Jリーグでは、毎試合各選手の走行距離などの個人データだけでなく、ボール保持率・シュート総数・パス成功率など、クラブとしてのスタッツも算出されます。これらの数値は、練習での改善・選手のパフォーマンス向上などに使われる大切なものです。
12月26日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、2025シーズンの名古屋グランパスの数値を基に、戦いぶりを振り返りました。
シュートを打った数は平均より少なかった
2025年シーズンをデータで振り返る前に、順位をおさらい。グランパスは、J1リーグ38試合を戦い11勝10分17敗の16位で終わりました。
城所「もうね、この数字が全てを物語ってるなと。他にもいろいろ苦しくなるようなスタッツもあるんですが」
チームスタッツに目を向けると、シュートを打った総数は445本でリーグ13位、枠内シュートを放った数は135本で13位。リーグ全体で見ればTOP10より下です。
ただ、シュートが決まった決定率は9.9%で9位。何とか20クラブの中でほぼ真ん中ということになります。
ただ、このスタッツからもわかるように攻撃面では苦戦したことがうかがえる結果となりました。FWキャスパー ユンカー選手のケガ等、攻撃陣の離脱などが響いたためだとも言えそうです。
城所「もうね、この数字が全てを物語ってるなと。他にもいろいろ苦しくなるようなスタッツもあるんですが」
チームスタッツに目を向けると、シュートを打った総数は445本でリーグ13位、枠内シュートを放った数は135本で13位。リーグ全体で見ればTOP10より下です。
ただ、シュートが決まった決定率は9.9%で9位。何とか20クラブの中でほぼ真ん中ということになります。
ただ、このスタッツからもわかるように攻撃面では苦戦したことがうかがえる結果となりました。FWキャスパー ユンカー選手のケガ等、攻撃陣の離脱などが響いたためだとも言えそうです。
原因はGKの変化?
続いて被シュート数(相手にシュートを打たれた数)446本で12位。被枠内シュート数は151本で8位と、あまりいい数字とは言えないものになりました。
城所「相手に討たれたシュートの数は平均より下でしたが、枠内(ゴールの枠の内側に討たれたシュート)となると平均よりも多いということになるんですね。そりゃ今季は相手にやられた印象が強いから、データ通りじゃないですか?」
1試合0失点、いわゆる「クリーンシート」の試合数は8試合で16位。
2024年のクリーンシートは11試合、2023年は10試合、2022年は13試合と2ケタでした。
しかし、今季は2024年末で7年在籍した守護神GKミッチ ランゲラック選手が退団し、GKをシュミット ダニエル選手・武田洋平選手、ピサノ アレックス幸冬堀尾選手の3人を併用する異例のシーズンとなったことを考えれば、致し方ないのかもしれません。
それだけ、ランゲラック選手が安定していたということであり、新守護神の安定とDF陣との連携が来季の鍵を握りそうです。
城所「相手に討たれたシュートの数は平均より下でしたが、枠内(ゴールの枠の内側に討たれたシュート)となると平均よりも多いということになるんですね。そりゃ今季は相手にやられた印象が強いから、データ通りじゃないですか?」
1試合0失点、いわゆる「クリーンシート」の試合数は8試合で16位。
2024年のクリーンシートは11試合、2023年は10試合、2022年は13試合と2ケタでした。
しかし、今季は2024年末で7年在籍した守護神GKミッチ ランゲラック選手が退団し、GKをシュミット ダニエル選手・武田洋平選手、ピサノ アレックス幸冬堀尾選手の3人を併用する異例のシーズンとなったことを考えれば、致し方ないのかもしれません。
それだけ、ランゲラック選手が安定していたということであり、新守護神の安定とDF陣との連携が来季の鍵を握りそうです。
スーパーマンだった稲垣祥選手
ドリブル総数は271回で最下位20位。
「今季は後ろにボールを戻すプレーが多かったグランパスにとっては、予想通りの数字」と城所。
しかし、リーグ順位3位で終わった京都サンガF.C.も、ドリブル総数は284回で19位。実はグランパスとそう大きな差はありません。
城所「ということは、この数値が低い=今シーズン低迷したとは言いきれないんじゃないかなと思いますね」
これは、戦術やどんな特徴の選手がいるかにも左右されます。各クラブの特徴が出やすい部分でもあるため、グランパスの戦術では低い傾向が出たとも言えるのかもしれません。
逆に空中戦勝率は、54.3%で3位。今シーズンは攻め込まれるシーンが多かった反面、それでも高さでは負けなかったという結果がこの数字に出ています。
個人に目を転じると、出場試合数が最も多かったのはMF稲垣祥選手。リーグ戦38試合すべてにスタメン出場、出場時間3420分。大きなケガをせず、素晴らしい活躍ぶりに城所も「すごすぎる」と驚きの結果でした。
来季は新たな監督のもと、現時点で噂のある移籍加入や移籍などで選手の顔ぶれもまた変化するはず。どんな戦いぶりを見せるのか、期待したいところです。
(葉月智世)
「今季は後ろにボールを戻すプレーが多かったグランパスにとっては、予想通りの数字」と城所。
しかし、リーグ順位3位で終わった京都サンガF.C.も、ドリブル総数は284回で19位。実はグランパスとそう大きな差はありません。
城所「ということは、この数値が低い=今シーズン低迷したとは言いきれないんじゃないかなと思いますね」
これは、戦術やどんな特徴の選手がいるかにも左右されます。各クラブの特徴が出やすい部分でもあるため、グランパスの戦術では低い傾向が出たとも言えるのかもしれません。
逆に空中戦勝率は、54.3%で3位。今シーズンは攻め込まれるシーンが多かった反面、それでも高さでは負けなかったという結果がこの数字に出ています。
個人に目を転じると、出場試合数が最も多かったのはMF稲垣祥選手。リーグ戦38試合すべてにスタメン出場、出場時間3420分。大きなケガをせず、素晴らしい活躍ぶりに城所も「すごすぎる」と驚きの結果でした。
来季は新たな監督のもと、現時点で噂のある移籍加入や移籍などで選手の顔ぶれもまた変化するはず。どんな戦いぶりを見せるのか、期待したいところです。
(葉月智世)
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