若狭敬一のスポ音

阿波野秀幸さんが予想!来年ブレイクする中日選手は?

11月13日放送の『若狭敬一のスポ音』は、『CBCラジオネットで夏まつり』の特別企画として、今シーズンまでドラゴンズの一軍ピッチングコーチだった阿波野秀幸さんをゲストに迎えました。

一通一通、丁寧にリスナーの質問に答えていきました。

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お気に入りの名古屋めし

「3年間で名古屋名物で気に入ったものがありましたか?」(Aさん)

阿波野「ひつまぶし。これはおいしいなと思って、美味しいお店を紹介していただいて定期的に行っていました」

与田剛前監督とも一緒に行っていたそうです。
そのまま食べる、薬味で食べる、出汁をかけてお茶漬け風に食べると、食べ方を変えていくひつまぶし。どの食べ方もお気に入りだそうです。

「最初、パリパリのウナギを食べた後に、最後にお茶漬け。これは誰が考えたのか、最高のコース料理です」
 

幻の配置転換構想

「今シーズン、開幕前に『大胆な配置転換を考えているピッチャーがいる』とのことでしたが、答え合わせをさせてください。
誰をどうするつもりだったのでしょうか?」(Bさん)

阿波野「いきなり核心みたいな質問が来ましたね(笑)。
結局、配置変えにはいきませんでしたけども、小笠原慎之介君をリリーフに考えていました」

理由は2021年のシーズン前、 左のリリーフに懸念材料があったからだそうです。

2020年の秋季練習が終わった時に、小笠原投手の投球フォームが、肘の不安が取り除かれてすごく良くなっていたんだそうです。

そのため連日、投げることになっても大丈夫そうだということで、秋季練習が終了後、「一軍で活躍するためには、どんな場面でも登板してもらうかも」というニュアンス的なことを立ち話で伝えたんだとか。

「それに危機感を感じたのか、2021年春のキャンプから目の色が変わりました。
大野雄大と沖縄に乗り込んで、早めに自主トレもやってましたし。結局リリーフの構想は流れました」
 

ヤバいと思ったのかも

阿波野さんが「小笠原投手を先発で」と腹を括ったのは?と言う質問には…。

阿波野「僕の中では、神宮でホームランを4本打たれた試合があったんですよ。あの時です。
彼は、どうしても結果によって、気持ちの浮き沈みがすごくあったんですね」

4月25日の神宮球場でのヤクルト戦。先発した小笠原投手は1回、中村選手にホームランを打たれました。
4回、オスナ選手、サンタナ選手、村上選手にホームランを浴び、5回に代打交代をしています。

阿波野「まあ、こういうことはあると。ただ、あったから先発を外すとかとじゃなく、とにかく一年間全うするつもりで、明日からの練習に取り組んで欲しいと言ったんです。

だから、負けたから降格とか二軍に行くとか、そういう不安感を取り除けたんじゃないかなと思います」
 

ブレイクの予感

「この先、必ず活躍しそうなピッチャーを教えてください。いま育成中の投手も含めてです。来年ブレイク、そして活躍が期待できそうなピッチャーはいますか?」(Cさん)

阿波野さんが名を挙げたのは藤島健人選手。

阿波野「すごく明るくて前向きな選手です。一年間、一軍で過ごしたことが大きな自信になったと思います。
それに、毎日の練習もしっかりこだわって根気よく一年間やったんで、それが着実に進歩した結果だと思います」

ただ懸念は球種が少ないことだそうです。

阿波野今いま持っているスライダーに加えて、もう一つ球種が増えると先発もできるかもしれない。そういう意味で、僕の中でブレイクしかかっている選手です」

若狭「本人と話したんですけど、スライダーの被打率が高くて、あんまり得意じゃないと話してたんです。また一種増えると先発もある?」

阿波野「まだまだ年齢的にも若いですし、できる要素もあると思います」
 

又吉投手、大活躍

「又吉投手が今シーズン大復活しました。どんなアドバイスを送ったのでしょうか?そして春のキャンプの時には、もうこの大活躍、大復活の予感があったんでしょうか?」(Dさん)

阿波野「今年の又吉は本当にブルペンの救世主ですね。彼がいなかったと思うとゾッとします」

8回には中継ぎでバシッとハマり、ライデル・マルティネス投手が五輪キューバ代表で抜けた時には、クローザーも務めました。

阿波野「チーム事情でそうなってしまったんですけど、もし8回の男という形で1年間やり切ったら、ヤクルトの清水君とタイトル争いできた。その辺はチーム事情とは言え、申し訳ないなと思ってます」
 

又吉投手、飛躍のポイント

若狭「何が飛躍のポイントなんですか?」

阿波野「2019年、先発で起用したんですけど、どうも空回りする部分があって。僕が又吉に注文したのは、いつも同じ気持ちで淡々と投げて欲しいということ」

若狭「彼は熱い男ですからグッと入るんですね」

阿波野「ドラゴンズのコーチになる前から、ハマれば抑えるってよく聞いてたんですよ」

抑える時と抑えきれない時の違いはメンタルの違いだと見抜いた阿波野さん。

今年の又吉投手は、マウンド上の表情がテレビに映っても、打たれても抑えても、あまり顔に出ませんでした。そこが成長ポイントだったそうです。
 

これ以上言わないで

阿波野「投球内容で言うと、左打者への内角に食い込んで行くカットボール。又吉は今年、左打者にほとんど打たれてないんです。左打者の被打率がぐんと良くなった」

若狭「どさくさ紛れでヘンなこと聞きますが、FAで出て行きますか?」

阿波野「いきなり何を聞いてくれるんですか(笑)。
ドラゴンズのことを思えば、何としても留まって欲しいと思いますけど、権利ですからね。又吉を欲しい球団はほとんどじゃないですか」

若狭「やっぱりそうですよね」

阿波野「あれだけタフで数字も残している。又吉の練習を見てると、50歳ぐらいまで野球ができるんじゃないかってくらい身体能力が高いです。細身なんですけどすごく強いです」

若狭「あんまり、もう褒めないでください。他球団が欲しくなっちゃいそうです」

又吉投手の去就は如何に。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2021年11月13日13時05分~抜粋

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