吉報・今年のサンマは高級魚ではない

丹野みどりのよりどりっ! / ニュース

『丹野みどりのよりどりっ!』の「ニュースよりどりっ!」、最新ニュースの中から気になる話題をCBC論説室の解説委員に伺います。

8月31日は「サンマ」について。去年は不漁で値段も高騰し、高級魚の仲間入りをしたサンマですが、今年はどうでしょうか?
今回解説してくれるのは、石塚元章特別解説委員です。

サンマが豊漁!

去年は記録的な不漁で値段も高騰していたサンマが、今年は一転して豊漁ということです。

石塚「10年前の2008年は全国の港でサンマの水揚げ量が35万トン以上ありましたが、一昨年は11万トン、去年は8万3千トンくらい。10年で4分の1に減っています。当然去年は値段も高かった。店頭で一匹300円以上とか。

それが今週、北海道や東北各地の港でサンマの漁船が戻ってくると豊漁です。しかも1匹がとても大きい。
今年はかなり安く食卓にのぼるのではないかと言われています」

獲れなかったワケ

昨年記録的に獲れなかったサンマが、どうして豊漁となったのでしょう?

石塚「ひと言でいうと、よくわからない。ここ数年獲れなくなった理由と言われるものがふたつあります。
ひとつは日本が獲るより先に中国・台湾が獲っているから。もうひとつは温暖化とか気候の変化。

サンマはもともと回遊魚で、太平洋の沖をずっと北に上がってきて、ぐるっと回れ左をして南に下がり、その時日本の近くを通ります。日本は昔からこの近くに来るサンマを獲っていました。
中国・台湾は、日本の近くに来る前、沖を上っている時にサンマを獲っているのでは、という話です。

もうひとつは日本沿岸の海水の温度が上昇しすぎて、サンマはもっと沖合で下がり、日本に寄ってきてないのではという話です。

では、なぜ今年はよく獲れるのかですが、海水温が北海道周辺でちょっと低いので、サンマが日本に近づきやすい海水状況になっているのではないか、と専門家は言っています」

サンマをめぐる国際問題

丹野「中国が大量に獲るからだという見方はどうなんでしょう」

石塚「これも可能性としてはゼロではない。というのもこの海域で、サンマを長い間獲って食べてきたのは日本とロシアくらいです。中国・台湾は最近です。

ただ中国が獲っているのは公海なので問題はない。実はサンマの資源量はどのくらいあるのか、データがないです。本当にそれが獲り過ぎかどうか裏付けられない。

これまでより食べる人が増えているのは事実なので、日本はこの辺りで、どこの国がどのくらい獲るという割り当てを決めた方がいいのでは、と言っています。中国は『そんなことをすることはない』と平行線です」

サンマをめぐる国際的な駆け引きはまだ続きそうですが、何はともあれ、今年は秋の味覚をとことん堪能できそうです。
(みず)
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2018年08月31日16時18分~抜粋

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