ルーキー投手必読!監督とコーチは君のココを見ている

若狭敬一のスポ音 / スポーツ

2月1日からキャンプインするプロ野球。監督やコーチは、新人選手のどこを見て仕上がりを判断するのでしょうか?

1月26日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、指導者としての経験豊富な野球解説者・山田久志さんがキャンプならではの観点について話します。

新人はここをチェック

「まずは一番先に見るのはね、やっぱ投げ方ですよ。フォーム、バランス。これをまず見ますね」と山田さん。

新しく入ってくるピッチャーは年間3~4人。特徴も能力も一人一人全部違います。
即戦力か、時間をかけて育てていくのかで扱い方も全く違ってくるそうです。
しかし見る部分は同じ。

山田「一番最初に15分ぐらいキャッチボールやるじゃないですか」
若狭「北谷だとサブグラウンドでね」
山田「よう知ってるねえ」
若狭「ピッチャーのキャッチボール見るの大好き」

このキャッチボールを見ると、良い面、悪い面含めて、新人選手の能力の6~7割はわかるんだそうです。
 

遠投でわかる

若狭「シュート回転するのか?勢いがいいのか?遠投するとある程度、質も出てきますよね」
山田「凄いねえ。よく見てるね。コーチやれるねえ」

球の回転や下半身のバランス、上体の使い方は遠投を見ればだいたいわかるそうです。
目一杯投げている人と、軽く投げているように見える人もいるそうで…。

山田「あんまり力を入れてないのに、ボールがシューっと行けば、もうそれは拍手。これは、もう決まりだ」

不安なのが、力を入れれば入れるほど、ボールに変な回転が加わる選手です。

山田「それはあんまり良くないことだけども、逆にそれが利点になることがあるわけね。例えば昔、ドラゴンズでよく勝ち星をあげて、頑張った野口茂樹っていうピッチャー」
 

勝手に球が変化する

野口茂樹さんは1994~2005年に中日で活躍しました。
1996年には巨人からノーヒットノーランを達成しています。1998年に最優秀防御率、2001年には最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得しています。

山田「あのピッチャーはかなり勝ち星も上げたし、三振も獲れたんだけども、あれ?大丈夫かな?と思うようなキャッチボールだったし、遠投もそんなに遠くへ投げれなかった」

それが、マウンド上で目一杯投げるとボールが勝手に変化してくれたそうです。
 

キャッチボールだけでわかる凄いヤツ

山田「こいつ凄いなと思ったのは川上憲伸。こんなにキャッチボールでうまく投げられるピッチャーはそんなにいないなあと思った」

川上憲伸さんが明治大学から中日に入団。1998年にセ・リーグ新人王。1999年に山田さんが中日の投手コーチに就任しました。当時の監督は星野仙一さんでした。

野口さんと川上さんをセ・リーグを代表するような選手にしてほしいと言われたそうですが、キャッチボールは対照的。

山田「少年野球の子供たちに、野口のキャッチボールはちょっと見せれないなというぐらいのキャッチボール。理想的で凄いと思ったのは川上憲伸」
 

七人のルーキー

2002年、山田さんが中日の監督に就任した時のルーキーは7人いました。
前田章宏さん、田上秀則さん、久本祐一さん、前田新悟さん、山井大介さん、都築克幸さん、高橋聡文さんです。

この中で2002年に最も活躍したのが、山井大介投手の31試合出場での6勝。その他は久本投手5試合。田上投手3試合。前田新悟投手3試合にそれぞれ出場しました。

「久本は左で美しいフォーム。山井は見た感じよりもかなりな馬力で、ボールが速かったもん。この二人は、ドラフトで偶然に獲れた」と山田さん。
当時、河合楽器硬式野球部が休部になり、特例措置で一年早くドラフトで入団しました。

実はこの時に、左ピッチャーの久本さんの方が活躍するだろうという見方だったそうです。実際、ドラフトの上位も久本さんが上でした。

「でも山井は思った以上に打ちにくいピッチャーだったんでしょうね。それに、まあ、とにかく馬力がある。この二人は、社会人でやってるから心配もなかったし、いずれは活躍出来るなっていう感じで見てました」

山井投手は現在も中日で活躍中。久本さんは2013年から広島へ。2016年に退団しました。
 

ルーキーの行く末は?

一方で高橋聡文投手は腰を悪くしていて、ろくにキャンプもしていませんでしたが、こんな裏話がありました。

山田「スカウトからは、この高橋はバッティングが凄いという報告が来た。ピッチャーがダメでも必ず野手で行けるっていうんで獲ったの」

この時は他球団の評価はあまりなくて、ドラフトの下位で中日が獲得しました。2016年阪神に移籍。現在も現役投手として活躍しています。

山田「FAで阪神行ったんだから。まだ貴重な戦力だよ。中日にいたらもっと助かってるのに」

今年もルーキー選手がたくさんいますが、どう転ぶかはわかりません。それはチームの構成上でも変わってきます。

山田「根尾が入ってショートを守りたいっていうのもチームにとっては困るわけよね。大谷翔平みたいに『ピッチャーとバッターやりたい』ってだけ言ってくれれば、なんとかなるんだけども、ポジションまで指定されたらね、監督、コーチもちょっと頭抱えるね。
さあ、どうしていくかね。ドラフトって微妙なもんだね」
(尾関)
 
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2019年01月26日13時18分~抜粋

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