若狭敬一のスポ音

ファンは楽しく投手コーチはつらい。今年は夏からダブルヘッダーが始まる?

プロ野球の開幕が6月19日金曜日からと発表されたことを受け、5月30日放送の『若狭敬一のスポ音』では、若狭敬一アナウンサーが野球解説者の山田久志さんに電話インタビューをしました。

山田さんは、プロ野球について「早い段階からダブルヘッダーが始まる」と大胆予想しますが…

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無事に開幕を

山田「決まりましたっていうよりも、 そこまで何にもないことを祈りますけどね。この開幕が決まるまで選手は、野球やりたくてうずうずしたんじゃないかなぁ」

ここまでは、各球団、感染症対策をしながら練習を行っていますが、チームまとまっての練習はできていないようです。
例えばキャンプ前には自主トレを行いますが、これはキャンプの日程が決まっているからこそできることです。

山田「ゴールに向けて体調を合わせていくんだけども、ゴールが見えないことには合わすことが不可能だよね。今回だけは誰もわからなかったよね」
 

飲めないとつらい?

6月19日の開幕に向けて練習試合も始まりますが、コロナ感染対策をしながらなので、移動やホテル生活も制限されます。
試合後に選手同士で飲みに行くこともままなりません。

山田「一緒のテーブルにつきながら、お互いの反省だったり、相手チームの情報だったりを話し合いながら、自分の中で消化することがあるんです。また気分を変えたりね。それが制限されると、今までやってきたペースを守るのは不可能だね」

今年は、昨年までのペースでシーズンを戦うのは不可能。選手の心理的負担も大きそうです。
 

スケジュールはきつい?

若狭「どんなシーズンになりますかね?」
山田「ゴメン。全く想像つかない」

開幕が決定したといっても、スケジュールが完全に決まったわけではありません。スケジュールが決まった段階で、チームの中で有利不利が出てくると山田さんは予想します。

山田「だって考えてみてくださいよ。梅雨時のスタートですよ?屋根のない球場がホームのチームは、当然雨天中止が起こりうるわけですよね」

そうなるとスケジュールが立て込んできて、試合を消化するには…。

若狭「ダブルヘッダーもありますか?」
山田「ありだね!」

確信を込めて言う山田さん。山田さんが現役だった昭和の時代は、シーズン終盤になるとダブルヘッダーがよくありました。
 

実は楽しい?ダブルヘッダー

若狭「ダブルヘッダーって何が大変ですか?」
山田「大変じゃないよ」
若狭「え?」
山田「全然大変じゃない。もう何十年とやってないダブルヘッダーだけど、やってみると、ファンのみなさんは、ダブルヘッダーってこんなに楽しいものなのかってわかりますから」

選手にとっては調整の難しさもありますが、ファンにとっては楽しいそうです。

山田「試合終わるでしょ?次の試合までわずかしかないのに、どうやってやるんだろうかとかね?またその間、ファンも一息つけるんですよ。それで気持ちを新たに次の試合が見れる」

通常は試合終了後、帰路に就きますが、ダブルヘッダーでは、選手の動きを見ながら次の試合を待つことになります。

山田「ファンにとって、この時間は非常に楽しい時間になると思います」

山田さんの現役時代のダブルヘッダーは、料金が若干高くなるものの、客の入れ替えはほとんどなかったそうです。
 

ピッチングコーチがつらい

若狭「もしダブルヘッダーが行われるとしたらシーズンの終盤。従って10月、11月だと思うんです」
山田「いやいや、今年はそうじゃないと思う。やれる時に入れていくと思う。今年は特別だもん」

7月頃から日曜日をダブルヘッダーにすることもありうると予想する山田さん。今年は過密スケジュールになる可能性が大きいんだとか。

若狭「監督という立場だったらどんなところが難しくなりますか?」
山田「監督よりピッチングコーチが難しいんじゃないかな」

ダブルヘッダーの投手起用が問題だそうです。
一試合目にピッチャーを使いすぎると、二試合目は使いづらくなります。そういうわけで一試合目には完投できるぐらいのピッチャーを起用したいそうです。
 

リリーフ陣はどう使う?

リリーフ陣の起用の仕方も大変だそうです。
主に8回に投げるセットアッパー、9回に投げるクローザーを二試合目にも使うとなると問題があるんだとか。

山田「途中で雨が降ってきて、先発ピッチャーが20~30分待たされたら、もうダメだってなるじゃないですか。それをリリーフピッチャーとはいえ、前の試合の8回に投げて、次の8回また投げなさいって、何時間になるのよ」

プロ野球の平均試合時間は3時間22分だそうです。ダブルヘッダーの間隔を入れると4時間。単純に考えてリリーフが二試合目に投げる間隔が4時間。心理的、体力的な好調を4時間維持するか、一度リセットしてまた調子を上げるのか?

山田「それは無理になってくるから、そういうことを考えれば、ピッチングコーチとか監督のやりくりは大変だね」
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2020年05月30日13時11分~抜粋

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