工作太朗のジョブナイ

都市伝説じゃなかった!視聴率の調べ方に迫る

「視聴率が高い番組」などとよく話題になりますが、そのなじみのある"視聴率"、いったいどうやって測っているのでしょうか?

私たち一般視聴者だけでなく、芸人・工作太朗にとっては大変気になる数字。

今回は視聴率を測定している会社の方に、仕事内容や会社の歴史などについて伺いました。
12月7日放送の『ジョブナイ』から。

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都市伝説じゃない!

今回のゲストは、視聴率調査で有名な株式会社ビデオリサーチに勤務されている青山さん。

広報部の偉い方だそうで東京からお越し頂きました。
工作にとっても気になる視聴率、まずはどんなことをしているかを伺います。

青山さん「センサーを独自開発し、あるご家庭にお邪魔して設置して、そこから上がってくる数字を発表しています」
工作「都市伝説じゃないかと思ってました」

関東地区では2,000万世帯のうち900世帯 (0.0045%)、名古屋地区では400万世帯のうち600世帯 (0.015%)の割合で調べているとのこと。
つまり名古屋地区で視聴率10%といえば調査の実数としては60世帯程度。

そこから統計的処理で地区全体の数字として信頼ある推定を行うようです。

統計学に基づいた調査

工作「どうやって設置する世帯を選んでいるんですか?」
青山さん「統計学のサンプリング理論に基づき、年齢や家族構成でも偏ったりしないように無作為抽出で世帯を選んでいます」

続いて、工作は多くの人が考えたことのある質問を。

「自分がCBCテレビに出演しているから、ずっとCBCテレビをつけている場合は視聴率データに反映される?」

特定の局ばかり見ているなどの場合は確認します、と青山さん。

テレビは視聴率。ラジオは聴取率。

ビデオリサーチ社の創業は、前回の東京五輪が間近な頃の1962年。
当時は紙のテープに1分ごとに穴をパンチしていて、回収員が2週間に1度テープを回収しに回っていたそうです。

工作「ラジオにも視聴率はありますか?」
青山さん「言い方は違いますが、聴取率というものがあります」

”ビデオ”リサーチという社名ながら、ラジオの方も収集しているのですね。
首都圏では年6回、中京圏では年2回、聴取率調査を実施しているそうです。
「もうすぐ来るらしいんですよね…」と戦々恐々の工作。

そんな気になるビデオリサーチ社の給料は…工作が尋ねたところ、「非公開」とのお答えが。

直接的な答えはできないそうですが、視聴率自体のあり方を変えようと、進化や刷新を目指してインフラ面や採用面も含めた大々的な設備投資をしているとのこと。

工作「これから先、どんどん進化していくと…」

それでもと粘る工作に対し、なかなか口を割らない青山さん。

ライバルは”ゆるキャラ”

そこで目先を変えて「ぜひ働かせて頂けますか?」と攻める工作。

青山さん「社名を検索して頂くと、ホームページ上でゆるキャラの”リサーチボーイ”(画像)が飛んでいる。ちょうど(キャラクターを)仮採用してしまったので枠が埋まってしまいました」

ひねりのある回答でごまかされてしまいます。

工作「ゆるキャラに負けた!?」

動画でスーパーマンのように空を飛ぶ”リサーチボーイ”、取材の前日に採用されたそうでタッチの差を悔しがる工作。
二次元のキャラクターにその座を奪われたものの、謎に包まれた企業の実態が垣間見えた今回の取材。

「視聴率の測定法を理解できたし、身近に考えられた。想像以上にデータ分析をしていて視聴率の数字って正確性あるんだな」

こう再認識し、ますます良い番組作りに意気込みをみせる工作でした。
(nachtm)
工作太朗のジョブナイ
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2019年12月07日22時09分~抜粋

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