若狭敬一のスポ音

落合監督にお礼が言えない!元中日・平田良介が明かす切ない理由

3月25日、元中日ドラゴンズ選手の平田良介さんが、CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演しました。

引退セレモニーの裏話や、今後の活動予定などを語った平田さん。
しかし恩人の落合博満元監督へ感謝を伝えられないという悩みがあるようです。果たしてその理由とは?

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引退セレモニー

18日、楽天とのオープン戦後に引退セレモニーが行われました。

平田「本当に嬉しかったです。携わっていただいたスタッフ、関係者の皆様には本当に感謝してます」

始球式では、長男の球を平田さんが受けるというセレモニアルピッチが行われました。

平田「息子もいま野球やってるんですよ。『将来はメジャーリーガーになりたい』って言うてて。好きな選手は広島の菊池選手って。俺ちゃうんかい(笑)」

セレモニーでは、大島洋平選手から花束を渡され、涙する場面もありました。

平田「『これからも頑張ってな』って言ってくれました。すぐ泣きましたね。泣かんとこうと思ってたのに、一瞬ですよ」

平田さんにとって、大島選手は一番思い出深い先輩。
右中間でコンビを組んだこともありました。また、毎日のようにご飯を食べに行った仲だそうです。

夢のサポート

続いて近況を語ります。

平田「いま野球塾を始めようと思って、SNSで告知させてもらいました」

現在はまだ練習時間帯をアンケート調査するなどの準備段階。開校するのは名古屋とのことですが、野球塾を始めようと考えた理由はなんでしょう?

平田「現役の時はプレーで夢を与えられたと思っています。これからはこどもたちの夢のサポートをしたいと思っていて、プロ野球選手になる夢を持ったこどもが平田塾で人間的にも成長して欲しいです」

ゆくゆくはNPB、あるいは高校野球の指導者も考えているんだとか。今は一刻も早く野球塾を始めたいということです。

落合監督のアドバイス

サイクルヒット、二試合連続サヨナラホームランなど、記憶に残るバッターだった平田さん。
現役中にもらったアドバイスで印象に残っている人は?

平田「落合監督ですかねえ。野球の基礎であるセンター返しの大切さを学んだんですよ」

落合博満さんから受けたアドバイスとは、センター返しを打席の中で意識すること。
ピッチャーが脚を上げると、バッターはタイミングを計ります。この時、センター返しを意識するしないで、バッターボックスにおける打撃フォームが変わるそうです。

平田「ホームランを狙って引っ張りにいくと、ちょっと身体の開きが早くなる。でも、センター返しを意識するとそれがなくなるんです。そういうことが実際に起きたんですよね」

誰もがぶつかるプロの壁

大阪桐蔭高校時代の平田さんはホームランバッターでした。
ドラフト1位でドラゴンズに入団。センター返しの大切さを落合博満さんに諭されたのはプロ2年目のことでした。

それまでの平田さんは、来る球を振ればいいというスタイル。それで結果を出してドラフト1位というのは数少ない天才です。しかしプロ入り後すぐに厳しい世界だと思い知らされます。

平田「みんなプロに入って、このままじゃダメだって気づくんです。すぐ壁ですよ。よーいドンで壁です。なんなん?この世界って」

どうしていいかわからない

最初に壁を感じたのはプロのピッチャーと対戦した時。
春のキャンプで、ピッチャーが肩慣らしを兼ねて、ストレートだけでバッティングピッチャーを務めるということもあります。
平田さんにとっては、その全員の球が速かったんだそうです。

平田「引退直前の落合英二さんの真っすぐが138キロだったと思うんですよ。プロの世界では遅い方ですよね。でも、めちゃくちゃ速く感じました。引っ張れないんですよ」

プロのピッチャーの球の質に圧倒された平田さん。2月1日のキャンプの時点で、早くもヤバいと思ったんだとか。

平田「ヤバいと思って練習するじゃないですか。でも、その練習のやり方とか、何を意識したら自分が変われるのかがわからない。そんな状態から始まるんですよ。僕はそうでした」
 

大きかったアドバイス

暗中模索している中、平田さんが受けたのが、落合監督からの「センター返しだよ」というアドバイスでした。

平田「センター返しを実際にするわけじゃなくて、意識するだけで、身体が早く開くとかが修正できるんだというのを覚えたんです。これは、めちゃくちゃ大きかったです。本当にありがとうございましたって思いました」

引退後は、落合さんと早速連絡を取ったのかと言うと、まだできていないそうです。

平田「電話が繋がらないんですよね。登録されてない電話番号が繋がらない設定にされてるのか、ちょっとわかんないですけど。でもお礼は言いたいです」

落合さん、電話の設定変更をお願いします。

プロ野球選手になるには?

最後は、こどもたちの夢のサポートをしたいという平田さんから、プロ野球選手になるためのメッセージです。

平田「大事なのは意志だと思うんですよね。どれだけなりたいって思ってるかだと思うんですよ」

運が良くてなれたらいいなと思う子と、絶対なると強く思う子では、全く違うそうです。

平田「言霊って言いますよね。言葉は唯一人間だけのもの。その言葉って重いと思うんですよね。だからこそ、プロ野球選手になるために考えて行動できる人がプロ野球選手になりやすいんじゃないかなって思います」

プロ野球選手を目指すみなさん、平田さんの野球塾が開校したらぜひ門戸を叩いてみましょう。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2023年03月25日15時04分~抜粋

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