工作太朗のジョブナイ

「初音ミク」の楽曲制作にハマるピン芸人、いよいよ技術の沼へ

歌声合成ソフト「初音ミク」を使って新曲を鋭意制作中のピン芸人・工作太朗。

歌い方を人間に近づけようとしてある"秘訣"にたどりついたようで、進化した驚きのボイスが披露されました。
3月27日放送の『工作太朗のジョブナイ』から。

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”しゃくり”で劇的な効果が!

「ものをつくろう!」のコーナーでは、CBCラジオ開局70周年キャンペーンの公式イメージキャラクター「初音ミク」の起用決定にちなみ、楽曲を非公式に制作中です。

前回は俗に「調教」と呼ばれる調声の評判があまり芳しくなかったため、今回は大胆な変更を試みたようです。

工作「”しゃくり”を覚えました!」

のっけから自信満々に話す工作。
”しゃくり”とは「歌い始めに本来の音程を出す前に低い音程を出してから本来の音程に合わせていく」歌い方のこと。
これを故意に入れることで、人間の声に近づけるワザをどうやら習得したようです。

早速、新しいバージョンを聴いてみることに。
初音ミクの声が明らかに滑らかになり、また聴き取りやすい感じに変わっています。

さらに、いつものフレーズが流れ終わったかと思うと、なんと間奏への続きがありました。
初音ミクの「ラララ…」が流れたあと、ドラムソロが続き、壮大な間奏へ。

工作「ここから登りつめてくよ」

思わぬ展開に戸惑いを隠せない大塚。
躍動する曲は再びサビに戻り、初音ミクがラストをしっかりと歌い上げました。
 

宇宙が見えた?

工作「…です!」

大塚「『候補3』って呼ぶのやめようか…?」

3曲のデモからサイコロで選ばれた経緯のある曲のため、いまだにタイトルは「候補3」のまま。

しかし、とても1週間とは思えない、あまりの急速な進化ぶりに仰天している様子です。
これでもベースの音などにまだ改善の余地を残しているのだとか。
どういう印象だったか、早速感想を聞いてみたいと工作。

大塚「いや、自分が作詞してきた時と規模が変わって…」
工作「王道すぎるかと思ったの。ひとクセある曲にしたいと思って」

「曲が壮大だからといって、壮大な歌詞にする必要はない」と作詞担当の大塚に告げる工作、「宇宙が見えた」と語り始めます。
スピリチュアルな方向に誘おうとする工作をやんわりと拒否する大塚。

工作「宇宙と繋がれない?」
大塚「わからない域まで行ってしまってる感じが…」

歌い手でもある大塚は、歌詞を覚えるのが大変と本音も。

今後は…大塚が歌詞を追加修正し、工作は曲の荒い部分を整理し直すそうです。
来週は大塚が歌うフルバージョンを披露したい、と意欲をみせる工作でした。
 

技術解説は奥が深い…

番組後半、ボカロ作成に詳しいリスナーからのコメントを基に、今回行った技術的な裏側を解説する工作。

初音ミクがステージ上のどこで歌っているか、架空の配置を考慮すると「まだ倍音が足りない」のだそうです。

「倍音」とは、楽器や自然音など独特の周波数を持つサウンドの成分。倍音が足りないということは存在感が薄いということだそう。

また、エフェクトのかけ方にもテクニックがあり、昔ながらの真空管アンプのエフェクトを通すと音が良くなるのだとか。

工作「やってみようかなと思います」

興味津々な工作とは対照的に、話題を早く変えたい大塚。

大塚「入っていけないなと」

また、”ボーカロイドベタ打ち脱却テクニック”なるリンクが参考になるとのアドバイスも。
滑舌やリズムの調整のため、ひとつの発音のなかでダイナミクスを変えることもできるとか。
工作もまだあまりトライしていない領域だそうです。

工作「でも、この中では一番俺がわかってるかな。俺もわかってないのよ、さほど」
大塚「人間て簡単に歌わせてもらってるんだな、ってすごい思いました。考えたことないもん」

手法がどんどんマニアックになるにつれ、機械的だった音声がリアルに近づいていくのは面白いですね。

放送翌日には清水藍アナと斉藤初音アナによる初音ミクの特番『30分じゃ伝えきれないRADIO MIKU』がオンエア。
残念ながら間に合わなかったようですが、ここで今回の曲を披露することも視野に入れていたと明かす工作。
お披露目される日が楽しみです。
(nachtm)
 
工作太朗のジョブナイ
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2021年03月27日21時23分~抜粋

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