工作太朗のジョブナイ

iPhoneでも映画が撮れる時代。映画監督になる方法とは?

ピン芸人の工作太朗が様々な職業を取材するお仕事エンタテインメント『工作太朗のジョブナイ』。
10月26日の放送では、11月公開の映画『わたしは光をにぎっている』の監督、中川龍太郎さんに、いまどきの映画監督の目指し方などについて伺います。

映画界というと主従関係に縛られ、なかなか監督になれないイメージでしたが、最近は下積みが要らなくなっているという意外な話も飛び出しました。

映画監督になる「第3のルート」

中川龍太郎さんは、海外の映画祭で受賞を重ね、東京国際映画祭では最年少入選を2年連続で果たすなど今注目の映画監督。6年前にデビューし、現在29歳だそうです。
11月には松本穂香さん主演の話題作『わたしは光をにぎっている』の公開を控えています。

工作に「映画監督とはどんなお仕事?」と問われた中川さん、「お笑い芸人と一緒でなかなか得体の知れない仕事」と形容します。

一般的に監督の仕事は現場を回し、映画のクオリティの管理、スタッフの組成、役者の演出などをするのだそう。
それに加え、中川さんの場合は企画や脚本も製作し、さらに宣伝活動も行うのだとか。
お金を持ってくるプロデューサーに対し、「予算の中でいいものを作るのが監督」と説明。

また、映画監督になるには大きく"3つのルート"があると話します。
昔からの王道ルートは、現場に入り助監督を務めてから監督になるというもの。
そしてふたつ目は、CMやドラマなど他の映像系のディレクターとして経験を積んでから監督になるルートも。
そして中川さんが歩んだのは、自主製作映画から注目される第3のルート。

工作「今だと自主製作の道が多くなっている?」
中川さん「今はiPhoneでも映画が作れる時代。自主製作出身の人が多くなっている」

1本の映画に莫大な製作費がかかった昔とは違い、今は「下積みがなくてもその人のセンスで出やすい時代」なんだとか。時代は大きく変わっているようです。

インスピレーションを生む秘訣は?

続いて、映画を作るためのインスピレーションについて。
作品の構想はどういったところから湧いてくるのでしょうか?

工作「何か努力していますか?例えば、散歩をいっぱいするとか?」
中川さん「まさにそれなんですよ。1日6時間散歩したりします」

場所からインスピレーションを受けることが多い、という中川さん。
散歩したりバスに乗って好きな場所を見つけ、そこにどんな役を配置したらいいかを考えるそう。

工作「ということは、基本的には日常を切り取りたい?」

戦争映画やSF映画も大好きな中川さん。今の予算感では不可能と断りつつも、「いつか巨匠になったらやろうと思って」と野望を語ります。

工作「いまできることとやりたいことが、全て一致するわけではないんですね…」
中川さん「頭の中では『スター・ウォーズ』よりすごいSF映画が…」

中川さんの言葉に「巨匠になるのが楽しみ」と工作も期待感をにじませます。

飛べない時代の『魔女の宅急便』

そして話題は最新作『わたしは光をにぎっている』の見どころへ。

長野県の旅館に住む主人公の女の子が上京し、東京の銭湯で働きながら、いろいろな人と出会う中で成長していくお話。
コンセプトは「飛べない時代の『魔女の宅急便』」と中川さん。
どういうことでしょうか?

都市への憧れや消費欲があった『魔女の宅急便』が公開された頃と違い、今の若者は質素で都会への期待も薄い、と中川さんは指摘します。
そんな時代のなか、「田舎から出てきた女性がどうやって自己実現していくか。現代の静かな『魔女の宅急便』を作りたかった」とのこと。

最新作の感想は「ぐっとくる映画だった」と工作。
経済衰退を目の当たりにした、というギリギリ昭和生まれの工作は、本作を「終わっていくものをいっぱい見てきた世代に刺さる。温かさや人とのつながりとか大事なものが沢山あったと再認識できる映画」と高評価。
「いろんな世代の人に見てほしい」と伝えていました。
(nachtm)
 
工作太朗のジョブナイ
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2019年10月26日21時16分~抜粋

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