若狭敬一のスポ音

プロ野球の地方開催試合を増やしたい!

4月30日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)では、大谷ノブ彦(ダイノジ)がプロ野球公式戦の地方開催について熱く語りました。

地方出身者だからこそわかる、球場での観戦機会の大切さに、若狭敬一アナウンサーも納得です。

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地方開催は何試合ある?

大谷「今年ドラゴンズ主催の地方の試合って、何か所か知ってますか?1試合のみなんです。7月12日の豊橋だけなんです」

若狭「前は浜松、岐阜、北陸」

地方開催は、その年によって違うのかもしれません。今年は売り上げを確保しなければいけない年とも考えられます。

実は地方開催は球団にとってあまり儲かりません。
たとえ満員になったとしても、本拠地バンテリンドーム比べて動員数が少なく、さらに準備段階の費用、雨天中止のリスクもあります。

若狭「まず収益の面で、そんなに儲かる話ではないです」

大谷「だけど僕は、地方開催は増やすべき派なんです」

生で見る意義

大谷は大分県出身なのでプロ野球球団はありませんでした。
しかし年間1試合、必ず来るプロ野球を観に行ったことで、野球が好きになったそうです。

大谷「ロックフェスが立ち上がったら、その地元から必ずいいバンドが出るとか、Jリーグのチームがあったら、その地域はサッカーの文化的レベルが上がるということがあります。だから、子供たちにはそういうものを見せた方が絶対いいと思います」

という理由で中日ドラゴンズは東海三県はもちろん、静岡県、北陸地方まで大谷は地方試合を開催するべきだと主張します。

クラウドファンディング

しかし問題は経済的なリスクです。

大谷「だからクラウドファンディングしませんか?DAZNとか動画配信に関して一律でやってますけど、地方開催だけは有料コンテンツで見ませんか?ってことです」

若狭「私は豊橋球場で実況するのが大好き」

地方球場は独特な牧歌的な味わいがあるという大谷に、若狭も賛同。

打球音がよく聞こえる、お客さんの歓声も聞こえるんだとか。
何よりもいいのが放送席。地方球場で実況するときはチケットを買って、仮設の放送席を作るんだそうです。

若狭「盛り上がった時には、目の前のお客さんが立ち上がって、見えないんだけどっていうね。あれも含めていい」

大谷「プロ野球の球場の原初的な風景がある」

地方のこどもたちにもプロ野球を

大谷「ファンにとったらスペシャルな非日常的な空間です。だからこそ、ファンが支えてはどう?と思うんです」

球団的にも地方開催は大変です。しかし地元のこどもたちに見せたいというテーマでクラウドファンディングを、と提案する大谷。

大谷「お金を持ってる人は、豊橋の子に、浜松の子に、岐阜の子に生でドラゴンズを見せたいもんな、ってことで買ってくれるかもしれない。いや、買ってくれるんです。絶対に!」

自信満々に言い切った大谷ですが、その根拠は?

地方だけど黒字の仕組み

球場のチケットだけで収益化を図ろうとするから赤字になります。
それならファンがスポンサーになればいいというのが大谷の考え方。

若狭「豊橋球場は1万3000人のお客さんでしたが、実はめっちゃ黒字イベントになってるってことですよね」

大谷「その通り。1万3000人というのは見かけだけ。それは地元の人が楽しむ。豊橋の方は、1万人呼んでくれました。もうこれでOK」

豊橋球場の1万3000人でも、バンテリンドームの3万5000人よりも黒字。なぜならファンがこの地方試合にお金を出しているから。そんな仕組みを作りたいと言う大谷。

金が余っている人がいる

大谷「すべて人から同じ額を取りたいわけじゃないんです。例えば、年間1億稼いでる人と僕の収入ではたぶん1万円の価値は違いますよね」

大谷が考えるのは、ファン個人個人が、自分の出せる範囲で出すという形。

大谷「加藤純一さんって、ご存知ですか?私も息子に教えてもらったんですけど」

加藤純一さんは人気の動画配信者。先月、結婚式を挙げた時の配信で集まった金額が2億2000万。

大谷「福岡みなみちゃんは?」

若狭「僕、Twitterもフォローしてるはず」

タレントでモデル、起業家の福岡みなみさんは、ライブ配信中のスーパーチャット(投げ銭)で、一人の人がくれた最高額は2000万円だそうです。

大谷「世の中には、お金が余ってる方がいるってことなんです。で、応援したいという気持ちがある、それを形にする場所がないんです。ただ、それだけのことだと思うんです」

好きな球団に出す

若狭「私、大好きなんですよ。一目見て惚れたもん。何回検索したか」

大谷「この人に2000万、ポンッと投げる人いるんですよ。すごい額稼いでるから2000万出せるんです」

若狭「福岡みなみちゃん好きっていうのと同時に、いまそれを聞いて、怒りと悔しさのようなメラメラしたものが湧いてきました」

大谷「でも、世の中にはそういう人がいるってことです」

若狭「よし、じゃあ、俺は2,000円だ、とかね」

大谷「自分の好きな球団に対して、そういう思いがあるといいんですよ」

もし1兆円あったら

「球団支えるためにグッズを買うのはいいことじゃないですか。でも僕が年収1億あったら、1億のグッズ買うのはキツイ。そんなにいらないし。
だったら現金で渡したい。でも、そのプラットフォームがないんですよ。だって、やってくれないから」と力説する大谷。

大谷「でも、地方の子供たち、野球が来て欲しいと思ってる子供たちのためだって言ったらどうします?」

若狭「払っちゃう。しかも自分の思い出とか、人生を振り返りながら、未来を考えて払う」

大谷「野球場行った時の一生忘れられない思い出があるよね。そして今、俺、凄い大金持ち。1兆近い財産持ってるとしたら」

若狭「豊橋球場に払う」

大谷「豊橋のこども、全員タダ。全員来いって思うよね」

大谷ノブ彦が掲げる、「地方の子たちに生の野球観戦をプレゼント」する構想。
心に刺さったというお金持ちの方、いませんか? 
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2022年04月30日12時43分~抜粋

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