若狭敬一のスポ音

女子サッカーの監督はつらい?森山泰行監督が選手から言われることとは?

CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、地元プロスポーツ選手、団体を徹底取材し、そのスポーツの魅力、楽しみ方を紹介しています。

7月29日の放送では、女子サッカーなでしこリーグ1部の地元クラブ、朝日インテック・ラブリッジ名古屋の森山泰行監督へインタビューしました。
元名古屋グランパスの選手としても知られる森山監督に、女子サッカーを指導する上で感じたことを尋ねました。

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監督に就任

現在、なでしこリーグはFIFA女子ワールドカップのため中断期間に入っています。ラブリッジ名古屋は勝ち点30で2位です。 

森山監督は現役時代、主に名古屋グランパス、FC岐阜などでフォワードとして活躍しました。スーパーサブとして得点を量産したことを覚えている方も多いのではないでしょうか。 

現役引退後、指導者としては、浦和学院高校サッカー部の監督などを経て、昨年ラブリッジ名古屋のストライカー・コーチに就任。
クラブからの打診と自身の希望もあり、今シーズンから監督に就任しました。 

アクションの多いチーム に

森山監督はフォワードの選手でした。現役時代は点を取ることとフォワードの動き出しに強いこだわりがあったそうです。
監督となって目指すサッカーもアグレッシブなようです。 

森山監督「動き出しとタイミングを合わせた攻撃をできればいいかと思います。よりアクションを多く出せるようなチームを目指しています」 

ラブリッジ名古屋は、ボールを繋いでゴールの前まで持っていくわくわくする試合展開が多いようです。 

森山監督「なるべくボールを大事にして、ラストパスが出せるところまでボールを運んでいく。そこからのアクションをどんどんやれたらいいと思っています。そこのこだわりを、僕じゃなくて選手が持ってもらいたい」 

監督はつらいよ

森山監督「今、練習のクオリティが凄く高くなってて、どの選手が出てもゲームができるんですよね。
経験を積んでいけばまだまだ伸びしろもあるし、そのベースがアップすればもっといい戦いができるし。非常に楽しみなチームです」 

選手たちの意識も高く、途中から出しても点を取る選手が多いそうです。紅白戦にもかかわらず本番より面白いゲームをするんだとか。 

森山監督はの今の一番の悩みは、「どの選手を使おうか?」ではなく「どの選手を外そうか?」ということ。 

森山監督「ここが一番ストレスを感じてますね。紅白戦でも時間を均等にやらないと、選手が不満を言うんです。僕は計算苦手なので、1分でも違うと言われちゃいます」 

ダブルゴールを目指す

監督就任時には、会社勤務と両立しながら活動している選手たちに、このような言葉をかけたそうです。 

森山監督「我々は社会に支えられてやれているスポーツですので、社会に出ても通用するような人間形成も大切です。サッカー選手としてだけでなく、ひとりの人としても成長していきましょうというダブルゴールを目指しています」 

指導するうえで男子サッカーと女子サッカーの違いも感じているそうです。 

森山監督「素晴らしいのは、センスと理解度。それに、やろうって言ったことに関して凄く真面目にやろうとするところです」 

気を付けているのは言葉遣い。男性ならこう考えるのに、女性だとこうなんだ、と思うこともあるそうで、言葉ひとつひとつに気を遣っているそうです。 

ぜひグラウンドで

女子サッカーは、男子に比べるとまだまだ認知度が低いのが現状。生で観て、もっと知って欲しいと言う森山監督。 

森山監督「これからもっとチャレンジしていいチームにしていきますので、ぜひグラウンドに来て、応援してもらいたいと思います。
僕を懐かしく思ってる人もたまには来てください」 

なでしこリーグは FIFA女子ワールドカップのため中断期間中です。8月26日、27日の第16節から後半戦がスタート。優勝を目指して頑張るラブリッジ名古屋を応援しましょう。 
(尾関) 
 
若狭敬一のスポ音
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2023年07月29日13時13分~抜粋

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