1月21日、北中米ワールドカップアジア2次予選の日本代表対シリア戦が、中立地のサウジアラビア・ジッダで開催され、日本代表が5-0で勝利しました。
その一方でテレビ中継がなくてヤキモキした人も多かった様子。
23日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、CBCの西村俊仁アナウンサーが、放送がなかった事情について解説しました。
ワールドカップ二次予選・日本×シリア戦放映がなかった理由
グループ首位なのに
城所「今回のシリア線の前、先週はミャンマー戦でしたよね。大阪・吹田市のパナソニックスタジアム行ってきましたよ」
ミャンマー戦も5‐0で快勝し、城所も観ていてとても気持ちのいい試合だったと振り返ります。
シリア戦も含めて2連勝の日本代表が、現在グループ首位に立っていることについては満足しているという城所。
しかしテレビ・ネットともに中継がなかったため、、試合の模様は終了後のハイライト映像などで一部を確認するしかありませんでした。
なぜ今回だけ、日本代表の試合が中継されなかったのでしょうか?
この件について西村アナウンサーに尋ねます。
ミャンマー戦も5‐0で快勝し、城所も観ていてとても気持ちのいい試合だったと振り返ります。
シリア戦も含めて2連勝の日本代表が、現在グループ首位に立っていることについては満足しているという城所。
しかしテレビ・ネットともに中継がなかったため、、試合の模様は終了後のハイライト映像などで一部を確認するしかありませんでした。
なぜ今回だけ、日本代表の試合が中継されなかったのでしょうか?
この件について西村アナウンサーに尋ねます。
複雑な放映権料ビジネス
西村アナ自身、日本代表が2次予選から最終予選にかけて、選手が中核として成長していく過程をが楽しみで、中継を見逃したくなかったと語ります。
西村「今まで、ワールドカップ予選も含めて国際試合って国内・海外問わずほぼ間違いなく生中継されているわけです。何で今回なかったのかというと、放映権に問題があったからなんです」
放映権をわかりやすく解説するため、Jリーグを例に挙げて説明する西村アナ。
現在、JリーグはDAZNが放映権を持っており、全試合観ることができます。
試合を放送する権利に限っていうと、まずJリーグで開催される各試合は商品です。その商品の持ち主はJリーグ。持ち主であるJリーグはできるだけ商品の価値を上げたい、現地観戦しない人にも見せたい、商品を使って儲けも出したいと考えます。
それらの利益を出すために、映像放映を通じて叶えたいと思っています。
いつでも誰でもどうぞというわけにもいかないため、利益を最大限出せる相手に「放映権」を売ろうと考え、結果DAZNに売ったのです。
今回のシリア戦は、放映権料でこじれてしまったため、テレビ中継もネット配信もなかったというのが結論でした。
西村「今まで、ワールドカップ予選も含めて国際試合って国内・海外問わずほぼ間違いなく生中継されているわけです。何で今回なかったのかというと、放映権に問題があったからなんです」
放映権をわかりやすく解説するため、Jリーグを例に挙げて説明する西村アナ。
現在、JリーグはDAZNが放映権を持っており、全試合観ることができます。
試合を放送する権利に限っていうと、まずJリーグで開催される各試合は商品です。その商品の持ち主はJリーグ。持ち主であるJリーグはできるだけ商品の価値を上げたい、現地観戦しない人にも見せたい、商品を使って儲けも出したいと考えます。
それらの利益を出すために、映像放映を通じて叶えたいと思っています。
いつでも誰でもどうぞというわけにもいかないため、利益を最大限出せる相手に「放映権」を売ろうと考え、結果DAZNに売ったのです。
今回のシリア戦は、放映権料でこじれてしまったため、テレビ中継もネット配信もなかったというのが結論でした。
高騰傾向にある放映権料
代表戦の場合、放映権を持っている団体は試合によって異なります。
ワールドカップ本大会はFIFAが持っていますが、アジア最終予選の場合はAFC(アジアサッカー連盟)が持つことになります。
西村「ワールドカップ本番や最終予選は、前後半の間によくわからない音楽とクレジットが流れますけど、あれが今回の試合の権利を持っていることを見せるためのクレジットなんです」
城所「CMみたいなもんですね」
今回のワールドカップ2次予選の放映権の持ち主はホームチーム、すなわち今回はシリアとその代理店です。
おそらくシリア側は儲けようと思い、かなり高い価格を設定して日本のテレビ局等と交渉をしたものの、条件が折り合わずに放送自体がなくなった、というのが西村アナの見立て。
今後も、こういったケースは起こりえることであり、日本代表が強くなって注目度が上がるほど高額設定もあり得るとのことでした。
ただし、対戦相手が日本とそれなりに政治的・経済的に関係の深い国なら、ある程度の金額で落としどころを探るのが一般的とのこと。
今回はあまり国交がないシリアだったという特殊事情も働いたのではないか、といいます。
(葉月智世)
ワールドカップ本大会はFIFAが持っていますが、アジア最終予選の場合はAFC(アジアサッカー連盟)が持つことになります。
西村「ワールドカップ本番や最終予選は、前後半の間によくわからない音楽とクレジットが流れますけど、あれが今回の試合の権利を持っていることを見せるためのクレジットなんです」
城所「CMみたいなもんですね」
今回のワールドカップ2次予選の放映権の持ち主はホームチーム、すなわち今回はシリアとその代理店です。
おそらくシリア側は儲けようと思い、かなり高い価格を設定して日本のテレビ局等と交渉をしたものの、条件が折り合わずに放送自体がなくなった、というのが西村アナの見立て。
今後も、こういったケースは起こりえることであり、日本代表が強くなって注目度が上がるほど高額設定もあり得るとのことでした。
ただし、対戦相手が日本とそれなりに政治的・経済的に関係の深い国なら、ある程度の金額で落としどころを探るのが一般的とのこと。
今回はあまり国交がないシリアだったという特殊事情も働いたのではないか、といいます。
(葉月智世)
関連記事