若狭敬一のスポ音

中日ドラゴンズ・柳裕也投手が語る「ドラゴンズ去る人、来る人」

中日ドラゴンズの柳裕也投手が、12月10日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演しました。

今季でドラゴンズを去る笠原祥太郎投手と京田陽太選手について、そしてドラゴンズにやってくる涌井秀章投手について語ります。

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いつもと変わらぬ会話

今季から導入された現役ドラフトが9日に行われました。現役ドラフトは、出場機会が恵まれない選手の移籍を活性化するための制度。各球団一人は出て、一人は入る仕組みです。

その現役ドラフト直後の放送。リスナーの皆さんから一番多かった質問がこちらです。

「笠原祥太郎投手が、現役ドラフトでベイスターズへ移籍になりました。今の気持ちを聞かせてください」(Aさん)

柳「今朝も球場で会ったんですね。『ウィ~』って」

若狭「いつもと変わらずウィ~?」

柳「完全に今日も、『ウィ~』って言いましたね」

別れの予感

笠原投手が先輩に挨拶に行けば「カッシー、寂しいよ」。
笠原投手に後輩が挨拶に来ると、「笠原さん、ありがとうございました」。
そんな会話がされていた中、柳投手は「ウィ~」。

柳「僕が『ウィ~』って言ったら、あいつも『ウィ~』って言いましたからね」

若狭「でも、それで心通じる部分がある?」

柳「その『ウィ~』で、僕らは全てわかり合ってる。お互いに『ウィ~』に込めたんですよね」

11月18日、京田選手のトレードが発表されました。京田選手の送別会を同期で開いたそうです。その時、柳投手が笠原投手としたのが、こんな会話。

「お前、あるよな」と柳投手。笠原投手も「多分あると思う」。

球団から言われているわけでもなく、噂もないのですが、笠原投手は自分のことなので大体わかったそうです。一緒にいる時間が長い柳投手にも予感もあったとか。

言葉より深い言葉。それはウィ~

柳「そういう話はずっとしてたんで、昨日発表されて、やっぱりって感じはしました。びっくりって感じはなかったですね」

そんな伏線があっての「ウィ~」です。

柳「周りで聞いてた人達は、『こいつら、なんて薄っぺらいんだ』って思ったかもしれないです。でも一番深いんですよね。僕と笠原の『ウィ~』が」

周りでは「ありがとうございます」など、しっかりした挨拶、素晴らしい会話があったことでしょう。

柳「それをはるかに超えてくるんですよね。そのウィ~がね」

若狭「なんか知らないですけど、説得力あるなあ」

京田選手、移籍の時は?

一足先に横浜DeNAベイスターズに移籍が決まっていた京田選手についても聞きました。

柳「あの人たちは、何なんですかね?みんな揃ってベイスターズに行って。僕、ドラフト同期なんですけど」

2016年のドラフトでは1位柳投手、2位京田選手。4位が笠原投手。3人とも大卒でした。京田選手とはトレードの前後で、どんな言葉を交わしたのでしょうか?

柳「正直、みなさんが思うような熱い感じの話はないんですけど。1回僕が涙が出たぐらいですかね。え、これ熱いか?もしかして」

どこで、どんな涙を流したのでしょうか。

思わず突っ込む

京田選手がベイスターズ入りが決まった後、大野雄大投手などが集まって、お酒を酌み交わす男たちの熱い会があったそうです。
そこで感極まってしまった柳投手、涙が流れたそうです。

柳「寂しいって言うより、今までのことを思い出して涙がポロッと出ちゃって。パッと顔を上げたら高橋宏斗が号泣してた。いやいやいやいや、ちょっと待て。お前、京田というほど時間過ごしてたか?」

高橋宏斗投手、プロ2年目。今年一軍に上がったので、京田選手と過ごしたのは今年1年だけ。かたや柳投手は京田選手とは6年。プロ入り前の学生時代は、日米大学野球の侍ジャパンでは「柳がエース、振り向けばショートに京田」という場面もありました。

柳「あいつにはあいつなりの秘めた思いがあるんでしょうね。嗚咽レベルで。なんでお前がそんなに泣いてんの?みたいな。僕の涙がひいちゃいました」

男たちの熱い会は、その後、高橋宏斗選手の涙によって、和やかなお笑いの会になったそうです。

とにかく走る大先輩

ドラゴンズを去る人もいれば、やってくる選手もいます。

「涌井秀章投手が楽天からドラゴンズに入団します。涌井先輩の入団はドラゴンズに何をもたらしますか?どんな人ですか?」(Bさん)

柳「非常に素晴らしい方ですし、練習も凄くされますし、野球人としてお手本になる先輩ですね」

涌井投手は柳投手にとって横浜高校の先輩にあたります。2021年の自主トレを千葉で一緒に行いました。今は様々なトレーニング方法がある中、涌井投手はとにかくランニング。走って体を作るんだそうです。

柳「朝9時から12時半までランニングメニューをしてました。しかも結構ハードなヤツを。これ、盛ってないですから。だから今年の自主トレでもランニングを多めにしました。やっぱり、あれはすごいなと思いましたね」

兄貴分がやって来た

涌井投手は沢村賞1回、最多勝利4回、ゴールデングラブ4回など華麗なる記録を持つ投手です。同じ横浜高校の先輩、松坂大輔さんがドラゴンズに来た時との違いは?

柳「松坂さんに関しては、僕の感じだと、ナゴヤ球場のトレーニングルームに神降臨みたいな。涌井さんに関しては伝説のすごい人。いい意味で、兄貴分がやって来たみたいな感じです」

柳投手が一緒にトレーニングをした経験では涌井投手はよくしゃべるそうです。
「ドラゴンズに溶け込むのは早そう?」という質問には、「僕がいるんで任せてください。しっかりアテンドさせてもらいます」と語った柳投手でした。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2022年12月10日15時04分~抜粋

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