突然ですが「賞味期限」と「消費期限」の違いを説明できますか?
消費者庁は「賞味期限」の正しい理解を広めるため、「『賞味期限』の愛称・通称コンテスト」を開催しました。
食品ロス削減の日である10月30日に受賞作品が発表。「おいしいめやす」が内閣府特命担当大臣賞を受賞しました。
11月9日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』音楽を起点に情報やニュースを届ける「トーマスの箱」のコーナーでは、アストラッド・ジルベルトが歌う「おいしい水」に乗せて、新しく決定した「賞味期限の愛称」について語りました。
「賞味期限」と「消費期限」
つボイノリオが、リスナーから寄せられたおたよりを読みあげます。
「つボイさん、スーパーの買い物では定価が下がったコーナーの商品を必ず買うほど賞味期限を気にしていない私ですが、食品ロスを防ぐためにと消費者庁では今後の表示を『賞味期限』から『おいしいめやす』と書き換えるようであります」(Aさん)
食品の期限表示には、「賞味期限」と「消費期限」があります。
賞味期限は、おいしく食べられる期間のことで、まさに「おいしいめやす」そのもの。
この期限を過ぎてしまったからといってすぐに食べられなくなるものではなく、食品の品質は保たれていることもあります。
一方消費期限は、これを過ぎたら食べることを控えたほうがよい期限のこと。
期限を過ぎてしまうと、食中毒などの危険があります。
似ているようで意味が大きく異なる「賞味期限」と「消費期限」。
言葉の違いが「味」と「費」だけのため、この2つを混同してしまっている人も少なくないようです。
意味をわかりやすく伝える手段
とはいえ、正式名称は今までの「賞味期限」のまま。
わかりやすく伝えるための"愛称"として、この「おいしいめやす」の言葉を使うことが決定したようです。
賞味期限は文字通り「おいしいめやす」の期限であるため、その規格が変わるというわけではありません。
「言葉のあり方によって、僕らの受け止め方が違う」と、台風を例にあげるつボイノリオ。
「気象予報士の人が『今まで経験したことのない風雨が!命の危険!安全をまず第一に!』。『警報が出ました』というだけでは伝わらん部分を言い換えて、この頃やってますよね、気象用語でもね」
賞味期限を気にして「ああもう食べられない」と思って捨ててしまっていた人たちに、よりわかりやすく伝える手段として、言葉の言い回しを替えることにしたということです。
「おいしさのボーダーライン」
この「『賞味期限』の愛称・通称コンテスト」。
Twitterで募集を呼びかけたところ、100件を超える応募がありました。
内閣府特命担当大臣賞を受賞した「おいしいめやす」のほか、消費者庁長官賞を受賞した
のは「たべごろ目安・のみごろ目安」。
入選作品には「たべごろライン」「まだ、捨てないday」「おいしさのボーダーライン」など、消費者にわかりやすい表現を意識した作品が並びます。
より意味がわかりやすい方へと、世の中はどんどん変わりつつあるようです。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年11月09日10時12分~抜粋