イギリスの「オックスフォード英語辞典」に23の日本語が新たに加わりました。
今回の改定で加わったのは「katsu(カツ)」「okonomiyaki(お好み焼き)」「donburi(丼)」などで、半数以上が食べ物や料理に関する言葉です。
ほかにも日本のアニメや映画人気を背景に、「mangaka(漫画家)」や「isekai(異世界)」も追加されました。
3月29日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、このニュースを取り上げました。
英語で表せない独自の文化
オックスフォード英語辞典のウェブサイトは「英語にとって、日本語は外来語の宝庫だ」としています。
日本には、英語では表しきれない独自の文化が多いということかもしれません。
つボイノリオ「訳そうと思えば訳せるけど、外来語をそのまま持ってきた方が使いやすいな、というようなことはありますもんね」
小高直子アナウンサー「ヨーロッパに行くとカツレツみたいなのがありますけど。コートレットかな?そうじゃない日本のトンカツは、『これは"カツ"なんだ!』みたいな感じなんでしょうね」
つボイ「日本で独特の発達をしたものですからね」
いまロンドンでは、チキンカツを使った「日本式カレー」が大人気とのこと。
これも、イギリス人に「カツ」が広く知られるようになった大きな要因のひとつかもしれません。
日本文化の世界への影響力
今回のオックスフォード辞典への新たな日本語の追加からは、日本の文化の影響力も見て取れます。
つボイ「江戸時代とかもっと前の日本語なんて世界に何の影響も及ぼさなかったものが、こうやって及ぼすようになってきた」
まさに日本文化の世界へのパワーの変化を感じるニュースです。
日本文化といえば食べ物はもちろんですが、やはり「アニメ」も外せません。
中でも気になるのは、やはり「isekai(異世界)」でしょうか。
「異世界」とは、漫画やアニメ、小説などのジャンルのひとつで、主人公がゲームの世界や魔法の世界などの現代とは異なる場所に転生する物語です。
異世界?伊勢海?
小高「それがおそらく海外でも日本のフィクションとして人気なので入ってたと思うんですけど。異世界って大抵ね、イギリスとかね、ヨーロッパの中世とか、そういうところに転生するものが多いんですよ」
日本が「異世界」としているイギリスの辞書に「isekai」が取り上げられたことは興味深いですね。
水分貴雅アナウンサー「日本の日常ではあまり出てこないですよね。そういうのが好きな方は違和感がないけど。我々の世代で"異世界"というのは(笑)」
確かに、日本人でも「異世界」という言葉になじみがない人は多そうです。
つボイ「我々"愛三岐(あいさんぎ)"の人間からすると、日本海とか、伊勢の方の海(いせかい)とか」
小高「それ海!しかも伊勢の海は"いせかい"言わんですよ!」
つボイ「言いません、失礼いたしました」
イギリスにおける日本文化への関心の高さが反映されたニュースでした。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年03月29日09時07分~抜粋