12月8日深夜、青森県東方沖を震源とする地震が発生。青森県で震度6強の激しい揺れ、岩手県では70cmの津波を観測しました。
9日未明、気象庁は千島海溝と日本海溝沿いでは巨大地震の可能性が普段よりも高まっているとして、北海道・三陸沖後発地震注意情報を初めて発表しました。
今後1週間程度は平時よりも巨大地震の発生に注意し、地震への備えを徹底する必要があるとのことです。
10日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、名古屋大学減災連携研究センター長、鷺谷威さんに今回の地震について尋ねました。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈、CBC論説室の石塚元章特別解説委員です。
今回の地震の発生原因
まず、今回の地震はどのようにして起こったのでしょうか?
東北から北海道までの太平洋沿岸には太平洋プレートというものがあり、太平洋の海底の岩盤が日本列島の下へ年間8cmほど沈み込んでいます。
その陸側と海側のプレートの境界部分が大きく断層としてずれたとのこと。
日本海溝は最深で1万mもあるという海の中にある深い谷で、そこの入口として日本列島の下にプレートが入り込んでいるそうです。
今回の地震では、海岸付近の深さ4、50kmまで達した辺りの所で断層がずれたように見えるとのこと。
地震の規模はマグニチュード7.5でしたが、これは何十年かに1回起きるぐらいの規模です。
東北から北海道までの太平洋沿岸には太平洋プレートというものがあり、太平洋の海底の岩盤が日本列島の下へ年間8cmほど沈み込んでいます。
その陸側と海側のプレートの境界部分が大きく断層としてずれたとのこと。
日本海溝は最深で1万mもあるという海の中にある深い谷で、そこの入口として日本列島の下にプレートが入り込んでいるそうです。
今回の地震では、海岸付近の深さ4、50kmまで達した辺りの所で断層がずれたように見えるとのこと。
地震の規模はマグニチュード7.5でしたが、これは何十年かに1回起きるぐらいの規模です。
津波が大きくなくて済んだ理由
震度6強の強い揺れでしたが、津波の高さはなんとか70cmで済みました。
地震の揺れの大きさと津波の大きさは、必ずしも比例しないのでしょうか?
鷺谷さん「今回、震源域が比較的陸に近いところでしたので、その分揺れは強かったんですけれども、一方で4、50kmとちょっと深いところです。
海底の動きによって海水が持ち上がって津波になるわけですけれども、その影響は比較的少なかったと。
地震の規模もマグニチュード7.5ぐらいですから、そこまで大きな津波にはならないだろうな、という気がいたします」
地震の揺れの大きさと津波の大きさは、必ずしも比例しないのでしょうか?
鷺谷さん「今回、震源域が比較的陸に近いところでしたので、その分揺れは強かったんですけれども、一方で4、50kmとちょっと深いところです。
海底の動きによって海水が持ち上がって津波になるわけですけれども、その影響は比較的少なかったと。
地震の規模もマグニチュード7.5ぐらいですから、そこまで大きな津波にはならないだろうな、という気がいたします」
東日本大震災との関連は
この後、さらに大きな地震や津波が来る恐れがあるのでしょうか?
鷺谷さん「プレート境界というのはずっと断層が何百kmに渡ってずっと繋がってます。
今回、壊れたところはたかだか50kmとかそれぐらいの範囲ですけども、その周りがより地震を起こしやすい状況になっただろうということで、(北海道・三陸沖後発地震注意)情報が発表されてるわけです」
14年前の東日本大震災を思い出した方も多いと思いますが、東北で地震が起きるのは理由があるのでしょうか?
鷺谷さん「基本的にはこの地域(東海地方)で言われている南海トラフ地震と同じようなものでして、いわゆるプレート境界の断層が一度にずれるとマグニチュード8から9クラスの地震を起こす可能性があるということですね」
今回発表された北海道・三陸沖後発地震注意情報は、昨年発表された南海トラフ地震臨時情報と同じようなもので、大きめの地震が起きた後に、さらに大きな地震が起こる可能性が通常よりは高いので気をつけましょうというもの。
なお、南海トラフ地震とはプレートの境界の場所がまったく別ですので、直接的には関連性はないとのことですが、日頃から備えは必要。
津波の影響を受ける地域などの方に地震の備えを呼びかけるものですが、デマや誤情報にだまされないよう、冷静に備えておく必要がありそうです。
(岡本)
鷺谷さん「プレート境界というのはずっと断層が何百kmに渡ってずっと繋がってます。
今回、壊れたところはたかだか50kmとかそれぐらいの範囲ですけども、その周りがより地震を起こしやすい状況になっただろうということで、(北海道・三陸沖後発地震注意)情報が発表されてるわけです」
14年前の東日本大震災を思い出した方も多いと思いますが、東北で地震が起きるのは理由があるのでしょうか?
鷺谷さん「基本的にはこの地域(東海地方)で言われている南海トラフ地震と同じようなものでして、いわゆるプレート境界の断層が一度にずれるとマグニチュード8から9クラスの地震を起こす可能性があるということですね」
今回発表された北海道・三陸沖後発地震注意情報は、昨年発表された南海トラフ地震臨時情報と同じようなもので、大きめの地震が起きた後に、さらに大きな地震が起こる可能性が通常よりは高いので気をつけましょうというもの。
なお、南海トラフ地震とはプレートの境界の場所がまったく別ですので、直接的には関連性はないとのことですが、日頃から備えは必要。
津波の影響を受ける地域などの方に地震の備えを呼びかけるものですが、デマや誤情報にだまされないよう、冷静に備えておく必要がありそうです。
(岡本)
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