CBCラジオ #プラス!

農業、繊維…日本の産業が苦境に立たされる原因はやはり少子化?

ここのところ、日本では円安・株安・債権安のトリプル安が取り沙汰されていて、日本経済が気になる状況となっています。
それにも増して、今の日本ではどの産業で経済を活性化させていくのかについても気になるところです。

12月5日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、竹地祐治アナウンサーが、日本の産業について気になるニュースを取り上げます。聞き手はパーソナリティの石坂美咲です。

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農業従事者が5年で激減

ひとつ目は私たちの食生活にも密接に関係のある農業に関する話。
1日付け中日新聞の記事で一面に掲載されたのが「農家5年で34万人減、資材高・猛暑で加速」という記事。

11月に農林水産省が2025年の農林業センサスを発表しましたが、自営農業を主な仕事とする基幹的農業従事者が102万1千人にまで下がったとそうです。
2020年の調査では136万3千人だったため、なんと4分の1ほど減ってしまったとのこと。

都道府県別で最も人数が減ったのは石川県で46.1%減。
能登半島地震の影響が出ているのかもしれませんが、富山県でも38.4%減であり、全体でも減っているわけですから、今年だけの特殊な状況とは言い切れないようです。

安全保障という面でも重要

竹地は「いま現在でこれだけ減っているので、5年後、10年後さらにどうなるのか」と懸念。
さらに少子高齢化がかつてないスピードで減っている状況で、農業従事者も同じく減っていきかねません。

竹地「そうすると私たちの明日の食料は?という事態になってきますよね」

石坂「いま食べられている野菜とかが何年後かにはないかもしれない」

竹地「あってもとんでもない値段になって。格差社会になっていってるじゃないですか。一部の富裕層しか食べられないものになっていきやしないかっていうことですよね」

安全保障が取り沙汰されている中で、食料の安全保障においても農業は大事な産業。

ずっと前から日本の農業が危ないと言われ続けた中で、あまり対策が施されていない印象を受けてしまいますが、本当に国の対策が必要なものではないでしょうか。

経営統合が加速

ふたつ目の記事は、朝日新聞が3日に「苦境の繊維業界、再編の波 帝人・旭化成、生き残りへ子会社統合」と報じたもの。
帝人フロンティアと旭化成アドバンスが経営統合することを発表しました。

竹地は旭化成の印象で強いものとして「透水膜」を挙げました。この繊維に海水を通すと真水になるというものです。

今やさまざまな業界が「このままではいけない」と思って新しい取り組みを行っていますが、竹地はその根源にあるのがやはり少子化であると語りました。

人口が減るとどうしても市場が狭まってしまうため、国内ではなく海外に活路を見い出すなど、経営の改善を図らざるを得なくなってしまいます。

少子化の歯止めをかけることが果たしてできるのか、難しい問題ではあります。
(岡本)
 
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2025年12月05日07時15分~抜粋

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