男性も知っておきたい「更年期障害」の基礎知識

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

50代に近づいた女性で、急に熱くなったり、汗がどっと出てきたり、あるいは気が滅入ったり…という症状が現れる方が増えます。
そんな自身の異常に「これって更年期障害?」と悩む方、また妻や母親の変化に「ひょっとして」と考えるご家族も多いでしょう。

そこで5月18日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「更年期障害」の基礎知識について取り上げました。
愛知医科大学産婦人科の篠原康一先生にお話を伺います。聞き手は多田しげおです。

更年期障害とは?

篠原先生は更年期の専門外来をされています。なかなか病気の理解が難しいところがあるので、じっくりとお話を伺うようにしているそうです。

多田「"更年期障害"はどう定義すればいいんでしょう?」

篠原先生「卵巣という臓器が一番関与しています。卵巣は子宮の横に対になってあるもので、女性ホルモンを出しています。それが卵巣の衰えから急に出なくなることで起きてくる病気です」

多田「閉経と同じ時期と思っていいんですか?」

篠原先生「閉経は1年間生理がないことです。さかのぼって考えて、閉経の前後5年が更年期という時期です。
更年期の症状はいろいろありますが、それで日常生活がままならなくなることを"更年期障害"といいます」

典型的な症状とメカニズム

多田「典型的な症状は何でしょうか?」

篠原先生「のぼせ、ほてり、発汗。ひとり団扇で扇いだりとかよくありますね」

多田「どういう仕組みでそうなるんですか?」

篠原先生「卵巣が休むと、脳は働きなさいという指令を出します。その結果、脳の一部で非常に機能が亢進してしまう。そのためにいろいろ自律神経の働きが悪くなると理解してください」

更年期障害の判断

更年期障害では他にも不眠、頭痛などの症状が出るそうです。
ただ、50代は他の病気が出てくる世代なので、更年期だからと軽く見ない方がいいそうです。

「今までと違う自分が納得できない」「何もする気になれない」などと、抑うつ状態になる人もいます。
また関節痛、めまい、耳鳴りなどの症状を訴える方もいます。

これらは更年期障害か、他に要因があるか、症状だけで診断することはなかなか難しいです。

篠原先生は、「ポイントは更年期障害の場合、月経が不順になってくる頃に明らかに不調になってくることです。おそらくご本人はわかってらっしゃると思います」と言います。

治療は女性ホルモンの補充

医者の立場から、診察の際の注意点は何でしょう。

篠原先生「患者さんが来られる時は、心の中にたまったものを出してくる感じで、こちらも順番に聞いていかないといけないです。ある程度は、症状をメモに書いていただけるといいです。どういう症状が、いつからあって、どの辺から月経が不順になったかと、時系列があると非常にわかります」

多田「治療方法にはどんなものがあるんでしょう?」
篠原先生「女性ホルモンが減ったために起こる症状ですから、簡単に言うと女性ホルモンを補充すればいいです。これで、のぼせ、ほてりはすごく楽になります」

具体的には飲み薬で、女性ホルモンのエストロゲン、黄体ホルモンを補充します。また、新しい種類の薬として、貼り薬や塗り薬もあります。

ホルモン投与は5年以内で

多田「更年期障害になった場合、女性ホルモン投与は早い方がいいんですか?」
篠原先生「女性ホルモンの補充は早い方がいいと言われています」

多田「副作用はどうですか」
篠原先生「不正出血がある時があり、それがいやだという人はいます。だいたい3カ月から半年で、それもほぼなくなります。

多田「補充はずっと続けないといけないのですか」
篠原先生「いつまで続けるかという時、一番心配されるのは乳がんですが、2002年にWHO(世界保健機関)の研究で、5年以内なら乳がんは増えないというデータがあります。つらい時期をホルモンの力を借りて乗り越えればいいのでは、とご説明しています」

多田「変な誤解でためらわずに、産婦人科で相談してということですね」

篠原先生「ご注意いただきたいのは、スモーカーの方、肥満の方、高血圧の方は、元の病気をコントロールした上で治療されることをおすすめします。タバコはぜひお控えください。
女性の一生をみるのが産婦人科です」

男性にも更年期障害?

最後に「男性にも更年期障害がある」という話について真偽を尋ねる多田。

篠原先生「本当です。年齢はもっと後で60歳以降、65歳とか」

男性の更年期障害は女性より遅くやってくるようです。

「私、最近イライラするんです」と言う68歳の多田はまさにその年齢層。「ぜひ気をつけます」と苦笑しつつ質問を終えました。

更年期は非常につらい思いをする人もいれば、何もなく過ぎる人もいますね。
つらい時は、あまり我慢をしないで早目に産婦人科で相談をするのがいいようです。
(みず)
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2018年05月18日08時13分~抜粋

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