若狭敬一のスポ音

マラソン代表 鈴木亜由子選手が語る五輪直前の練習

CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では「走れ!鈴木亜由子」のコーナーが始まりました、

地元・愛知県出身の東京オリンピック女子マラソン日本代表、鈴木亜由子選手のインタビューを交えて応援するコーナーです。
6月5日放送分から。

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鹿児島から北海道へ

鈴木亜由子選手は愛知県豊橋市の出身です。
名古屋大学経済学部を卒業後、日本郵政に入社しました。

鹿児島県の徳之島で合宿を行っていた最中の今年1月、この番組に電話で出演したこともあります。

残念ながらその後左足を痛め、3月の名古屋ウィメンズマラソンは欠場。
その後5月5日に「北海道・札幌マラソンフェスティバル」を走りました。この大会は、五輪のテストを兼ねたハーフマラソン。結果は女子で3位でした。

そして現在は北海道で合宿中。千歳、士別、網走、この3ヵ所を3週間ずつ転々としながら練習を積んでいるそうです。

1月のインタビューでは、同じ名古屋大学経済学部出身ということで、先輩風を吹かせて気楽に話していた若狭敬一アナウンサーですが、オリンピックを間近に控えた選手へのインタビューということもあり、逆に緊張している様子です。
 

コンディションと練習状況

若狭「今のコンディションはいかがですか?」
鈴木「3月の怪我から復帰して、5月に一本レースも挟んで、今また練習を積み上げているところです」

怪我をしたのは左足。徳之島での合宿中盤。レースに向けて練習の質を上げていく段階で、疲労から張りが出て、痛みに繋がったそうですが、現在は問題ないとのこと。

北海道合宿での鈴木選手のテーマは土台作りだそうです。
序盤の今は走りの質を求めず、走り込みをしていくんだとか。この後は、前述した北海道3ヵ所を転々としながら状態を徐々に上げていくんだそうです。
 

鈴木選手の一日

鈴木選手は5時前後に起床し、6時から2時間ほどの朝練習を行っています。
8時過ぎに朝食をとり、午前中はトレーニング系の補強。午後からはポイント練習やジョグだそうです。

北海道合宿を始めて1週間が経ち、今後は土曜日の早朝に40キロ走を入れていくという話も出ているそうです。
 

鈴木選手の一週間

1週間単位で見ると、水曜日と土曜日が大きなポイントとなるそうです。
今後は土曜日に40キロ走。最初は、ペースは負わず、とにかく走るそうです。

鈴木「でも30キロはある程度レースペースに近いスピードでやる感じですかね。それがトラック練習になることもありますし、ロードで20キロと短めの距離を、レースペースで走ることもありそうです」

木曜日と日曜日は、練習量を控えた落としの日。ここは自分でコントロールするそうです。

月曜日と金曜日は、水曜日と土曜日に行う大きなポイント練習へと繋げるような練習。合宿後半には月と金も距離を増やしていきたいそうです。
 

本番までの練習

若狭「われわれ素人は、マラソンのトップアスリートのオリンピックまでの練習の仕方って、全くわからないのですごく興味あるんですけど」

監督の話では、先に出た一週間のスケジュールを3週間ずつ、千歳、士別、網走を回っていく予定とのこと。

鈴木「今までは1週間という区切りはしてなかったんです。今回は水曜日と土曜日は固定して、シンプルにスケジュールを組み立てていくやり方でトライして行こうと話しています」

実は本番も土曜日。そこから逆算しての練習スケジュールだそうです。

鈴木「ある程度、早めの時間で40キロ走を入れていって身体を慣らしていくって感じですかね」
 

手応えバッチリ

現在の鈴木選手の収穫は「マラソン練習に向かうにあたって土台が出来ていること」が今のだそうです。

3月に故障はしましたが、幸い軽度で長期間練習をストップすることはありませんでした。12月下旬から練習を積み上げてきたと考えられるほどけがの状態は軽微だったんだとか。

鈴木「これまでの積み重ねができていて、5月のハーフで、現状の確認も出来たので、今は一番いいとこなのかなと思っています」

その言葉からは、やれることはできているという手応えが感じられました。

怪我から復帰して順調にトレーニングを続けている鈴木亜由子選手でした。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2021年06月05日13時12分~抜粋

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