若狭敬一のスポ音

「代打三ツ間問題」を斬る小松辰雄、返答に困る若狭敬一アナ

元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の小松辰雄さんが、7月18日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)に出演しました。

話題となったのは、7日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)の「代打・三ツ間問題」。
延長10回1-2で迎えた二死満塁のチャンスに、与田監督は代打に三ツ間投手を送り、あえなく空振り三振でゲームセット。

厳しい小松さんの指摘に、若狭敬一アナウンサーが狼狽える一幕もありました。

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相槌に困る

現役時代の小松辰雄さんは、ストレートの剛速球を武器としていました。
その投球を連想してしまうほど、野球解説でもストレートな物言いが唸る小松さん、リスナーには非常に人気があります。

しかし、その横で実況を担当する立場の若狭アナは、どう相槌を打っていいのか困惑気味です。リスナーから若狭アナへアドバイスが送られます。

「若狭さんも相槌に困っていましたが、その気持ちはわかります。そんな時の挨拶には、“なるほど”はいかがでしょうか?」(Aさん)

若狭「何かいい相槌考えて下さい。『ふ~ん』ではちょっと失礼ですからね。『へーへー』『ピヨピヨ』とかなんでもいいです」
 

意味わかんない

そして、小松さんに投球を促すようなメッセージが寄せられました。

「ここ最近のドラゴンズですが、七夕の夜の悪夢からおかしくなっていると思いませんか?」(Bさん)

七夕の夜の悪夢とは、例の「代打・三ツ間問題」です。

小松さんの現役時代には、こういうことはなかったそうです。好機に備えて、最低でも野手を一人残しておくそうです。さらに疑問になるのが、一軍登録選手の数。

現在一軍登録人数は31人まで認められているのですが、なぜかこの日の登録は2人少ない29人。

小松「それもちょっと意味わかんないんですけどね」

この失策の原因をズバリ斬ります。

小松「監督もだし、周りのスタッフもアドバイスできてないわけでしょ?だから監督とコーチ陣がうまくいってないんじゃないですかね」
若狭「ピヨピヨ」

早速相槌を打つ若狭アナ。
 

こんな時に限って言う通りになる

試合が延長戦に突入する際、与田監督はバッテリーを、ピッチャー岡田、キャッチャー加藤に入れ替えました。この時、バッテリーの打順8番と9番を入れ替えることは可能でした。

8番に加藤、9番に岡田という手もありましたが、なぜか8番に岡田、9番に加藤を入れたのです。
延長10回裏が3番から始まりますので、3、4、5、6、7、8。6人目のバッターがツーアウト満塁で回る可能性がありました。

小松「それは野球を知っていれば誰でもわかることですし、中継したアナウンサーも言ってましたよね。岡田の前で終わっとけば何てことなかったのに、それがツーアウト満塁で回ってくるんですからね」

可能性がわずかであれゼロでない以上、こうした事態は発生してしまいます。
 

ギャンブルが必要だった

問題の代打の前に、もう一つ複雑なシーンがありました。

ワンアウト1、3塁。6番に入っていた平田が、ライトにライナー性の当たりを打ちました。これはライトフライに終わり、三塁ランナー遠藤が動かなくていいと言えばいいのですが…。

小松「あそこはやっぱりギャンブルですね。それは荒木が考えていかないとね。向こうの、球が逸れるのを期待してゴーということで行ってもよかったと思いますね」

あの場面で、三塁ランナーの遠藤と三塁コーチャーの荒木コーチは、打順がピッチャーに回ることがわかっていなかったかもしれません。

小松「一生懸命やってるとわかんない時もあるんじゃないですかね。そういうことはベンチがわかってあげないとね」
 

七夕がターニングポイント

小松さんの現役時代、失策があった場合は、その日のミーティングで首脳陣が選手に謝ったそうです。

小松「星野(仙一)さんでも『今日は俺のミスで負けた。悪かった』ってありましたよ」

ちなみに、与田監督は翌日の試合前、選手に謝罪したそうです。

小松「7月7日のは完全に防げるミス。ああいうことはあっちゃダメ!今年もしダメだったら、あのゲームがターニングポイントになった、となるんじゃないですかね。あれでシラけちゃいましたもんね」

厳しい指摘が続きます。

小松「ファンの人も、何で俺たちでもわかるのにわかんねえんだって、みんな思ってると思いますよ、ハッキリ言ってね」
若狭「…」

小松「どうですか?」
若狭「ピヨピヨ」

若狭アナの相槌は「ピヨピヨ」で固定されてしまったようです。
 

代打に起用された投手

小松「同点で、わざわざ回ってくる打順に私を入れてくれた時があるんですよ」

現役時代、監督が山内一弘さんだった頃、七夕の試合と同じパターンがあったそうです。同点でリリーフ起用された小松さん、打順は次の回の2番目か3番目で回ってくるのが確実なシーンでした。

これは監督のミスではなく、意図的にピッチャー小松をこの打順に持ったそうです。

というのも、当時先発ピッチャーは連日練習の最後の10分間、バッティング練習をしていました。そこでホームランを連発していた小松さんが監督の目にとまったんだとか。ところが…

小松「そういう時に限って点取られちゃうんですよ。点を取られたので、打たすわけにはいかない。で、代打出されました。そういうことが一回だけありましたね。そこを0で抑えていれば、そのまま打ってたんですよね」

リリーフに起用された時点で「自分で打って2イニング目も抑えて来い」というメッセージだったわけです。
調べてみると、他にも桑田真澄投手や松坂大輔投手など、代打として出た投手がいました。もちろん小松さん同様、バッティングを期待されての起用。失策ではありません。
 

どうせ代打なら…

改めて「代打・三ツ間問題」を振り返る小松さん。

「代打出すんなら、あそこは祖父江でしょ」

祖父江投手は、リリーフですが、打席の経験があり、4打数2安打というプロ通算成績があります。愛知高校時代はショートで右投げ、しかも左打ち。対するヤクルトは右投げの石山投手でした。

一般的に右投手には左打者が有利と言われます。岡田投手に変わって、代打で出た三ツ間投手は右打ち。

「それか岡田そのままでしょ」

ちなみに岡田投手も左打ちです。

若狭「最後、右の石山が出てきましたんで、何で三ツ間だったんでしょう?」
小松「いやぁ…」

首をかしげるばかりの小松辰雄さんでした。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2020年07月18日15時04分~抜粋

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