若狭敬一のスポ音

今年のプロ野球に「穴が勝手に埋まる現象」を発見!

コロナ禍で6月開催となったプロ野球ですが、中日ドラゴンズのペナントレースも終了しました。

11月21日放送の『若狭敬一のスポ音』「大谷ノブ彦のキスコロ濃縮版」では、ダイノジの大谷ノブ彦と若狭敬一アナウンサーがドラゴンズの1年を振り返りました。8年ぶりのAクラス入りの他にも、有意義な発見があったようです。

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ドラゴンズになかったキャラ登場

大谷「終盤の怒涛のドラゴンズの強さ。あれがシーズン最初から観られると思っていたので、今年は間違いなく優勝だと思ってましたが…」

大谷がキャンプからずっと注目していたのがモイゼス・シエラ選手。メキシカンリーグから育成契約で入ってきた選手です。

大谷「外野フライの捕り方見てるだけなのに、あんなヒヤヒヤする人いるんだってビックリしましたね」

大谷を虜にしたのはシエラ選手の愛されキャラ。
キャンプでは、ノックを受けているシエラ選手を他の選手が応援するという、過去のドラゴンズにはなかった風景が見られました。

若狭「日本人の選手でも、いじって楽しい、いじって盛り上がるいじられ役ってのはなかったですし、まして外国人ですもんね」

そんな愛すべきシエラ選手ですが、大谷は、支配下登録されることはないと思っていたそうです。
 

シエラの初打席が泣けた

シエラ選手は3月26日に支配下登録になり、9月29日の阪神戦で初の一軍昇格。6番ライトでスタメン出場。
初打席はボテボテのピッチャーゴロでしたが全力疾走して内野安打にしました。

大谷「ボテボテで全力疾走するシエラを見て、泣けてきちゃったね」

9回にはホームランも放ちました。

大谷「初試合でホームランを打って、その後4番になったら全く打てないってのが、また最高だったですけどね」

10月1日、不振だったビシエド選手に替わり、4番に入ったシエラ選手ですが、残念ながら3打数0安打、三振2つとダブルプレイでした。

大谷「次の試合、ビシエドが戻ってきたらすぐホームラン打って。あれも、またドラゴンズっぽかったですね」
 

ビシエドJr.のコメントに号泣

さらに大谷の記憶に残ったのは、ビシエド選手のドラゴンズ愛。
若狭アナが、大須パンサーズに所属する長男ジュニア君に聞いたエピソードを披露。

若狭「『なんで君はパンサーズで野球を続けるんだい?』そうすると『野球が好きだから。そして仲間が好きだから。そして仲間が僕をリスペクトしてくれるから。これはきっとパパと同じだよ』…号泣。泣けちゃう」

もうひとり大谷が印象に残った外国人は…

大谷「"大福丸"の丸(マル)ですよ。マルティネスが完全覚醒。バッターが打っても球が前に飛ばないんだから」

マルティネス投手は10月17日の広島戦で、24イニング連続奪三振のセ・リーグ新記録を樹立しています。
 

青い血が流れている

マルティネス投手の契約は来年もあります。大谷が担当する『ドラ魂キング』(月)で採用した、祖父江投手、福投手、マルティネス投手のリリーフ陣の愛称「大福丸」は来年も使えます。

大谷「とりあえずあと1年は見れるから。『大福丸』を番組の中で採用したの私ですから。言い続けますよ!
そして祖父江ユニフォーム買っちゃった。レプリカじゃなくて、ちゃんとしてる方だよ。次、福買おうと思ってる」

若狭「次、ライデル・マルティネスは?」

大谷「買っちゃうけど、思い出になるのが辛い。せめてメジャーに行って」

若狭「まずお願いしたいのは、セントレアで『青い血が流れている』とだけは言わないで」

大谷「あのフレーズを言った瞬間に、あ、離れるんだなとわかる」

過去に何人か「ドラゴンズブルーの血が流れている」と言いながら、移籍した外国人選手がいました。阪神に行ったガルシア投手。巨人に行ったゲレーロ選手です。

去年、シーズン終了後にテキサス・レンジャーズに移籍したジョエリー・ロドリゲス投手も「青い血が流れている」と言い残しました。
 

穴は勝手に埋まっていく

移籍した選手が出ると問題になるのが、その選手の穴です。

しかし今シーズン、ロドリゲス投手の穴がなかったかのように活躍したのが「大福丸」。
これは他チームにも当てはまりました。巨人の山口俊投手がトロント・ブルージェイズへ移籍。先発が足りないと言われていましたが戸郷投手が登場しました。

若狭「その最たるものがベイスターズの筒香が抜けた穴。今年は絶対しんどいぞ。でも…」

2人「佐野!」

声が合ってしまった二人。タンパベイ・レイズへ移籍した筒香選手に替わって、ラミレス監督から4番に抜擢されたのが佐野恵太選手でした。

若狭「ドラゴンズファンからすると誰?って話ですよ。おったまげました」

大谷「ちゃんと四番に育てたからね」

打率3割2分8厘とセ・リーグ首位打者。ホームラン20本、打点69と、ベイスターズ4番の役割を果たしました。
 

京田を不振から回復させる方法

大谷「京田は本当に素晴らしい選手で期待してるんで、どうすれば彼に厳しさを与えられるのか?という問題がありました」

どういうわけか京田選手には不振に陥る時がありました。これを克服するには?

大谷「実は簡単でした。石川を二軍でショートで使えば、京田は一生懸命やったんです」

若狭「中スポをめくる。石川昂弥、ショートで4打数3安打の記事。その時点で、実は中スポを持つ手が震えてるんです」

大谷「その瞬間、すぐ素振りに行ってたと思うんです」

京田選手には「自分のポジションを脅かす若手がいる」と示唆するだけで刺激になる、との結論を出した大谷と若狭アナでした。
 

穴が埋まる楽しさ

大谷「今年圧倒的に『原采配がすごい』と思ったのは、めっちゃそれ、やってましたよね」

例えば吉川選手の代わりに、いきなり1番に若手を起用。それが刺激になり、吉川選手は懸命に頑張って、スタメンに戻ると結果を出しました。

大谷「これの繰り返しでしたから。むしろ、それを楽しめた2020年だった。コロナで開幕は遅れたけど、楽しいものも入ってきた。どのチームも、欠けてても、必ず欠けてるものを補う人が出てくる楽しさ。

もちろん僕は、来年の中日ドラゴンズ優勝を信じてます。まだ一軍で活躍してない若手たち。今に見てろよ、と思ってる人たちが穴を埋めていくのを楽しみたいと思ってます」
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2020年11月21日12時47分~抜粋

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