若狭敬一のスポ音

モフモフの動物たちが待っている!冬の東山動植物園

冬眠に入っている動物も多いこの季節。
実はこの時期こそ動物園でのウォッチングがおすすめだそうです。

1月14日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、CBCの光山雄一朗アナウンサーが東山動植物園についてレポートしました。

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東山動植物園

名古屋市千種区の東山動植物園は、メダカからゾウまで、飼育種類が日本一。
イケメンゴリラ「シャバーニ」や、叫び声が特徴的なフクロテナガザル「ケイジ」が人気です。

ゾウやコアラなどの多様な展示施設があり、動物の生態が楽しみながら学べるのも特徴で、特に2021年の3月にオープンしたレッサーパンダ舎には空中通路など、間近でレッサーパンダが見られます。

実はこのレッサーパンダ舎は、名古屋市在住の一般の女性から東山動植物園に「こどもたちのために役立てて欲しい」との思いが込められた寄付金で建てられました。
その額、なんと1億7000万円とのこと。

動物園の達人

光山アナは『あまりに細かすぎる東山動植物園ガイド』(ぴあ MOOK 中部)というムック本に携わった吉田はぐさんから、東山動植物園について取材したそう。

吉田さんは、東山に22年間通い続ける動物園マニア。
東山動植物園のすぐ近くに引っ越したことをきっかけに20年、毎年「年間パスポート」を更新し続けています。

東山動植物園で行われる「春まつり」「秋まつり」などの恒例イベントの際は、ほぼ毎日通っているそうです。
ちなみにこの2023年は1月14日の時点で、すでに3回足を運んでいるそうです。

「動物は、毎日違う表情、違う動きを見せてくれるから」とその理由を語る吉田さん。

20年以上通い続けていると、動物が友だちや親戚のように感じてくるそうです。ちょっとした変化にも気づくようになり、通えば通うほど楽しさがわかるとのこと。

ユキヒョウのしっぽ

そんな吉田さん、「動物を見るには冬がおすすめ」と語ります。
理由は、冬毛が生えて、動物たちがモフッとした感じに可愛くなるからだそうです。

例えばユキヒョウ。
白い体毛で黒い斑点がついている大型のネコ科の動物で、体長1メートル前後、体重が20キロほど。中には50キロぐらいになる個体もあるそうです。

高い山に生息していて、夏には標高2,700メートルから6,000メートルの岩場に住むことがあるそうです。富士山が3,776メートルなので、富士山よりも高いところに生息しています。

冬のユキヒョウがおすすめポイントはしっぽ。
身体と同じくらい長くてモフモフしたしっぽが特徴的で可愛いんだとか。

大人気のマヌルネコ

続いてのおすすめはマヌルネコ。
灰色で、少し橙色を帯びた体毛のネコ科の動物で、ぬいぐるみのような丸っこいフォルムで癒されるそうです。
冬には、ぐっと毛が伸びて可愛らしさ倍増。

吉田さんによると、数年前から東山動植物園ではマヌルネコのファンが増えているそうです。
マヌルネコ舎の前では、常にカメラを持って写真を撮ろうと待ち構えている人がいるとか。

数年前から、NHKの動物ドキュメンタリー番組『ダーウィンが来た!』の1コーナーでマヌルネコのキャラクターが登場しました。
そこからマヌルネコが認知されるようになり、人気が出たようです。

東山動植物園にはオスとメスの2匹がいます。メスのハニーがキャッキャという高い声をあげる姿が可愛いそうです。

冬眠しないクマ

マニアックな視点から注目するのがクマ。
自然に生息しているクマは、冬は餌が少なくなるので、無駄なエネルギー消費を抑えるために冬眠します。
しかし動物園のクマは餌があるので冬眠しないのです。

ツキノワグマは食欲旺盛で、秋にたくさん餌を食べるそうです。
動物園では、栄養を十分蓄えたまま冬を迎えるので肌の艶がかなりよく、毛がモサモサ、フサフサ、体格も丸くなってガッチリ。しかもよく動くのでおすすめだそうです。

名前の通りの姿が見られる

おすすめの鳥はモモイロペリカン。
そんな名前なのに身体の色は真っ白。繁殖期にはピンクになります。

このペリカンを繁殖期にたまたま見たのが日本人が命名したとのこと。
ちなみに英語では「ホワイトペリカン」と呼ばれるそうです。

このモモイロペリカンは冬から春が繁殖期。名前通りピンクのペリカンが見られるのは今だそうです。

冬の穴場スポットとして東山動植物園へ足を運んでみてはいかがでしょう。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2023年01月14日13時22分~抜粋

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