丹野みどりのよりどりっ!

地震まで起きた!?ワールドカップの影響あれこれ

サッカーワールドカップロシア大会のベスト8が決まりました。
大きなスポーツイベントがあると、経済効果が〇〇億円などと報道されますが、具体的にイメージしにくいものです。

そこで7月4日放送の『丹野みどりのよりどりっ!』では、「ワールドカップの影響、こんなところにも」をテーマに、CBC論説室の石塚元章特別解説委員に伺いました。
今回は、より具体的で意外な影響がわかりました。

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世界中が熱狂するサッカー

丹野は「日本もベスト8すぐそこまでだったのにぃ」と悔しがり「こうなったらベルギーに優勝して欲しい」。
石塚委員も「僕も一緒!ベルギー優勝なら、日本が負けたのも仕方ないだろうとなりますよね」と意気投合する二人。
 
丹野「今回改めて、サッカーというスポーツは世界中で盛り上がるんだなと感じました」
石塚委員「日本はスポーツというと野球が最初にきますが、野球は、アメリカ、日本、韓国、台湾など、限られた国で非常に盛り上がっています。一方、サッカーはボール1個あれば、先進国でも貧しい国でも、どこでもできます」

丹野「裸足でやっていた村の子どもがサッカーの選手に、ということがありますものね」
石塚委員「ルールもシンプル。だから熱狂しやすい」
 
この熱狂がどんな影響を及ぼしたか、以下は石塚委員による解説です。

メキシコでは地震が発生!

実は、熱狂ぶりを裏付けることがメキシコで起きました。

先月17日、メキシコの首都で地震波が観測されました。

どうも、これは人工的な揺れだということで調べたら、ちょうどこの日はメキシコが強豪国ドイツを破った日。しかも揺れが観測された時刻は、メキシコの選手が唯一のゴールを決めた時刻とぴったり一致していました。

ということは、メキシコの人たちが試合中継を見ていて、一斉に「やったー!」と飛び上がったから、と言われています。

日本での影響は?

日本でも大きな影響がありました。それは水道の使用量だそうです。

日本代表の試合が動いている時はテレビにくぎ付けでトイレも我慢します。ハーフタイムになるとトイレに一斉に行きます。
ここでぐっと水道の使用量が上がる。後半が始まるとまた水道の使用量が減る。試合が終わるとまた上がるという傾向が、明らかにデータから見て取れたそうです。

ということで、石塚委員は、名古屋市上下水道局からベルギー戦の際の水道使用量のデータをもらいました。
使用量のグラフを見ると、普段はなめらかな曲線なのに、ところどころピッピッと上がっています。

一次リーグとベルギー戦に違いが…

上がったところを詳しく見ましょう。

ベルギー戦が始まった午前3時頃は、一日の中で非常に水道使用量が少ない時間帯です。ところが試合開始20分前くらいから水道使用量が徐々に増え始めます。
ということは、多くの人が2時半くらいから、起きはじめ、トイレやシャワーをすませたと思われます。

そしてハーフタイムにまたぐっと使用料が上がります。
試合終了後も上がっていますが、それはもう少しゆるやかです。
今回は余韻に浸りたかったり、選手のインタビューなども聞きたかったのかも。その様子が如実に水の使用量から分かります。

一次リーグの時は夜の試合で、試合が終わると視聴者は寝ていますが、ベルギー戦の時は、そのまま徐々に増えていきます。というのは、ベルギー戦は朝5時に終わったので、それから仕事にいかなければならない。そのまま日常の生活に入っていくということがわかります。

石塚委員は、こんなに急激に水道の使用量が変化して大丈夫かと、名古屋市上下水道局の方に伺いました。
「名古屋の水道はしっかり対応していますから、この程度の上下は何も問題はない。どうかトイレでもシャワーでも存分に使ってください」との回答でした。

4年後にカタールで開催されるW杯では、ハーフタイムに存分にトイレに行ってください。

ほかに売れたものは?

日本での経済効果としては、ビールも売れたそうです。
日本代表の公式スポンサーのキリンによると、ビール類の出荷量は前年の同時期より1割くらい増えたそう。

そしてコンビニなどでは総菜やおつまみがよく売れました。
家電量販店ではテレビの売り上げが1割ほど押し上げられた気がする、とのこと。
 
大きなスポーツのイベントはいろいろなところに影響が出てきます。経済の波及効果が大きく、それに期待したいという面もあります。
しかし、過去のスポーツイベントをみると、投資の仕方を間違えて、後で痛い目にあったというケースもあるので、そのあたり冷静な分析が必要だと思います。
(みず)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年07月04日16時17分~抜粋

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