城所あゆねのグランパスタイム

名古屋グランパス来季の新監督・ミハイロ ペトロヴィッチ氏の特徴は?

12月18日、名古屋グランパスは2026シーズンよりミハイロ ペトロヴィッチ氏(愛称:ミシャ)がトップチーム監督に就任することが決定したと発表し、新たな体制へと踏み出しました。

12月19日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、城所あゆねがミシャのサッカー戦術などについて分析し、来季の戦いを予測しました。

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グランパスの新監督が正式発表

2025シーズンで長谷川健太監督が退任し、来季よりミハイロ ペトロヴィッチ監督へと変わるグランパス。

城所「ついに発表がありました!現在68才のペトロヴィッチ氏は、現役時代にユーゴスラヴィアやオーストリアで活躍。2006年にサンフレッチェ広島の監督に就任、その後浦和レッズ・北海道コンサドーレ札幌の指揮官を歴任しました」

Jリーグでの指導歴は19年、歴代3位の247勝を記録した素晴らしい経歴を持っています。クラブを通じてコメントを発表。

「長い監督キャリアの中で、一年間の休養期間がありましたが、その間もサッカーへの情熱やモチベーションが下がることは一切ありませんでした。名古屋グランパスは、日本でも屈指の歴史と規模を誇るクラブであり、常に優勝を目標とし、ACLで戦うべきチームだと考えています。
その目標を実現するために、魅力ある良いサッカーを追求し、常に勝利を目指して、クラブとともに全力を尽くしていきます」とのこと。

ミシャの印象はコンサドーレ時代から

リスナーからもミシャが監督に就任した件について多くのメールが。

「グランパスの新監督噂通りミシャでしたね。あゆねさんから見て、ミシャのイメージはどんな感じですか?」(Aさん)

城所「私ね、コンサドーレで監督をしているところからしか知らないんですよ。だからミシャと言えばコンサドーレの監督ですけど、点を取るけど取られもするなというイメージです」

得点を取って取られてとなれば、ハラハラします。城所も「絶対見ていて楽しいサッカーだと思うし、飽きないと思う」と期待を口にしていました。

実は、2年前にグランパスの沖縄キャンプでコンサドーレと練習試合をしたのを実際に観ており、その際観客が自由に出入りできるエリアで間近に見かけたそう。興奮した思い出があるそうです。

ミシャの戦術特徴

ミシャがどんなサッカーをするのか、2018年の記事を基に紹介する城所。

Jリーグの中で最も革新的な戦術のひとつが、サンフレッチェ広島を率いていたミシャが完成させた「ミシャ式」とも言える戦術。

ミシャは2006年、下位に低迷していたサンフレッチェの監督に就任すると、何とか残留、しかし翌2007年にJ2降格するもそのまま続投しました。
後に日本代表に選出される選手たちを見出し、若手を中心とした戦術構築に成功。これがのちに「ミシャ式」としてJリーグを席巻しました。

城所「ミシャ式が構築されたサンフレッチェは2008年爆発的な強さで開幕から一度も首位を譲らず9月時点でJ2優勝・J1昇格を確定。1年でのJ1復帰に成功してるんですね。もうこれだけで、どれだけすごいかわかりますね」

フォーメーションは3-4-2-1で、ミシャ式の特徴は攻守で変化する可変システム。攻撃の時は両サイドの3バックが大きく左右に開き、守備的MFの1人が最終ラインの中央に下がります。左右ウイングバックはオートマティックに前線へ上がり、ウイングとなるのです。結果最終ラインは4人となり、攻撃時は4-1-5へと形を変えます。
最近では、世界の多くのチームでも見られるようになったフォーメーションです。

一方で、弱点としては中盤をわざと空洞にしているため、相手に突破されると一気に最終ラインまで迫られ、危機を招きかねないという点もあります。
弱点がない戦術はないため、グランパスの選手をどのように配置し、戦うのか。来季開幕が楽しみです。
(葉月智世)
 
城所あゆねのグランパスタイム
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2025年12月19日21時02分~抜粋

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