つボイノリオの聞けば聞くほど

「似ている曲が多い?」名作曲家・筒美京平についてとことん語りつくす!

『つボイノリオの聞けば聞くほど』、音楽を起点にニュースや情報をお届けする「トーマスの箱」のコーナー。

5月29日の放送では、C-C-Bの「Romanticが止まらない」が流れました。

この曲は、多くのヒット曲を産みだしている筒美京平さんが作曲した曲です。

リスナーから、「筒美さん作曲のあの名曲は、あの人のあの曲に似ている!」というおたよりが多くよせられました。

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「ワイルド・ワン」は「夏のお嬢さん」?

『聞けば』ではこの週、堺正章さんの「さらば恋人」と、アルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)」が似ていると話題になっていました。

ちなみに「さらば恋人」は1971年、「カリフォルニアの青い空」は1973年の作品です。

この話題によせられた反響のおたよりを、つボイノリオが次々に読みあげていきます。

「『さらば恋人』と、『カリフォルニアの青い空』が似てると話題になってますが、私からはこれがおすすめ。
スージー・クアトロの『ワイルド・ワン』と、榊原郁恵さんの『夏のお嬢さん』が似ていると、常々言われております。
西城秀樹さんの『恋の暴走』という曲も聞いてみてください」(Aさん)
 

「さよなら 東海 たてがみ…」

「マチャアキが歌う『さらば恋人』ですが、こどもの頃に初めて聞いた時、『さよなら 東海 たてがみ』。どういう意味で歌ってるんだろう?と思っていました」(Bさん)

「筒美京平先生は70年代から80年代にかけて、名曲を立て続けに書かれました。しかしながら、中には引用・オマージュがすぎて、どっちがオリジナルなのかイントロだけではわからない楽曲もゴロゴロしております。

中原理恵さんの『東京ららばい』は、サンタ・エスメラルダの『悲しき願い』。
河合奈保子さんの『北駅のソリチュード』、早見優さんの『哀愁情句』は、ワム!の『ケアレス・ウィスパー』。
河合奈保子さんの『UNバランス』は、ドナ・サマーの『情熱物語 (She Works Hard For The Money)』」(Cさん)

似ている曲が多いと言われる筒美さんですが、もちろん筒美さんの方が先に書いていた楽曲もあります。
 

「金田の大冒険」も似てる!

「『サザエさん』のオープニングを作るほどすごい方ですよ!」(Dさん)

「『カリフォルニアの青い空』、この曲はかつてアメリカ本土から日本へ向けて放送された、日本短波放送『アメリカ友情の声』のテーマ曲として使われておりました」(Eさん)

「ナイト・レンジャーの『Don't Tell Me You Love Me』は、シブがき隊の『ZOKKON 命(ラブ)』に、イントロがよく似ています」(Fさん)

ここで、話題はつボイの名(迷?)曲にも飛び火します。

「『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』と『金太の大冒険』は似てますね」(Gさん)

「筒美京平から外れてますやん!」と、思わずツッコミを入れるつボイ。
 

ゴールデンコンビが生み出した名曲

「筒美京平さんの話が出ましたが、僕は松本隆さんとのコンビが無敵の存在に思えてなりません。2人の作品、名曲揃いですよ!」(Hさん)

2人がタッグを組んだ曲を調査したつボイは、その一部を紹介します。

天地真理さんの「レイン・ステイション」。
THE ALFEEの「夏しぐれ」「青春の記憶」「白いハイウェイ」。
太田裕美さんの「雨だれ」「木綿のハンカチーフ」「夕焼け」「9月の雨」「ドール」。
桑名正博さんの「セクシャルバイオレットNo.1」。
近藤正彦さんの「スニーカーぶるーす」「悲しきハイスクール」「ブルージーンズ・メモリー。
斉藤由紀さんの「卒業」。
中山美穂さんの「綺麗ア・ラ・モード」。
「バラードのように眠れ」「stripe blue」「ABC」「自然にKISSして」「雨のスタジアム」など、少年隊の楽曲のほとんど。
映画『天空の城ラピュタ』のイメージソング「もしも空を飛べたら」。

このように、このゴールデンコンビから生まれた楽曲はたくさんあります。
 

「インカの秘宝」と「インカ帝国の成立」

「いかにヒットメーカーだったか、いうことがよくわかりますね」と感心しきりの小高直子は、「つボイさんも1曲書いてもらえばよかったのにねぇ」と、めちゃくちゃな提案をします。

つボイは、この小高の言葉に、何か大切なことを思い出した様子。

「中山美穂さんの『インカの秘宝』いうのがあって。インカは私、自分で書くわ」

ゴールデンコンビが生み出した楽曲「インカの秘宝」に乗っかり、自らが生み出した名(迷?)曲、「インカ帝国の成立」をちゃっかりアピールするつボイ。

というわけで、「筒美京平さんはすごい人だな」、「松本隆さんと組んだら最強のヒット曲ができるぞ!」ということが証明されたのでした。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年05月29日09時00分~抜粋

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