若狭敬一のスポ音

来年の東京オリンピックはどうなる?「その時」選手たちは?

野球解説者の山田久志さんが6月27日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演し、東京オリンピック延期に関する考えと、アスリートへの熱い想いを語りました。

[この番組の画像一覧を見る]

コロナがいつ終息するかが鍵

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、若狭敬一アナウンサーとは電話での会話となった山田さん。
話題は、1年延期となった東京オリンピックについて。
山田さんは東京オリンピックで野球を正式種目にするために尽力していました(結果は追加種目に決定)。

「このウイルスを、来年の春先までに世界が抑え込めてるかって言ったら、どう?」と新型コロナウイルスの心配をする山田さん。

来年の6月に全ての準備が出来ていれば開催OK。準備を完了するためには2~3カ月かかるとすると、スケジュール的には、来年の3月~4月にコロナが終息していないと開催は無理ということになります。

「世界から日本へ来て頂いて、大丈夫だという形にならなきゃいけないわけですから、全てがあっという間ですよ」と山田さんです。
 

選手の気持ち

IOCは一旦、今年の10月に、2021年に開催できるかどうかの見通しを議論するようです。もし開催不可能という結論になると…。

山田「高校野球もそうだけど、オリンピックの出場が決まってた選手ね。彼らは人生をかけてやって来た人たちばっかりだよ。
そこへ向けてやって来たのに、その大会がなくなるなんて、どういう気持ちか想像できないね」

さらに酷なのが、来年開催できなければ、2022年に延期ではなく、東京大会自体がバッサリなくなってしまうことです。

山田「開催決定を国中で喜んで、そして準備万端整ってね。世界中の人を迎える体制も整っててね、それが一年延期になり、いやもう中止ですってなったら、私もそうだけど、日本全体が元気なくなっちゃうんじゃないかなぁ」
 

感染の不安は許されない

山田「私もその一人ですけども、この大会にいろんな人が携わってきたわけです。そういう人たちの心境たるや。
まだまだ完全になくなったってわけじゃないんで、期待はしてますけども、なんとかいい方向へ行ってもらえないかと思ってますよね」

コロナウイルスに対する治療薬はそう簡単にできるものではないですが、山田さんはワクチンの開発に期待しているそうです。

昨年行われたラグビーワールドカップも世界中からファンが来日しました。オリンピックとなると期間も長く、何倍もの人が来日することが予想されます。コロナウイルスに対しては微塵の不安も許されません。

山田「このワクチンを打っとけば、ある程度予防はできますよって、そうなってくれれば、開催の可能性が出てきますよね」
 

どう区切るか

若狭「東京オリンピックでアスリート人生一区切りつけようという方もいると思うんですが、東京がなくなったんで、2024のパリを目指して頑張って下さいとも言えないですよね」

山田「若狭さんもスポーツやってるからわかるでしょうけど、いったん区切りをつけてから、もう一回やるというのは大変なことです」

気力、体力を整えてやり直せたとしても、パリオリンピックに出られるという確証はありません。

2020年の東京オリンピック出場が確定してる人は、そのまま2021年には出られますが、2024年のパリまでは出られません。一旦白紙になります。

山田「また予選からやり直さなくちゃいけないとなると、どんなに心身の強いアスリートでも、もういいかって気持ちになっちゃうでしょ」
 

自分がやれることをするだけ

山田「オリンピックが出来なくなって、他の大会ができるって考えにくいですよね。オリンピックという世界で一番大きなスポーツ大会が出来ないのに、他の大会がOKってわけにはいかないでしょ」

来年の東京オリンピックが中止になった場合の、他の国際大会への影響を懸念する山田さん。

山田「コロナは起きたことですから、あとは研究者、科学者に何とか頑張って欲しいですね。私がやれることは、自分は感染しない。相手にも絶対感染させないということです」

日本では収束の兆しがある新型コロナウイルスですが、世界では急速に感染者が増えているという情報もあります。アスリートの気持ちを考えると胸が張り裂けそうな気持ちになります。  
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
この記事をで聴く

2020年06月27日13時11分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報