若狭敬一のスポ音

鈴木亜由子が語る、コロナ禍でも自己ベストが続出する理由

東京オリンピック女子マラソン日本代表で、愛知県豊橋市出身の鈴木亜由子選手。

CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、鈴木選手へのインタビューの模様を、「走れ!鈴木亜由子」のコーナーで4週に渡って放送しています。
6月12日放送の2回目は、コロナ禍でにおける練習や家族の話を聞きました。

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鈴木家はいつも母発信

両親とはグループLINEで連絡を取っているという鈴木選手。あまりまめではないという鈴木選手、連絡は常にお母さんからの発信だそうです。

鈴木「明日CBCさんと東海さん出るんだね、みたいな話してきて。(二つの局)仲良くやってた?って話してました」

これはCBCテレビと東海テレビが同時に取材をした時の話です。

若狭「ものすごく気になるんですけど、何て答えた?」
鈴木「『表面上は』って言っておきました」
若狭「ちゃんと仲良いですからね」

何か連絡するきっかけを見つけては、母発信でLINEの会話が始まるんだそうです。
 

マラソンにまぐれはない

競技の話題へ移ります。
2019年、オリンピックの内定を勝ち取ったMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を振り返る鈴木選手。

「苦しいの一言ですね。もう1回やれって言われたらイヤだと言います。あの独特な緊張感は1回でいいっていう感じですね。

しっかり練習を積んでスタートラインに立たないと、マラソンではああいう苦しいレースになるんだと感じました。まぐれはないなって思います」

練習という裏付けは必要ですが、過去のトラック競技では、練習が出来なかった分、逆にバネが溜まって走れるという経験があったそうです。
しかし、マラソンにそれを期待するのは難しいようです。

「まぐれはないですね」と言い切る鈴木選手です。
 

東京五輪延期が決まった時

昨年は日本でもコロナが蔓延してきました。
そんな中、2020年3月24日には東京オリンピックの1年延期が決定します。
鈴木選手はどんな思いでこの報道を知ったのでしょう。

「びっくりはしたんですが、自分の中では少し覚悟はしていたので、1年しっかり準備をしようって切り替えました」

2020年4月7日に出された最初の緊急事態宣言は、5月25日に全ての地域で解除されました。
その間、今まで練習していた場所が使えないなどの練習制限があったそうです。

7月にはトラックレースが再開されましたが、練習制限があったにもかかわらず、自己ベストを出す選手がかなりいたそうです。

「その時、自分はまだ走れてなかったですけど、練習がしっかり出来ていて、自分を見失わなければ結果は出る。結局は環境じゃなくて自分なんだなって、すごく感じました」
 

なぜか自己ベスト続出

コロナ禍で環境が悪くなり成績が落ちたというのではなく、むしろ上がったということについて、鈴木選手はこう推察します。

「選手、監督、コーチも意外に記録が出るんだって、びっくりしたんじゃないですかね。
今まで試合が多すぎたとか。逆に試合が少ないために集中力が高まって記録が出たとか。新たな発見でもあったんじゃないかなと思います」

コロナ禍をきっかけに、今後はスポーツの練習の質と休息の関係が見直されるかもしれません。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2021年06月12日13時13分~抜粋

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