流行りの衣料品を安く、簡単に買える現代。わたしたちは毎シーズン、流行りの色や形が出ては買うことを長年繰り返してきました。
飽きたり古くなったりして簡単に捨てた衣類。その後どうなるのか考えたことがある人はどれくらいいるのでしょうか。
8月4日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、衣料品を色ごとに分けるリサイクルシステムについて紹介しました。
捨てた洋服はまざると何色に?衣料リサイクルの現実
繊維を色ごとに分別?
小高直子アナウンサーが、「見てほしい写真があるんです」とつボイノリオに文房具が載った写真を手渡しました。
つボイ「私も文房具が好きなんで。ちょっとした小物とかほしくなります。この写真は色とりどりですね」
カラフルな文房具が載った写真の正体は、リサイクルされた繊維や布からできている文房具でした。
京都の株式会社カラーループ(以下、カラーループ)という会社が、衣類などの繊維を色ごとに分別し、おしゃれにアップサイクルする取り組みをしています。
アップサイクルとは、リサイクル(再利用)よりもう一歩進んだもの。元の製品よりも次元・価値の高い(アップした)モノを生み出すことを、最終的な目的としています。
つボイ「私も文房具が好きなんで。ちょっとした小物とかほしくなります。この写真は色とりどりですね」
カラフルな文房具が載った写真の正体は、リサイクルされた繊維や布からできている文房具でした。
京都の株式会社カラーループ(以下、カラーループ)という会社が、衣類などの繊維を色ごとに分別し、おしゃれにアップサイクルする取り組みをしています。
アップサイクルとは、リサイクル(再利用)よりもう一歩進んだもの。元の製品よりも次元・価値の高い(アップした)モノを生み出すことを、最終的な目的としています。
衣類リサイクルの現実
資源回収された衣類をリサイクルにまわすと、色が混ざり合った状態。ひとまとめにしてリサイクルすると、一体どんな色になるでしょうか。
質問を振られたつボイは、即答でした。
つボイ「黒になりますね」
きれいな黒になるのではなく、くすんだ汚い黒になってしまうと説明した小高。
たくさんの色が混ざるほど彩度(色みの強さや、鮮やかさの度合い)が落ちていきます。
衣類をリサイクルする際は、効率の問題でまとめて処理されてしまうのが現実。くすんだ色は作業用のマットや吸音材、軍手、ぬいぐるみの中綿など色を気にしない安い製品に使われることが大半でした。
確かに、作業用のマットなどは色が黒っぽい灰色であまりきれいな色とは言えません。
質問を振られたつボイは、即答でした。
つボイ「黒になりますね」
きれいな黒になるのではなく、くすんだ汚い黒になってしまうと説明した小高。
たくさんの色が混ざるほど彩度(色みの強さや、鮮やかさの度合い)が落ちていきます。
衣類をリサイクルする際は、効率の問題でまとめて処理されてしまうのが現実。くすんだ色は作業用のマットや吸音材、軍手、ぬいぐるみの中綿など色を気にしない安い製品に使われることが大半でした。
確かに、作業用のマットなどは色が黒っぽい灰色であまりきれいな色とは言えません。
目に見える形で再利用できるものへ
カラーループは、よりよいものにするアップサイクルとして回収された衣類や縫製工場から出る端切れを素材ではなく、色ごとに分けてリサイクルするカラーリサイクルシステムを構築。
ほぐした繊維を糸やフェルトにしたり、プラスティック樹脂や紙と混ぜて色素材として使ったりして、これまで目につかないところばかりで使われていたリサイクル繊維を付加価値のある商品に利用できる素材にしました。
色ごとに分別すれば、彩度が鮮やかなものにリサイクルできるというメリットも。使い道も増えそうです。
ほぐした繊維を糸やフェルトにしたり、プラスティック樹脂や紙と混ぜて色素材として使ったりして、これまで目につかないところばかりで使われていたリサイクル繊維を付加価値のある商品に利用できる素材にしました。
色ごとに分別すれば、彩度が鮮やかなものにリサイクルできるというメリットも。使い道も増えそうです。
古着が魅力的な製品に
もともとは、京都工芸繊維大学の木村照夫名誉教授と当時、同校の博士課程に在籍していたテキスタイルデザイナーの内丸もと子さんが「カラーリサイクルネットワーク」という団体を作って研究していたことがきっかけ。
その後、大学発のベンチャー企業に変身しました。
多くの古着がごみとして処分されていることを知った内丸さんは、何とかしたいと考えた結果、色ごとに分別するしかないと思い至ったそう。
5年かけてこのリサイクルシステムを生み出したとのことでした。
ボロボロの衣料を魅力的な製品に生まれ変わらせることができることを消費者にもっと知ってもらえたらと思っているそうです。
現在では、文房具以外にも少しずつ様々な製品へ変身させる機会も増えてきたとのこと。今後、もっと身近になってくるのかもしれません。
「流行りに合わなくなったから」「新しいものが欲しいから」とわたしたちは衣料品を簡単に捨てています。
衣料品の行く末を考えたことがある人はあまりいなかったのではないでしょうか。
これからは買う前に、しっかり考えることも必要ですね。
その後、大学発のベンチャー企業に変身しました。
多くの古着がごみとして処分されていることを知った内丸さんは、何とかしたいと考えた結果、色ごとに分別するしかないと思い至ったそう。
5年かけてこのリサイクルシステムを生み出したとのことでした。
ボロボロの衣料を魅力的な製品に生まれ変わらせることができることを消費者にもっと知ってもらえたらと思っているそうです。
現在では、文房具以外にも少しずつ様々な製品へ変身させる機会も増えてきたとのこと。今後、もっと身近になってくるのかもしれません。
「流行りに合わなくなったから」「新しいものが欲しいから」とわたしたちは衣料品を簡単に捨てています。
衣料品の行く末を考えたことがある人はあまりいなかったのではないでしょうか。
これからは買う前に、しっかり考えることも必要ですね。
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