで、日本のロケットが経済的な競争力をつけて、宇宙産業の発展につながるかもしれません。
打ち上げ成功で一安心
今まで日本では、ロケットの打ち上げが何度か報じられたことがありましたが、今回の成功にはホッと胸をなでおろした方も多いでしょう。
つボイ「打ち上げの時ってすごく見物の人がいて、楽しみにして見ているというのは、今回もそうやった」
小高「『下町ロケット』(TBS系)のドラマの時なんかもそうでしたもんね」
つボイは最後に「失敗の時はみんなガッカリしてるんで。見に行った人は『良かった!見た甲斐があった』というようなことにも喜びがつながっていくんでしょうか」とまとめました。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年11月05日10時14分~抜粋