若狭敬一のスポ音

元プロ野球選手が自粛生活で悟ったこと

新型コロナウイルス感染拡大防止のため日本中で自粛生活が続きましたが、無論アスリートたちも同じ経験をしています。

元中日ドラゴンズ監督の山田久志さんが自身の生活を語りました。
世のお父さんたちが身につまされる話題に、若狭敬一アナウンサーも思わず失笑します。
6月6日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』から。

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初体験

山田「こんな生活送ったのは初めてだね。生まれてから初めてと言ってもいいかな」

非常事態宣言のため4月、5月は2回ほどしか外へ食事に出られなかったという山田さん。

若狭アナ曰く、山田さんは一年365日分の350日は外食する人。
それはオーバーだとしても、仕事で飛び回る山田さんの食生活は外食ありきでした。

今回の自粛で、新鮮なこともあったそうです。

山田「自分の時間があるから、してみたいことが出来るっていうのがありましたね」

普段忙しい山田さん、使い方に苦労するほど時間が余っていたそうです。
 

映画にハマる

自粛生活が充実していたという山田さん、何をして過ごしていたのでしょうか?

山田「私は本を読むのが好きでずっと読んでるんだけども、何を一番やってたかと思うと、やっぱりテレビ見てたかねぇ。特に映画にハマってましたね」

テレビ番組ではなく、テレビで昔の映画を見ていたそうです。
『ゴッドファーザー』『ロッキー』『ダイハード』の各シリーズ。他にも以前に見た映画を見返していたんだとか。

山田「『ロッキー』良かったけど、『ゴッドファーザー』も良かったねぇ。あれは…何てぇの?考えさせられる映画だね」
 

私は充実。カミさんは…

山田「そうやって、家でいろんなことをやれる私は非常に良いんです。ただ妻はね、カミさんはね、結婚してから家にずっといる生活に慣れてないわけですよ」

現役時代は、遠征、自主トレ、キャンプ。現役引退後もテレビやラジオの実況解説、講演、さらにゴルフにと1年の半分は留守にしてる生活を送ってきた山田さん。
奥様にとっては、普段いない家族がいるというだけで家事も増えます。

山田「だから…もう大変なんですよ。私は、家でこんなに気遣いしたってのは初めてですね」

力なく笑う山田さん。奥様のしんどさを慮って、さらに疲弊してしまったようです。
若狭アナも思わず失笑です。
 

お互いギクシャク

いつも留守のはずの山田さん。家に居ると、当然、奥様と顔を会わせる機会が増えます。

山田「もう、うるさがられるんですよね。何にも話すことがなかったら黙ってたらいいんだけど、それはそれでおかしいでしょ?だから何か話題を探して喋るんだけども、トンチンカンな事をやってんですよね」

「ククククク」と笑う若狭アナに、「年の半分ぐらいは外へ出てる人間が、そのペースが変わったら、お互いにギクシャクするね」と山田さんは続けました。
 

自粛生活で悟る

「今までと自分の生活ペースが違うわけじゃないですか。自分の時間は貴重なんだけども、その時間は自分だけの時間じゃない。相手にも、その時間をうまく使わせてあげなくちゃいけないって事が初めて分かりました」と言う山田さん。

しかし、料理はもちろん、家事が一切できない山田さんは…。「なんか家の中でうろうろしたら、ちょっと迷惑かけてんじゃないかなと思ってますよ」

阪急ブレーブス黄金時代の大エースも形なし。「気を遣わなくちゃいけないんだってことが分かっただけでも大きなことです」と謙虚な大エースです。
 

主婦業の大変さを実感

山田「私なりの気遣いで、たまに手伝うとするじゃないですか。逆に、それが邪魔だって言うんですよ。段取りが悪すぎて」

掃除と洗濯ぐらいはできるだろうと、やってみたのですが、掃除と洗濯にも主婦には主婦なりの段取りがあることに気が付いたそうです。

「私らは、そういうことはわからないじゃないですか。そういうのでね、逆にやってもらわん方が良いって言われる。こんなショックなことは、なかなかないんだけど…」としょんぼりする山田さん。

山田「だから、主婦っていう形でやってくれてる人は、大変なんだなと思いましたよ」

世の中のお父さん達が感じたであろうことを、山田さんも感じたようです。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2020年06月06日13時11分~抜粋

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