コロナウイルスへの不安から、巷ではトイレットペーパーの買い占めが起きています。
デマがきっかけとされていますが、転売目的でなくとも、店頭にあるうちに買い貯めておこうという意識の人たちによって、本当に必要なのに手に入らない方もまだまだ多いです。
3月3日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』。この日の「トイレのコーナー」はトイレットペーパーにまつわる話から始まりました。
トイレットペーパーがなかった頃の創意工夫
昔のグッズが出てきた
「うわぁ懐かしいですね。番組オリジナル、トイレットペーパー『ふくのかみ』。うちも使われないままの『ふくのかみ』が2個ありますよ。製作コストや送料も結構なものだったと思います。思えばその頃のラジオ番組は予算があったんですね」(Aさん)
「ふくのかみ」は、つボイノリオと小高直子のイラストが描かれたトイレットペーパー。緑とピンクの二色がありました。
つボイ「最近のこの番組、一般の方にも予算のなさが悟られるような、そんな番組作りになってますかね」
小高「予算あったと言われますけど、このトイレットペーパーのイラストはリスナーさんに描いてもらったんですよ」
1993年秋にスタートして27年目。番組予算が潤沢ではなかったのは、昔からのようです。
「ふくのかみ」は、つボイノリオと小高直子のイラストが描かれたトイレットペーパー。緑とピンクの二色がありました。
つボイ「最近のこの番組、一般の方にも予算のなさが悟られるような、そんな番組作りになってますかね」
小高「予算あったと言われますけど、このトイレットペーパーのイラストはリスナーさんに描いてもらったんですよ」
1993年秋にスタートして27年目。番組予算が潤沢ではなかったのは、昔からのようです。
紙と水とバキュームカー
「昔はトイレットペーパーの代わりに広告や新聞紙をくしゃくしゃにして使ってました。それを汲み取り式トイレに捨ててましたが、それが原因でたまにバキュームカーのホースが詰まってましたね」(Bさん)
つボイ「『奥さん、ちょっと水足して~』って、ボットン式トイレの上からジャジャジャ~と水を入れて、紙を水でヒタヒタに柔らかくして吸う。上から見るとようわかりますよ。白い紙も茶色くなってる」
小高「細かい描写はいい!」
Bさんの家では、広告や新聞紙は溶けなかったので、ゴミ箱に入れて燃やしていたそうです。さらに実家の方では、もっと徹底していたそうで…。
つボイ「『奥さん、ちょっと水足して~』って、ボットン式トイレの上からジャジャジャ~と水を入れて、紙を水でヒタヒタに柔らかくして吸う。上から見るとようわかりますよ。白い紙も茶色くなってる」
小高「細かい描写はいい!」
Bさんの家では、広告や新聞紙は溶けなかったので、ゴミ箱に入れて燃やしていたそうです。さらに実家の方では、もっと徹底していたそうで…。
燃やした紙はどんな匂い?
「親父の実家では肥やしにするために紙を入れないのが当たり前。トイレにバケツがあり、それを汲んでお尻を洗いました。夏は良いけど冬は冷たかったです。どうしても出てしまう紙は燃やしてました。そんな昭和の記憶です」(Bさん)
つボイ「紙を燃やす時の煙はどんな匂いでしょうね?」
小高「細かい描写はいらない。やめなさい!」
匂いは記憶を呼び起こします。つボイの海馬から強烈な記憶が溢れ出しました。
つボイ「紙を燃やす時の煙はどんな匂いでしょうね?」
小高「細かい描写はいらない。やめなさい!」
匂いは記憶を呼び起こします。つボイの海馬から強烈な記憶が溢れ出しました。
保健委員の唯一の仕事
つボイ「使った紙を燃やすわけです。煙が当然出ますわね。昔ね、私、クラスの分を集める検便係やったんです。保健委員ってありませんでした?」
小高「あった、あった」
つボイ「保健委員って何かわからずに手を挙げましたけども、検便集め係やん。他にどんな仕事があるんや?」
小高「気分の悪くなった子を保健室に連れていくとかあるでしょ?」
つボイ「うちの方はみんな丈夫やったから、そんな子おれへん。検便集めるのが唯一の仕事」
当時の検査は、理科室に集めたものを、白衣を着てマスクをつけた専門家が一つずつ顕微鏡で見ていったんだそうです。
検便をスライドガラスに置き、カバーガラスで挟んで、顕微鏡で見るという手間のかかる作業だったんですね。
小高「あった、あった」
つボイ「保健委員って何かわからずに手を挙げましたけども、検便集め係やん。他にどんな仕事があるんや?」
小高「気分の悪くなった子を保健室に連れていくとかあるでしょ?」
つボイ「うちの方はみんな丈夫やったから、そんな子おれへん。検便集めるのが唯一の仕事」
当時の検査は、理科室に集めたものを、白衣を着てマスクをつけた専門家が一つずつ顕微鏡で見ていったんだそうです。
検便をスライドガラスに置き、カバーガラスで挟んで、顕微鏡で見るという手間のかかる作業だったんですね。
人生を変えた出来事
つボイ「見終わったやつは、大きなバケツみたいなやつにジャボンジャボンと入れてくわけです」
そのバケツを持って、今度は中庭に。
つボイ「中庭には閻魔様が使うような大きな釜があって、グラグラぐらぐら湯が煮えたぎっている。そこにダダダーっと、使ったスライドガラスを入れるんです」
使用済みのスライドガラスを煮沸消毒していたそうです。
つボイ「茶色になった湯から湯気がボワ~ッと上がってね。それを見てた僕らの方に風で流れてきて、『みんな逃げろ逃げろ』って言って逃げた。そんなことを、さっきのおたよりで思い出しました。昭和の歴史でございます。
煮沸をグラグラグラグラと、もの凄い迫力やったです。あれを知ってるか、知ってないかで人生変わりますよ」
70年の人生の中でかなりのインパクトだったようです。
そのバケツを持って、今度は中庭に。
つボイ「中庭には閻魔様が使うような大きな釜があって、グラグラぐらぐら湯が煮えたぎっている。そこにダダダーっと、使ったスライドガラスを入れるんです」
使用済みのスライドガラスを煮沸消毒していたそうです。
つボイ「茶色になった湯から湯気がボワ~ッと上がってね。それを見てた僕らの方に風で流れてきて、『みんな逃げろ逃げろ』って言って逃げた。そんなことを、さっきのおたよりで思い出しました。昭和の歴史でございます。
煮沸をグラグラグラグラと、もの凄い迫力やったです。あれを知ってるか、知ってないかで人生変わりますよ」
70年の人生の中でかなりのインパクトだったようです。
綺麗に終わるタイミング
「雨の日は湿気で新聞紙がお尻に優しかったですね」(Cさん)
つボイ「こういう経験は今の人はないやろな。してる間中、紙は揉むんやで。しゃがんでる間中、揉んだら、どんな固い紙でも柔らかくなる」
こう語りながら、台本か何かを揉んでシャカシャカと音を出します。
小高「そのぐしゃぐしゃにした紙で拭かんでね」
つボイ「あんた、いるか?」
小高「いらない!それ、揉みが足りないと痛いだけという場合がありますけど?」
つボイ「だからしてる間はずーっとシャカシャカシャカシャカ。それ以上出るもんがなくても、揉みが足らんと、ずーっとしゃがんだまんまやわ。揉み終わったところで出し終わるのが一番綺麗ですよね。綺麗な話でしょ?」
トイレットペーパーがあって、シャワートイレがあって、あたたかい便座が当たり前となった現在ですが、こういう時期だからこそ、年長者から創意工夫を聞くのも一興かもしれません。
(尾関)
つボイ「こういう経験は今の人はないやろな。してる間中、紙は揉むんやで。しゃがんでる間中、揉んだら、どんな固い紙でも柔らかくなる」
こう語りながら、台本か何かを揉んでシャカシャカと音を出します。
小高「そのぐしゃぐしゃにした紙で拭かんでね」
つボイ「あんた、いるか?」
小高「いらない!それ、揉みが足りないと痛いだけという場合がありますけど?」
つボイ「だからしてる間はずーっとシャカシャカシャカシャカ。それ以上出るもんがなくても、揉みが足らんと、ずーっとしゃがんだまんまやわ。揉み終わったところで出し終わるのが一番綺麗ですよね。綺麗な話でしょ?」
トイレットペーパーがあって、シャワートイレがあって、あたたかい便座が当たり前となった現在ですが、こういう時期だからこそ、年長者から創意工夫を聞くのも一興かもしれません。
(尾関)
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