若狭敬一のスポ音

大谷ノブ彦が警鐘を鳴らす。野球を楽しみたいなら高校野球だけはするな!?

4月8日、ダイノジの大谷ノブ彦がCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演。
若狭敬一アナウンサーを相手に日本の野球について熱く語りました。
実は大谷も若狭アナも元高校球児。お互いの経験から野球界に物申します。

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高野連はどうする?

大谷「WBC優勝、興奮しましたね。これで野球を知ったというライト層がものすごくいるんですよね」

今回のWBCで野球に興味を持ったという人の中には、シーズンに入ったらどこかのチームを応援してみようという人もいるんだとか。

WBCのメキシコ戦を振り返る大谷。
1点を追う最終回、大谷翔平選手がツーベースヒットを打ちました。ヘルメットを投げ捨て二塁まで激走。そこで、三塁側の日本のベンチに向かって両手を突き上げ「さあ、来いよ」というようなパフォーマンスをしました。

大谷「あれは高野連は怒るんですか?」

手を叩いてウケる若狭。

若狭「これ、私が指摘していたことと同じですね。決勝アメリカ戦での帽子投げ、グラブ投げ。私も『高野連の皆さん、どうするんですか?』なんて、皮肉っぽく言っちゃった」

日本の野球の未来は暗い

大谷曰く、今回のWBCで日本の野球は世界レベルということが証明されたのですが、日本の野球の未来は暗いんだそうです。

理由は、少子化で年10%ずつこどもが減っていること。同時に年30%ずつ野球に参加するこどもたちの数が減っていること。つまり野球人口の減少が加速していることが問題。

今回のWBCは盛り上がりました。
ダルビッシュ選手は「楽しく野球をしているところを見て欲しかった」と語りました。

日本でもアメリカでも野球が開幕。侍ジャパンに選ばれていた選手の活躍に注目が集まり、WBCからの盛り上がりはまだまだ続いているように見えます。

大谷「だけど、このWBCがなかったらどうなってたんですか?具体的にアマチュアの高校野球、高野連の皆さんは何かやりましたか?っていうことが言いたいんです」

やって楽しいペッパーミル

大谷「今回、ライト層がやってたのがペッパーミル。これ、楽しいですよ」

若狭「草野球のおじさん、みんなやってます」

侍ジャパンの選手がヒットを打った時に、塁上でやったペッパーミルパフォーマンスが流行りました。

ダイノジの相方・大地洋輔さんも、野球は全く詳しくないのにペッパーミルパフォーマンスだけはやたらやるようになったそうです。
オープン戦の最終戦で始球式を務めた若狭も、投げる前にペッパーミルをやったそうです。

若狭「打ってからなのに投げる前にやってました。だって、みんなでやりたかったの」

大谷「それでいいの。野球は楽しくて面白いものなんです」

野球は打って走って投げる。これを目いっぱい楽しむスポーツ。これを体現していたのは今回の大谷翔平選手であり、ラーズ・ヌートバー選手でした。

大谷「そういうものを伝えていかなくちゃいけないのに、いつまでも昔の間違った考え方を押し付けるのはやめにしませんか?ってことなんです」

高校野球に教育の機能なし

ペッパーミルのパフォーマンスを選抜高校野球の開幕戦で東北高校の選手がやって否定されました。その理由は、「従来通りに慎むように」。
つまり前例主義で、ずっと禁止していたからこれからもやめようということ。

大谷「これ、思考停止ですよね。インターネットとかTwitterの方が全然先に進んでます」

SNSでは、相手のエラーで進塁してペッパーミルをやるのは、相手に対して侮辱になるのでやめましょう、という意見が多数ありました。

大谷「こっちの方が全然教育でしょう。エラーではやめよう。その代わりヒットの時はチームを活気づかせるためにヘルメット投げてもいい。ガッツポーズもいい。そしてペッパーミルやってもいいんですよ。相手を侮辱しなければ」

若狭「大きなラインはそこですよね」

大谷「つまり、高校野球は教育の現場と言いながら、教育の機能はしてないってことです」

若狭「いま話でハッとさせられたのは、本当に野球を楽しみたい少年少女の皆さん、高校野球だけはやめましょう」

大谷「おじさんたちが変わらなければ、そういう言い方になっちゃうんですよ」

こどもたちにどんな野球を勧めるべきか?考えさせられる大谷と若狭アナの話でした。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2023年04月08日12時42分~抜粋

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