元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の川上憲伸さんが、12月30日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音 年末スペシャル!!』に出演し、若狭敬一アナウンサーとともに、独断と偏見で選んだ「2022年ドラゴンズ10大ニュース」を振り返りました。
その中で、川上さんが自身の現役時代のエピソードを披露します。
川上憲伸が振り返る、踏んだり蹴ったりの開幕日
昔もあった強制送還
若狭アナが第8位に挙げたのは「京田陽太選手強制送還」。チームにも激震が走りました。
5月4日、横浜スタジアムでのDeNA戦で、京田選手はエラーにはならなかったものの守備でミスをして名古屋に強制送還されました。
結局6年目の今シーズンは、43試合で1割7分2厘にとどまり、3本塁打8打点でした。
「僕らの頃はありましたね」と振り返る川上さん。
強制送還的なことが、時々あったそうです。
20年前の2002年、山田久志さんが監督になって最初の年。川上さんはオープン戦最後の試合で投げる予定だったそうですが、結局投げませんでした。
シーズン前の大切な試合、なぜ登板回避になったのでしょうか?
5月4日、横浜スタジアムでのDeNA戦で、京田選手はエラーにはならなかったものの守備でミスをして名古屋に強制送還されました。
結局6年目の今シーズンは、43試合で1割7分2厘にとどまり、3本塁打8打点でした。
「僕らの頃はありましたね」と振り返る川上さん。
強制送還的なことが、時々あったそうです。
20年前の2002年、山田久志さんが監督になって最初の年。川上さんはオープン戦最後の試合で投げる予定だったそうですが、結局投げませんでした。
シーズン前の大切な試合、なぜ登板回避になったのでしょうか?
普通の出来事なのに
オープン戦最後の土日は東京ドームで行われ、デーゲームの2連チャン。1戦目が終わった時に、トレーナーの部屋でマメの処置をしていたそうです。
それを見つけたトレーナーに「大丈夫か?」と聞かれたそうです。
川上さんは「大丈夫です。一人でやります」と答え、針で刺してマメの水を抜いて処置を終えました。
ところがトレーナーは「川上が足にマメを作った」と監督へ報告してしまいました。
これに山田監督は「この時期に足にマメを作ったってありえんだろ!」と激怒。
川上「そのままファーム。それは流石に僕もキレましたよ。『はあ?』って」
山田監督の就任1年目ということで、周囲のスタッフたちも気を使って、普段なら言わなくていいことまで報告してしまった結果のようです。
それを見つけたトレーナーに「大丈夫か?」と聞かれたそうです。
川上さんは「大丈夫です。一人でやります」と答え、針で刺してマメの水を抜いて処置を終えました。
ところがトレーナーは「川上が足にマメを作った」と監督へ報告してしまいました。
これに山田監督は「この時期に足にマメを作ったってありえんだろ!」と激怒。
川上「そのままファーム。それは流石に僕もキレましたよ。『はあ?』って」
山田監督の就任1年目ということで、周囲のスタッフたちも気を使って、普段なら言わなくていいことまで報告してしまった結果のようです。
コケただけなのに
同じような悲劇は、現在一軍ヘッド兼投手コーチの落合英二さんにも訪れていました。
シーズン前に東京で「本社激励会」という行事があるそうです。その時、落合英二さんが、仕切りに使われていたチェーンに気づかず転倒するという事件がありました。
川上さんと落合さんはそこで「膝を打って、それが痛くてちょっと投げ辛い」という話をしていたそうです。
この話から落合さんもオープン戦の最終戦の登板はなし。2人ともナゴヤ球場へ戻されたそうです。
川上「僕、実際にどこも悪くないじゃないですか、元気じゃないですか。その後、何が起きたと思う?」
シーズン前に東京で「本社激励会」という行事があるそうです。その時、落合英二さんが、仕切りに使われていたチェーンに気づかず転倒するという事件がありました。
川上さんと落合さんはそこで「膝を打って、それが痛くてちょっと投げ辛い」という話をしていたそうです。
この話から落合さんもオープン戦の最終戦の登板はなし。2人ともナゴヤ球場へ戻されたそうです。
川上「僕、実際にどこも悪くないじゃないですか、元気じゃないですか。その後、何が起きたと思う?」
2002年の開幕投手
川上さんの身に起きた出来事とは?
川上「ファームと一軍、開幕日が一緒なんですよ。で、僕はなんと広島との二軍の開幕戦に行ったの」
若狭「2002年の二軍の開幕ピッチャー、川上憲伸だったんですか?」
一軍開幕投手の候補が二軍開幕投手を務める屈辱。
しかもこの試合では、広島の広池浩司投手にスリーランホームランを打たれました。
川上「もっと屈辱やったんが、そのゲーム、途中で終わっていいから『早く一軍のオープニングに間に合うように帰ってこい』って言われたんですよ。ふざけるな、ですよ」
広島の二軍の本拠地は、山口県岩国市にある由宇練習場。
急遽名古屋へ戻るため、慣れない駅で新幹線を待つ川上さん。一軍はグリーン車ですが、この時ファームだった川上さんは自由席でした。
そこでホームの先頭辺りで新幹線を待っていた川上さんを、さらに悲劇が襲います。
川上「ファームと一軍、開幕日が一緒なんですよ。で、僕はなんと広島との二軍の開幕戦に行ったの」
若狭「2002年の二軍の開幕ピッチャー、川上憲伸だったんですか?」
一軍開幕投手の候補が二軍開幕投手を務める屈辱。
しかもこの試合では、広島の広池浩司投手にスリーランホームランを打たれました。
川上「もっと屈辱やったんが、そのゲーム、途中で終わっていいから『早く一軍のオープニングに間に合うように帰ってこい』って言われたんですよ。ふざけるな、ですよ」
広島の二軍の本拠地は、山口県岩国市にある由宇練習場。
急遽名古屋へ戻るため、慣れない駅で新幹線を待つ川上さん。一軍はグリーン車ですが、この時ファームだった川上さんは自由席でした。
そこでホームの先頭辺りで新幹線を待っていた川上さんを、さらに悲劇が襲います。
踏んだり蹴ったり
川上「来た来た来たと思った新幹線が、なんと僕のとこまで届かず」
若狭「山陽新幹線って16両編成の時もあれば、ちょっと短いのもありますから」
「あれ?」と思っていると、乗り込み始める乗客。
新幹線をはるか前方から見つめている川上さんを、車掌は「撮り鉄」と認識しているようで、「お待ちの方は早くお急ぎください」のアナウンスも流れず。
川上「流石に怪しいなと思って、ちょっとダッシュしたら(新幹線が)動き出して、それで遅刻。もう踏んだり蹴ったりの開幕日でした」
若狭「山陽新幹線って16両編成の時もあれば、ちょっと短いのもありますから」
「あれ?」と思っていると、乗り込み始める乗客。
新幹線をはるか前方から見つめている川上さんを、車掌は「撮り鉄」と認識しているようで、「お待ちの方は早くお急ぎください」のアナウンスも流れず。
川上「流石に怪しいなと思って、ちょっとダッシュしたら(新幹線が)動き出して、それで遅刻。もう踏んだり蹴ったりの開幕日でした」
立浪監督の考えは?
川上「京田選手の話と変わりましたけど、そういうのはあった時代でしたから。立浪さんはその頃でバリバリやってた選手ですしね」
急遽外されたり呼び戻されたりという環境でやっていた立浪監督にとって、京田選手の件は当たり前という川上さん。
「戦う顔をしていない」と言った部分が取り上げられましたが、過去にいろんな部分を見てきているはずと語る川上さん、京田選手を慮ります。
川上「本当はもう少し残してあげたかったかもしれない。でも、京田選手があまりにも悩みすぎちゃってゾーンに入っちゃってた。だから戻すとなった時の表現が、あれだったのかもしれないしね」
(尾関)
急遽外されたり呼び戻されたりという環境でやっていた立浪監督にとって、京田選手の件は当たり前という川上さん。
「戦う顔をしていない」と言った部分が取り上げられましたが、過去にいろんな部分を見てきているはずと語る川上さん、京田選手を慮ります。
川上「本当はもう少し残してあげたかったかもしれない。でも、京田選手があまりにも悩みすぎちゃってゾーンに入っちゃってた。だから戻すとなった時の表現が、あれだったのかもしれないしね」
(尾関)
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