多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

ハマる人が増加中?「苔テラリウム」

最近、苔に魅了される人が増加しており、特に女性の間で人気だそうです。
地味な存在ですが、インテリアとしてもなかなか魅力的な苔。

そこで8月24日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では苔の魅力について、"苔テラリウム"作家の谷川豊英さんに伺いました。

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苔には根がない

谷川さんによると、苔が他の植物と違うところは、他の植物は根っこから水を吸い上げる維管束がありますが、苔にはそれがありません。

また根の代わりに「仮根」と呼ばれるものがあります。風とか雨に飛ばされないように地面などくっつくためのものです。

苔は根がなくても、体表から空気中の水分や養分を取り入れるようになっています。そして、他の植物と同じように光合成をして成長していきます。

多田は「だから緑色ですね」と納得します。

苔は多種多様

苔にはジメジメしたところに生えるイメージがありますが、実はいろいろなところに生えているそうです。
日当たりがすごくいいところや道路など、さまざまな環境に生えています。

身の回りで苔を探してみるといいかもしれませんね。「あ、こんなところに」という発見があるかもしれません。

種類は、全世界に約2万種あると言われていて、日本国内にはそのうち約1,800種類ほど存在しています。

世界最大の苔はダウソニア・スペルバといい、1本60cmの高さになるものがあります。湿度が高いところ、亜熱帯にいます。

苔の魅力は?

多田「人が苔に魅了されるのは生命力の強さでしょうか?」
谷川「そういった力強さもあると思いますが、見ていただくとすごくきれいであざやかな緑をしているので、それも魅力かなと思います」

多田「京都に西芳寺(苔寺)がありますが、確かに苔は本当に色あざやかですね」
谷川「光が当たるところは緑が薄めで、日陰になるところは緑が濃くなります。苔によっても色合いが違って、それも魅力のひとつです」

「苔テラリウム」とは?

谷川さんが作っている「苔テラリウム」とはどういうものでしょうか。

テラリウムとは、ガラスの容器などの中で植物などを栽培することです。直径15~30cmくらいの容器の中に、箱庭みたいなものを作ります。
これを苔中心で作ったものが「苔テラリウム」です。

実際にスタジオには「苔テラリウム」の作品が持ち込まれました。直径30cmくらいの球状の透明なガラスで、上は切ってあり、下は台座がつけてあります。その中にきれいな箱庭ができています。
全面を苔で覆い、そこに樹木風にシダを植えたり、石や動物も配しています。小さく細かく作り込まれていて、見てて実に癒されるそうです。

多田「始めたきっかけは何ですか?」
谷川「目に入った瞬間にあざやかな緑に癒されました。それがきっかけです。
会社に勤めて疲れている時に道路に生えているきれいな苔を見て、心が洗われるような気がしました。そこから勉強をし始めました」

苔ガール増加中

多田「教室を開くと生徒さんでいっぱいだそうですね。年齢層は?」
谷川「20代から60代70代まで、9割は女性の方です。」

多田「まったくやったことがない人でも作れますか?」
谷川「初めての方は小さいものから。初心者の方でもできるようなものがあります。
作り方は、初めに殺菌された土を敷いて、次に石。そのあとにシダなどの植物、最後に苔をちょっとずつ入れていきます。固まりのまま入れるのではなく、土とか落ち葉とかいろいろな菌がついているので、それを取り除いて、ちょっとずつ植えこんでいきます」

多田「細かい作業ですね。これくらいのものを作るのにどのくらいの練習が要りますか?」
谷川「人によって違いますが、ピンセットで作業していくのでそれに慣れることです。慣れればどなたでもできます」
多田「後はどんどん面白くなる世界ですね」

見るだけでいやされる「苔テラリウム」。自分だけのものを作ったら、かわいくて仕方ないでしょうね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年08月24日08時15分~抜粋

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