若狭敬一のスポ音

主力バッターほど、オープン戦では打たない?

YouTubeで野球のコンテンツを楽しむというダイノジの大谷ノブ彦。
こどもの時からファンだという掛布雅之さんについて語りました。

「掛布さんが大好きで、ベテランの話は面白いです」と大谷。

さらにYouTubeでの野球の楽しみ方を語りました。4月17日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』から。

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掛布さんへの愛

大谷が昔からファンだったという掛布雅之さん。
1974年から1988まで阪神タイガースで活躍し、本塁打王を3回獲得し「ミスタータイガース」とも呼ばれています。

実はドラフト6位だった掛布さん、ほぼテスト生で入ったにもかかわらず、チャンスに恵まれて1年目から活躍したそうです。
ちなみに掛布さんの入団時の身長は168センチ。引退の時は175センチだったそうです。

大谷「おかしいなあ。そんなことってあるんですか?(笑)」
 

練習に打ち込んだ理由

大谷「普通ドラフト6位で入った高卒ルーキーが、1年目のオープン戦に出るってことはほとんどないそうですよ。じゃあ、なんでオープン戦から出たかって話なんです」

当時、ショートのレギュラーだった藤田平さんが自分の結婚式のために欠場したんだそうです。その代わりとして選ばれたのが掛布さん。

なんとか入団できた掛布さんは、とてもプロでやれるとは考えず、引退すら考えていたそうです。
そのためには悔いのないように、1年目からやれることは全部やろうと練習に打ち込んだんだとか。

宿舎でもずっと素振りをし、365日練習漬けの日々。
そんなひたむきな姿勢を買われて、オープン戦での抜擢となったそうです。
 

自分が主砲

藤田さんの代わりにオープン戦に出た掛布さんは二安打の活躍。
さらにその2日後には4打数4安打。

大谷「監督が『絶対あいつを置く』って言ってバンバン使い始めたら、3年目には首位打者なんか獲るんですよ」

さらに掛布さんにとっては雲の上の存在だった田淵幸一という、当時の阪神の主砲が西武にトレードされました。
自分が田淵さんの代わりにホームランバッターにならなければいけない、と意識して生まれたのが掛布さん独特のスイング。

大谷「顔の前までバットを持ってって、思いっきり引いて、弓のようにパンッとリストを返して打つ、あのフォームになったんですって」
 

4番打者とは?

掛布さんと高木豊さん(元横浜・日ハム)が話すYouTube動画の中で、阪神で4番を打つ大山選手のことを語ったことがあるそうです。

オープン戦で一打席一打席、全部必死に打ってる大山選手について「4番というものはそういうものではない」と掛布さんは言っていたそうです。だから4番の風格がないんだとか。

大谷「4番っていうのはドシッと受け止めて、ドカッと返すみたいな。俺、この感じ、誰か言ってたなあって思ったら、広島にいた前田智徳さんを思い出したんです。あの人もYouTube面白いんですよ」

前田さんはオープン戦では、2ストライクまで打たなかったそうです。追い込まれた時に、その投手の決め球を打つ練習をオープン戦ではしていたんだそうです。
あの三冠王・落合博満さんもそうでした。落合さんは、ただボールを見るだけで終わる打席もあったぐらいです。
 

4番の練習をしているのは誰?

大谷「オープン戦で自分を追い込んで、一番難しい球を返す練習しとかなかったらシーズンに入って仕上がるわけない。超一流のバッターの考え方ってそうなんですよ。つまり掛布さんが言ってるのはそういうことなんですよ」

同じことをしているのが巨人の岡本和真選手だそうです。
聞き手の若狭敬一アナウンサーもこう振り返ります。

若狭「私も、3月の中旬にバンテリンドームでのオープン戦、中日-巨人戦でしゃべりましたが、そこまで岡本1割台なんですよ。でも、ラスト5試合ぐらいから、エンジンかかったんですよ」

大谷「あれが4番なんですって。一流の選手こそ、自分にテーマを持って練習している。点が線になって繋がって、チーム全体に影響していくんです」
 

ドラゴンズでは誰?

話の最後はドラゴンズに触れました。

若狭「大島選手も、オープン戦最後に、ご挨拶代わりに今年もやりますよホームランみたいなのがありましたね」

大谷「あれが主力選手なんです。もちろん根尾君とかがやるのは違うんですよ」

若狭「若手は必死にやれということです」

「YouTubeでは、プロの裏側の教示みたいなのが見えるので、ぜひ皆さんもチェックしてくれると楽しめるじゃないかなと思います」とまとめる大谷でした。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2021年04月17日12時47分~抜粋

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