工作太朗のジョブナイ

20歳で独立!女革細工職人は芸能人で夢を見る?

使い込むほど風合いが増し、手に馴染んでくる革製品。
日常生活のパートナーとして愛用している方も多いと思います。

お仕事エンタテイメント番組『工作太朗のジョブナイ』、11月23日放送では女性に向けたスタイリッシュな革細工を作る職人の方に、この時代の革細工職人としての生き方や可能性について伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

若くしてはっきりした目的意識のある彼女

今回のゲストは名古屋市で革細工の工房を営む岡本愛さん。
仕事内容について伺うと、岡本さんは「自分の選んだ革を仕入れて、サンプルの型紙を制作し、その革を切り出して縫う」と作業工程を説明します。

岡本さんのオリジナルブランドでは『働く女性』や『家事をする女性』に向けたシンプルでスタイリッシュな革細工を作っているのが特徴だそうです。
革でイヤリングなどの各種アクセサリーを作れるというから驚きですね。
革細工を作るのは1日に3個程度と聞いた工作、「本当に手間がかかる作業なんですね!」と感嘆。

続いて工作は、「どうやって革細工職人になったんですか?」と動機について尋ねます。
高校卒業後に革会社に就職した岡本さん、そこで工業ミシンの扱いを習得します。
「ずっと独立しようと思ってて」と語る岡本さん。
18歳で入った会社を2年で辞め、20歳で独立を果たしたそうです。

工作「なにか言われました?辞める時」
岡本さん「たぶん言われていたと思います。でも耳に入ってこなかった」

自分の夢を叶えるため必死に貯金し、周りの声も届かないほど強い決意があったそう。
若くしてはっきりした目的意識のある彼女の生き方に、工作は「本当にしっかりしてるな…」と感心します。

変化する時代に求められる製品を

続いて、革細工製品の売れ行きが気になる工作。
「漫画家さんみたいにブレイクする可能性もあるんですか?」と質問。
「ごくわずかだと思いますけど」と岡本さん。
「芸能人や有名なアーティストが使ってくれることで、急に名前を覚えてもらえるような可能性はある」と期待を寄せます。

しかしながら「今は財布が売れなくなってくる時代」だと言います。
というのも、昨今のキャッシュレス化や名刺の電子化で財布や名刺入れなどを使う場面自体が少なくなっているからですね。
だからこそ「キャッシュレスに合わせた商品を展開しないといけない」と将来展望を語ります。

とはいえ、やはり革製品の良さは変わらないという熱い思いを感じる言葉も。
「革をもっているのがステータスというか。やっぱりかっこいい感じは出るので、これからの時代もおすすめです」と革製品への愛を語ります。

「自分の置かれている状況を客観的に見て、何をすべきかしっかり考えている」と工作。
時代の変化に適合する姿勢に「なかなかできることじゃないな」と感心しきりの様子。

目的意識と人柄が大切!

そして、実際に岡本さんの作品を見てみた工作。
イタリアンレザーで作られた財布やブレスレットを前に「うわー!!すごい!」と感嘆の声。

工作「ずっしりとした高級感があって、手触りも本当に良い」
岡本さん「ちょっと硬めの革の方が好み。使っているうちにだんだん馴染んでくる」
革にひとつひとつ穴をあけ、すべて手縫いで作っているんだとか。

さらに工作がプロ意識を感じたのは岡本さんの手。
繊細な革を傷つけないよう、爪は綺麗に整えられていて手入れが行き届いていました。
「プロの職人の手だなぁ!」と感服。

今回、工作の印象に残ったのは、岡本さんがすべての行動に目的意識をもち、人生設計に基づいて楽しむ生き方。
人との繋がりを大切にする岡本さんの人柄を、「みんなを引き寄せる才能がある」と評しました。
自分の人生に軸をもち、目的を見失わないことが職人として生きる秘訣のようです。
(nachtm)
工作太朗のジョブナイ
この記事をで聴く

2019年11月23日22時13分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報