牛丼チェーン「吉野家」で知られる吉野家ホールディングスは、8月28日、ダチョウの肉を使った「オーストリッチ丼」の発売、さらに脂を使った美容事業への参入を開始しました。
日本人にはあまり馴染みのないダチョウを使った「オーストリッチ事業」は、どのような理由で始まったのでしょうか?
8月31日放送の『石塚元章 ニュースマン!!』(CBCラジオ)では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が詳細を説明します。
なぜ?あの吉野家がダチョウを丼に!
実は栄養満点のダチョウ肉
「うまい、やすい、はやい」でお馴染みの吉野家の新メニューは、なんとダチョウの肉を使用した「オーストリッチ丼」。
一部店舗(約400店)で、数量限定販売(合計約6万食)されます。
実際にオーストリッチ丼を食べてきたという石塚。
石塚「見た目も味も食感も、ローストビーフ丼みたいな感じで悪くない。野菜とサワークリームと卵黄が乗っていて、ダチョウで取ったガラのスープもついてくる。クセがあるかと思ったが、そうでもなく食べられます」
渡辺美香アナウンサー「脂身が少なめで、お肉の味わいが楽しめる感じですかね?」
豪華そうな見た目に加え、味もローストビーフのようということで、想像以上に美味しそうです。
気になるお値段はなんと1食1,683円(税込)。
吉野家のメニューとしては少々値が張るように思えますが、この価格設定でも儲けはほとんど出ないのだとか。
一部店舗(約400店)で、数量限定販売(合計約6万食)されます。
実際にオーストリッチ丼を食べてきたという石塚。
石塚「見た目も味も食感も、ローストビーフ丼みたいな感じで悪くない。野菜とサワークリームと卵黄が乗っていて、ダチョウで取ったガラのスープもついてくる。クセがあるかと思ったが、そうでもなく食べられます」
渡辺美香アナウンサー「脂身が少なめで、お肉の味わいが楽しめる感じですかね?」
豪華そうな見た目に加え、味もローストビーフのようということで、想像以上に美味しそうです。
気になるお値段はなんと1食1,683円(税込)。
吉野家のメニューとしては少々値が張るように思えますが、この価格設定でも儲けはほとんど出ないのだとか。
試行錯誤中のダチョウ産業
石塚が吉野家ホールディングスの松本さんに取材したところによると、今回のオーストリッチ事業は吉野家にとっても新たな試みで、企業としての儲けに重きを置いているわけではないとのこと。
吉野家では現在自社の牧場で500羽のダチョウを飼育しているそう。
飼育がまだ確立されておらず、手探り状態で研究を進めている状況で、取れる肉もかなり限られているようです。
今回販売が発表された6万食のオーストリッチ丼も、1年かけてようやくここまでに至ったようです。
ダチョウ肉を使ったメニューを展開した目的は、食肉としてのダチョウを知ってもらうためだとか。
ダチョウ肉はたんぱく質と鉄分が豊富、かつカロリーと脂肪が低い非常に優れた食材であり、そして牛や豚よりも飼育による環境負荷が少ないそうです。
吉野家では現在自社の牧場で500羽のダチョウを飼育しているそう。
飼育がまだ確立されておらず、手探り状態で研究を進めている状況で、取れる肉もかなり限られているようです。
今回販売が発表された6万食のオーストリッチ丼も、1年かけてようやくここまでに至ったようです。
ダチョウ肉を使ったメニューを展開した目的は、食肉としてのダチョウを知ってもらうためだとか。
ダチョウ肉はたんぱく質と鉄分が豊富、かつカロリーと脂肪が低い非常に優れた食材であり、そして牛や豚よりも飼育による環境負荷が少ないそうです。
美容事業への参入も
一方、吉野家HDでは、ダチョウの脂を使った美容事業も始めています。
ダチョウの脂には水分量の増加や美白・シミ予防などの効果が期待できるとのことで、スキンケア商品の開発・販売も進められています。
美容部門で収益が上がれば、その利益によって牧場の運営がより効率よく進められ、結果的に食肉としてのダチョウも安価で提供することができるようになるかもしれません。
まだ課題点も多く、手探りで進めているようですが、吉野屋HDは、この事業展開を通じて「地球の未来をも見据えている」と石塚委員。
地球の人口増加に対して将来的な食糧不足が懸念される昨今、新しい食糧の模索が始まっています。
特に牛は飼育するのに膨大なエサが必要で、その結果食糧効率が悪くコストが嵩み、また吐き出すゲップに含まれるメタンガスが温室効果を促進することなどから、今後育成が縮小されていくことも予想されます。
一方のダチョウは草食で小食、メタンガスも出さない上に抵抗力が強く、病気になりにくい利点がありで、新たな食糧としての期待が高まっているのです。
食・健康・美容そして地球の食糧危機と環境問題、それらすべてを担うことができるポテンシャルを秘めたダチョウ。
持続可能な豊かな暮らしを実現させるための多様な選択肢のひとつとして、今後どう展開されていくのかが気になるところです。
(吉村)
ダチョウの脂には水分量の増加や美白・シミ予防などの効果が期待できるとのことで、スキンケア商品の開発・販売も進められています。
美容部門で収益が上がれば、その利益によって牧場の運営がより効率よく進められ、結果的に食肉としてのダチョウも安価で提供することができるようになるかもしれません。
まだ課題点も多く、手探りで進めているようですが、吉野屋HDは、この事業展開を通じて「地球の未来をも見据えている」と石塚委員。
地球の人口増加に対して将来的な食糧不足が懸念される昨今、新しい食糧の模索が始まっています。
特に牛は飼育するのに膨大なエサが必要で、その結果食糧効率が悪くコストが嵩み、また吐き出すゲップに含まれるメタンガスが温室効果を促進することなどから、今後育成が縮小されていくことも予想されます。
一方のダチョウは草食で小食、メタンガスも出さない上に抵抗力が強く、病気になりにくい利点がありで、新たな食糧としての期待が高まっているのです。
食・健康・美容そして地球の食糧危機と環境問題、それらすべてを担うことができるポテンシャルを秘めたダチョウ。
持続可能な豊かな暮らしを実現させるための多様な選択肢のひとつとして、今後どう展開されていくのかが気になるところです。
(吉村)
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