工作太朗のジョブナイ

街の靴修理屋さん、仕事が続けられる秘密とは?

お気に入りの靴が壊れてしまった時、よく駅近やショッピングモールなどにある靴修理屋さんに依頼したことはありませんか?

今回の「お仕事工作」では、そんな時に頼りになる靴の修理職人さんにモットーや気になる稼ぎなどについて伺いました。
2月22日放送の『工作太朗のジョブナイ』から。

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「ムリをせず」営業継続できるワケ

お話を伺ったのは、CBCラジオに近い新栄町駅(名古屋市)近くにある、街の靴修理店「ボルドー」を営む堀尾タダノブさん。

「儲かりますか?」という定番の質問には、
「儲からない。頑張れば儲かるんでしょうけど」と即答する堀尾さん。肩を落とす工作。

工作「やる気次第というところはあるんですかね?」
堀尾さん「そういうのがないと、後進がやらないので(笑)」
工作「謙虚に言われているけど現実かも」

物販と違って技術には上限があり、ひとりあたり出来ることが限られているため稼ぎにも天井があるようです。
数分で終わる依頼もある一方で、時には1ヶ月かかる依頼も。
それでも所要時間分の請求はなかなか出来ないようです。

工作「ひとりで利益を出すのは難しいのかも…」

とはいえ、遊び心をもってやられていたし、余裕も感じられたと感じた工作。
「無理をせずに継続」が同店のモットーのようで、8年も続いている実績がそれを示しています。
すかさず工作はいつもの質問。

工作「バイトとして雇ってもらえますか?」
堀尾さん「ひとりで手いっぱいです」
工作「CBCから近いからどうかなー、と考えていたんですが」
堀尾さん「…頑張ってください」
 

女性客が多い靴修理の依頼

仕事内容について尋ねる工作。

工作「どんなお仕事になるんですか?」
堀尾さん「基本的には、靴であればほぼすべてやっています。できる部分とできない部分があります」

スニーカーは修理が難しく、ほとんどやっていないとのこと。
スニーカーは見た目重視の部分があり、取ってつけた感じになってしまうのがその理由だとか。
そのためメインは革靴だったり、女性のパンプスやヒールだそうです。

お客の男女比でいえば、7:3で女性客が多く、週1くらいで修理に訪れるのだそう。
男性客の場合、かかとやつま先の修理が多いとか。

また、革靴の場合、油分と水分が革の中に混在しているため、繊細で扱いが難しいとのこと。
雨などで水を吸うとドライヤーで乾かすと油分が飛んでしまい、ひび割れの原因になるため復元が難しいそうです。
そのため、「ボルドー」ではひび割れ防止のために油を入れながらゆるやかに乾かすのだとか。

「なるほどな~結構繊細なんだな、革」と感心する工作でした。
 

靴修理業に必要な技術は?

果たして、靴修理業に修行や資格は必要なのでしょうか?

「下請けでやったりとかはしてました」と堀尾さん。
靴修理店をそもそも始めた動機について工作が伺います。

堀尾さん「この仕事はあんまりロスが少ない(ところがよかった)。ご飯屋さんやっても、お客さん来なかったら捨てる」

飲食業だと廃棄ロスがあるけれど、靴修理業に必要な具材はゴムと革だけなのでロスが少ないところが魅力だったようです。
専用機材としては、どこの靴修理店にもあるシンプルでオーソドックスなものを使っているので、基本的には「たぶん誰でもできる」とのこと。
「技術があればできる?」という質問には、「技術習得にかかる時間は4年」とのお答えが。

工作「やっぱ、そんな簡単じゃないんですね!」

ミリ単位の細かい作業が求められるのでは、と推測する工作。奥が深い世界のようです。
「ボルドー」の営業時間は朝10時から夜7時半まで。日曜祝日はお休みだそうです。
ご用の際はぜひ足を運んでみて下さい!
(nachtm)
 
工作太朗のジョブナイ
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2020年02月22日22時19分~抜粋

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