若狭敬一のスポ音

アイドルグループと木下雄介投手に共通するロマン

ダイノジの大谷ノブ彦が、9月4日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演し、野球とアイドルの関係を語りました。

先月3日に27歳の若さで急逝した、中日ドラゴンズの木下雄介投手への想いにも触れました。

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9月9日と10日は何の日?

大谷「9月9日、キューキューって何の日か知ってます?」

若狭「9月9日、キューキュー、救急車とか?」

大谷「じゃあ9月10日は?」

若狭「キュート―、給湯室」

大谷「どんどん間違った方に行ってます。9月9日はSMAPがデビューした日。9月10日は私が愛したアイドルグループ、℃-ute(キュート)の日です」

1988年に結成したSMAPは、1991年9月9日にメジャーデビューしました。
また℃-uteは2005年に結成されたアイドルグループ。2017年まで活動していました。

大谷「僕はオリンピックの閉会式に一番出て欲しかったのがSMAPなんですよね」

若狭「一部では、『マツケンサンバ』を推す声もありましたけど」

大谷「『マツケンサンバ』もあって良かったと思います。馬で登場して欲しかったぐらいです」
 

雑草のようなアイドル

8月3日に急逝したドラゴンズの木下雄介投手について話す大谷。

大谷「僕は大好きな選手。育成の時から彼の物語に注目してました。

おこがましい言い方ですけど、自分のために投げてくれてるって勝手に思い込める選手でした。エリートじゃないんですよ。何度挫折しても立ち上がってくる。そして、立ち上がる時もどこか朗らかなんです」

実はSMAPもデビュー当初は決してエリートグループではなかったという大谷。
当時のジャニーズグループはデビュー曲で必ずオリコン1位を獲っていたそうですが、SMAPがオリコン初登場1位を獲得したのは、12枚目のシングル「Hey Hey おおきに毎度あり」でした。

大谷「しかも名古屋のコンサート会場だったかな?2階がほとんど埋まってなくて、どうにかお客さんが2人いて、左右を走り回ってたっていう伝説がある」

その時、メンバーの香取慎吾さんは「俺たちは選ばれていないんだ」と思ったそうです。これを機に、歌番組ではなくバラエティ番組から楽曲を発表していく方法に変えたんだとか。

大谷「雑草みたいな、叩き上げのグループが国民的なアイドルになるってすごく面白いじゃないですか」

若狭「ロマンありますよね」
 

今も熱いファンがいる

一方、℃-uteは、先にできたBerryz工房というグループに選ばれなかった7人の女の子たちで結成されたグループ。
℃-ute 以前は名前のない状態で活動していて、Berryz工房との格差に悔しい思いもしたそうです。

大谷「その苦労こそが、彼らの魅力になってたんやないかなあと思うんですよね。この二組は今も熱いファンがいるんです」

お金を注ぎ込まれてデビュー。最初からオリコン1位のグループが、どん底から這い上がる歌を歌っても心に響きません。
 

アイドルが歌う歌

SMAPについて語るふたり。

大谷「アイドルが『がんばりましょう』なんて直球な歌を出した時、大丈夫か?って思いましたよ」

若狭「ちょっと似合わないフレーズかもしれませんもんね」

「がんばりましょう」はSMAPが1994年9月9日に出した14枚目のシングルです。

大谷「アイドルは『仮面舞踏会』とかさ」

若狭「『ガラスの十代』とか『パラダイス銀河』。もうパラダイスですもん」

大谷「パラダイスは全肯定ですから」

若狭「『剣の舞』なんて、もう舞っちゃってるもん」

しかし、SMAPの「がんばりましょう」は、幻想ではないリアルな日常を描いた楽曲で、イケてない毎日を過ごしてる人の応援歌です。
そう考えると後に「国民的アイドル」と呼ばれるのも納得です。
 

心の中に生きている

大谷「僕は、オリンピックの閉会式でSMAPが登場だったらな、と呟いたら5,000リツイートぐらいいったんですよ」

若狭「それ教えていただければ僕も呟いてたのに」

笑う大谷。

大谷「SMAPも℃-uteも、音楽を聞いてる間は彼ら、彼女たちがいると思える。それは木下雄介っていうピッチャーも同じです。ずーっと心の中に生き続けてるんですよ。今のドラゴンズを見ながら、彼の事をそういうふうに偲んでいきたいと思います」

9月9日はSMAPデビュー記念日で、続く10日は℃-uteの日。
そしてそれに先立つ5日、中日–DeNA戦が木下雄介投手の追悼試合として開催されました。ドラゴンズの選手は、木下投手の背番号98をつけて臨み、2対0で勝利しました。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2021年09月04日12時47分~抜粋

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