工作太朗のジョブナイ

日本で唯一作っているのは愛知県。木魚職人に直撃してみた

お寺のお坊さんがふだん使うポクポク…の音でおなじみの木魚。
実は現在、日本で木魚を生産しているのは愛知県だけ。しかも製作するのに10年以上の歳月がかかるようです。

今夜の「お仕事工作」では木魚職人さんに仕事内容などについて伺いました。
2月15日放送の『工作太朗のジョブナイ』から。聞き手はアシスタントの大塚南(らじお女子)です。

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製作に10年から15年

お話を伺ったのは、愛知県愛西市にてお寺専門の木魚製作を営む市川幸造さん。

現在日本で木魚を作っているのは愛知県だけですが、もはや県内でも5-6軒しかなく、ほとんどが海外産だとか。

市川さんにそのお仕事を尋ねる工作太朗

市川さん「丸太を購入して、切り刻み、中をくり抜き、乾燥させて、上の彫刻をして出荷します。ただ一気には、出来ないので完成するのに10年から15年かけて作っています」

「そんなに…」と驚く大塚南。
木は生きているため、屋外でゆっくり自然乾燥させないとひびが入ったり変形したりするそうです。
 

音色の秘密

あの「ポクポク…」という独特の音色は、中を彫る段階である程度決まるとのこと。

5年から7年乾燥させたのち、ピアノの調律のように叩いて削って叩いて削って…を繰り返し、音調整を施すのだそう。空気の流れをどう作るかで、音が全く変わってくるのだとか。
 

木魚の外観は鈴のような形です。
ひと削りで音がガラッと変わるという木魚。スリットのところは1cmより薄く、うまくくり抜くと共鳴するのだそう。

工作「しかも1個の木をくり抜いて作っている」
大塚「えー!?」

知らないことが盛り沢山の木魚の世界です。
 

家が買えるくらいの木魚

音入れの前後で全く音が変わると聞き、早速その音を試聴してみる二人。

最初は普通に木を叩くような軽くて鈍い音。
音色をつけた後は一転、明らかに質の違う響きがします。

工作「全然違うからね!」
大塚「違いますね~」

あまりの違いに感激する二人。
「現地で聞くと、内蔵に響くような音の広がりがある」と工作。
気になる方は、実際に音を聞いてたしかめてみてくださいね。

また、1年に1回行事でしか使われない3尺(1mくらいの大きさ)の特別な木魚もあるとか。
ちょうど納品前だったようで、10年に1回しか聞けないというその音も試聴させてもらいました!

”ドン、ドン”と大きく響くような音。
現地で聞いた工作、実際にはもっと空気が振動して音がとても広がっていたとのこと。
広い経堂だとさらに重低音が響くのだとか。

工作「耳フェチの人にはたまらないと思いますよ!」

この木魚、なんと家が1軒買えるほどの価格だとか。

大塚「それくらい価値のあるものなんですね、すごい…」
 

木魚職人は儲かる?

定番の不躾な質問を恐る恐る尋ねる工作。

工作「木魚職人って儲かるんですか?」
市川さん「うーん…なんとか食べていけます」

若い時は一般のサラリーマンよりもらえていたとか。
50代になると一般の職業より劣ることは否めないものの、家族を養うことはできます、と市川さん。
新しいものを商品開発すれば当たる、という世界ではないだけに”守りの商売”だと形容します。

工作「まさに職人だと思いました」

なかなか聞けない話だけに、リスナーからもリアクションが続々寄せられました。

「木って、湿度とか水分量で音が変わるので、ギターやバイオリンと同じようなものかな」(Aさん)
「お仕事工作、コーナー開始以来一番!愛知県でしか作られていないって知らなかった!」(Bさん)
「職人さんが文化を守ってくれるのは本当に素敵なこと。誇るべき技術は何物にも代えがたい」(Cさん)

工作「お寺が多いっていうしね。愛知県が誇る伝統文化なのよ」

さらにこのコーナー全体について、「転職したいのに『やはり芸人がいいんじゃないか』と言われる番組」とのメッセージも。
思わぬメッセージに芸人として背中を押された工作でした。
(nachtm)
 
工作太朗のジョブナイ
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2020年02月15日22時10分~抜粋

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