多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

『多田しげおの気分爽快!!』5,000回を迎える。

CBCラジオの朝の情報番組『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』は、1999年(平成11年)4月5日にスタートし、この9月14日に5,000回を迎えました。

この日は「ありがとう!『朝PON』5,000回スペシャル」として、過去の出演者が生出演、あるいは録音コメントで登場しました。

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沢朋宏も5000回目

今回はレギュラー出演者である多田しげおと、担当曜日の異なる山内彩加アナウンサー、桐生順子、沢朋宏アナの4人が一堂に会しました。
桐生は2015年から参加。山内アナは今年の2月2日からとまだ半年。

それに比べて沢アナは初回から20年連続出演です。
番組開始時、沢アナはまだ25歳。それから1年半後に、今も続く「沢朋宏のめっちゃウマお取り寄せ」のコーナーが始まりました。

沢は「お取り寄せという言葉はこの番組が作ったんだからね。世の中にお取り寄せというブームはまだなかったんですよ」と誇らしげです。
「ホントですか?」と信じられない様子の山内。番組が始まった時はまだ4歳ですから無理もありません。

多田は「"お取り寄せ"の言葉を作った、は言い過ぎですが、言い始めたのは実はこの番組なんです。日本の歴史を作っている沢です(笑)」

第一回は鹿児島県の旅館が作っていた黒豚の角煮で、沢はメモ付きの原稿を今もきちんと保存しています。

多田「実は、沢朋宏はすっごくまじめに努力して取り組むタイプなんです」

この18年でおよそ900品のお取り寄せ情報を紹介したそうです。

初回アシスタントは誰?

1999年4月5日、初回放送のオープニングが流されました。
多田の声も若干若く、やや早口で張り切っている感じが伝わってきます。

アシスタントは当時入社2年目のアナウンサーだった大橋麻美子。CBCを退職後、2015年にフリーアナとしてアシスタントに返り咲いた大橋、スタジオに参加して振り返ります。

当日はリスナーからのメッセージが600通ほど寄せられました。
リスナーにも初回から聴いている方が。

「第一回から拝聴しております。最初の放送の時『なんじゃこれは、朝からハイテンション疲れるわ』と思ったんですが、だんだん慣れてしまって、そのうちに聞かなければならないようになってしまいました」(Aさん)

大橋は当時23歳で「よくわかってなかったですね」。
放送中、自身のあまりの未熟さに不覚にも泣いたことがあるそう。でも、コマーシャルの1分半の間に気持ちを持ち直し、そこから根性だけでやり切ったそうです。

社会人となり、妻となり母となり、そしてシングルマザーとなって「濃い20年でした」と振り返ります。

「朝PON」は研鑽の場

過去のレギュラー出演者が続々と登場します。やってきたのはCBCテレビ『ゴゴスマ』で、今やCBCの顔となった石井亮次アナウンサー。
『朝PON』では、入社1年目(2000年)の10月からコーナーを持っていました。

出演は通算で8年半。ただ、担当コーナーの数も最多です。次々にコーナーの中身が変わり、半年で終わったものもあるそう。それはリスナーも気になっていたようです。

「石井さん、ご自分でいろんなコーナーを作っては失敗して、でも楽しくてためになりましたよ」(57歳主婦・Bさん)

ところが2004年、「石井亮次の一品に技あり」のコーナーで、JNN・JRN系列のコンクール「アノンシスト賞」の2003年度ラジオ「フリートーク部門」で最優秀賞を獲得しました。

石井「職人さんをひとり取り上げて10分間ご紹介するコーナーです。
3年くらいこのコーナーをやらしていただいて、どれだけ学んだか。起承転結、インタビュー、ラジオにおける表現、すべての要素が詰まってます。
そして多田さんがアドバイスをくれる。ありがたい研鑽の場でした」

これを聞いて多田は「『朝PON』ってすごい番組じゃん」と笑いを誘います。

「朝PON」史上異質のコーナー?

現在深夜番組『ナガオカ×スクランブル』を担当する永岡歩アナウンサーも登場しました。

多田「永岡の顔を見たらやっぱり『朝PON』は研鑽の場だなぁ。若いアナウンサーの研修番組だったんだ」

永岡アナは「世界伝説大発見や!」のコーナーを5年担当しました。

永岡「20年続いたその一翼を担ったと言っても過言ではない!」
多田「研修しすぎたな」

これは多田いわく「朝PON史上、異質の記憶に残るコーナー」で、世界中の伝説・昔話を永岡が見つけてきて紹介するものです。

多田が印象に残っているのは「何かつっこむと必ず永岡君はすぐに答えられない。『あのー』と一拍置くこと」だとか。

リスナーもそのやりとりを面白がっていたようです。

「仕事に行くまでの時間、聴かずにはいられない身体になってしまいました。会社についても永岡君のコーナーが終わるまで聞いて、それから会社に入ると、お前何ニヤニヤしてんねん、と叱られました」(Cさん)

多田「朝PON20年の5年間、一時代を築きましたね」
永岡「将来の多田しげおは僕だ!」
多田「僕みたいでいいんですか?」
永岡「あのー(笑)」

研鑽の甲斐がありました。

アシスタントは総勢16人

過去のアシスタントを振り返るおたよりも。

「強烈に記憶に残っているのが氏田(朋子)さんです。確か頭にカーラーを巻いたままニュースを読んでましたよね。後にも先にもこんな変なアナウンサーは聞いたことがありません」(Dさん)

現在フリーアナとして『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)でも活躍中の氏田アナも朝PON出身です。

そしてスタジオにはアシスタントを代表して加藤由香アナが登場。2013年から3年ほど担当しました。5,000回でアシスタントは全員で16人だそうです。

加藤アナのコーナーは実験教室のように、いろいろなものを作ってみましたというものでした。水まんじゅう、アップルパイ、味噌漬けなど。和菓子はなんと作品展まで開催しました。

多田「研究心が旺盛なのと、手先が器用なんだ」
加藤「好きですね。でも極めると、それから一切やらないです(笑)」

『朝PON』ネタで盛り上がる

リスナーもいろいろな状況で聴いています。

「この番組を初めて聴いたのは、父が保育園に車で送ってくれる間に流れてくるラジオに耳を傾けるようになった時です」(24歳・Eさん)

「私は新米リスナーです。今年の6月頃から聴き始めました。ひょんなことから聞いて意外に面白く、ずっと聞いています。先日娘が『お母さんも『朝PON』聞いているの?』と『朝PON』ネタで大いに盛り上がりました」(Fさん)

「多田さんの番組はアットホームな感じが好きです。出演者さんのみなさんに限らず裏方のスタッフさんも巻き込んだ放送がとても楽しいです」(Gさん)

多田は「その意味ではこの番組始まって5,000回、20年ですけど、ディレクターも最初からの担当が3人もいます。それもあって5,000回を迎えられたのかなぁ」と感慨深げです。

最後に気を引き締めて、「来週からはまた頑張ってまいります。今日もぜひ、いい一日でありますように」といつものコメントで力強く結びました。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年09月14日07時37分~抜粋

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