丹野みどりのよりどりっ!

エアコンの買い替え時が「10年」とされている理由。

自宅のエアコンから、聞き覚えのない音がするようになったというAさん。
「エアコンは10年で買い替え時」とよく聞くし、そろそろ買い替えかな…と。

そこでAさんは、そもそも「どうして10年で買い替え時といわれるのか?」疑問を抱くようになりました。
確かにその理由はハッキリしていませんよね。
7/31の『丹野みどりの よりどりっ!』では「エアコン」についてのキニナルを調査しました。

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今回の回答者

「エアコンの買い替え時が10年とされているのはなぜ?」というキニナルについて答えていただいたのは、エアコンクリーニング専門店 コジワンサービス株式会社代表の田中進さんにお答えいただきました。

コジワンサービス株式会社は社員1人当たり年間で500台以上、全社で年間3,000台程度クリーニングを施工するエアコンクリーニング専門店です。
エアコンの洗浄だけでなく、エアコンの上手な使い方や買い替えのアドバイスなども行っています。

エアコンが10年で買い替え時とされている理由

早速本題である、「エアコンの買い替え時が10年とされているのはなぜ?」という疑問にお答えいただきました。
 
田中さん「メーカーが10年と言っていることが多く、10年とされる根拠にはエアコンの構成部品の寿命が大きく関わっています。エアコンの一日の平均使用時間で部品をどれくらいの回数で、何日使用するかを想定して、部品の保証値から逆算して出てきた数字がおおよそ10年とされています」

丹野「他にも10年とされている理由はありますか?」

田中さん「メーカーのアフターフォローの観点から10年を区切りにしている、という背景もあります。メーカーはアフターフォローを想定して、エアコンの機種の部品をいつでも交換・供給できるように部品を在庫として持っていますが、いつまでも永久にその在庫を用意しておくわけにはいきません。平均的な製品の寿命や設計値、メーカーの管理コスト等を考慮して10年としているケースもあるようです」

丹野「ちょうどまさに先日、自宅のエアコンのリモコンが壊れてしまい、問い合わせてみたものの、もう取り扱っていないと言われてしまいました・・・」

"10年"という数字には、単純にエアコンそのものの寿命だけでなく、メーカーのアフターフォローにおける部品在庫の問題が大きく関わっていたのですね。

いつ買ったか忘れてしまったら?

10年で買い替え時とされている理由はわかりましたが、自分がいつ買ったか忘れてしまうと、買い替え時がわからなくなってしまいます。いつ買ったか忘れてしまった時には、どうしたらいいのか聞いてみました。

田中さん「エアコンの本体をよく見てもらうと、製造年や設計上の製品寿命を明記したシールが貼られていることがあります。特に近年発売された機種には、本体の下部に貼付されているので確認してみてください」

エアコンだけでなく、家電製品の多くには同様のシールや銘板がついているそうです。ご自宅にある家電の買い替えの目安として、こういった表示を活用してみるといいかもしれませんね。

エアコンの寿命が近づくとエアコンはどうなる?

今回質問をいただいたAさんのご自宅のエアコンは、「ガタガタ」という音がするようになったとのこと。寿命が近づくとどういった症状が出てくるのでしょうか。

田中さん「例えば、『室外機から“ガラガラ”という変な音がする』『エアコンから出る風が弱くなったり、出てこない』『リモコンを操作しても反応しない』『エアコンから水滴がたれてくる』『ガス切れによって冷えや暖まりが悪くなる』といった症状が出てきます」

丹野「このような症状が出てきた場合でも、クリーニングで元に戻ることはあるのですか?」

田中さん「『エアコンから出る風が弱くなったり、出てこない』『エアコンから水滴がたれてくる』『ガス切れによって冷えや暖まりが悪くなる』といったケースの場合は、汚れが原因となっている可能性があります。その場合は、クリーニングによって症状が改善されることもあります。」

まだまだ暑い夏が続きます。
エアコンをまじまじと見ることは日常生活の中ではあまりないかもしれませんが、この機会に室外機の音やエアコン本体の動作をチェックしてみてください。エアコンの異変に一早く気づくことができるかもしれませんね。
(おきな)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年07月31日16時34分~抜粋

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