若狭敬一のスポ音

いま中日ドラゴンズに潜む"松坂逆効果"?

今シーズンから松坂大輔投手加入により、動員のみならずチームにも「松坂効果」があると言われる中日ドラゴンズ。

しかし、CBC若狭敬一アナウンサーは8月18日放送の『若狭敬一のスポ音』において、現在のドラゴンズに潜む「松坂逆効果」の懸念について言及しました。
具体的にどんなことなのでしょう?

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気持ちよく3連勝

この一週間の中日は6試合を戦い、3勝3敗。通算では108試合48勝59敗1分け。借金11。
残り35試合で現在セリーグ最下位です。

特筆すべきは8月16日木曜日、ナゴヤドームで行われた中日-DeNA20回戦。

先発の松阪大輔投手が5勝目を挙げ、プロ13年目の平田良介は史上73回目となるサイクルヒットを達成、そして浅尾拓也投手の復活登板。
8回に今シーズン初めてマウンドに立った浅尾投手はこの回を無失点に抑え、11対5で中日が勝ちました。

最高の木曜日

この16日の試合については、リスナーも感慨深かったようです。

「浅尾投手の頑張りに心打たれました。それ以上にピンチの場面でのドラファンの浅尾投手に対する応援に心震えました」(Aさん)
「浅尾投手の復活、最高でした。浅尾投手への声援、本当にすごかったです」(Bさん)
「浅尾投手の復活登板、嬉しかったです」(Cさん)

「またよりによって、その日はワンコインデーでパノラマ席は500円だわ、ビール一杯500円だわ。最高の一日になりましたね」と若狭敬一アナ。

いろんなところに松坂効果

「松坂投手が登板した次の試合は必ず勝つという松阪神話があるんですよね。なんと9戦9勝。不敗神話継続中ですね」(Dさん)

確かに今シーズン、松坂投手が投げた次の試合は全て勝利しています。「だったら毎日投げさせろ」という冗談も出るほどです。
それだけではなく、松阪効果はいろいろなところに表れています。観客動員数やグッズ売り上げも増加しています。

若狭「何よりチームへの刺激、そして日本球界の刺激。オールスターにも選ばれました。確かに怪我もあったんですが、そこから復活していって、確かに打線の援護はありますが、やっぱりなんだかんだで5つ勝つって凄いなと思いますよね」

好投した藤嶋。しかし…

「日曜日(12日)のヤクルト戦、藤嶋投手ナイスピッチングでしたね」(Eさん)

20歳の藤嶋投手が7回まで無失点に抑えていました。一方、この日はヤクルトのベテラン、石川投手の調子も良く、あわや完全試合ペースでした。
結局リリーフが打たれて逆転負けを喫するも、藤嶋投手の好投が光りました。

しかし、この藤嶋投手の好投の話題から「ここで敢えてひとつ、水を差すようなことを言います」と前置きして発言する若狭アナ。

「松阪効果はあります。ただ『松阪逆効果』も、今年ドラゴンズにはあると言えばあるんですよね。これはなかなかメディアでは言ってる人はいません」

いったい若狭の言う「松坂逆効果」とは何でしょうか?

中3日のスクランブル登板

松坂投手は背中の捻挫もありましたし、肩の状態も全盛期に比べれば万全ではありません。
そのため、調子を見ながら間隔を空けての登板が続いています。

実は、これによって他の投手のローテーションが徐々に乱れています。
藤嶋投手は8月12日の日曜日に登板しましたが、その前は同じ週の火曜日(7日)でした。二軍の試合で8イニングも投げていて、そこから中4日で急遽日曜日に登板しています。

実は藤嶋投手に尋ねたところ、日曜日の登板を告げられたのが、火曜日8回投げ終えてからではなく、次の日、水曜日の夕方だったそうです。

「これって調整、めちゃくちゃ難しいですよ。中4日って言われたのならば、そこまでのメニューが決まっていて、心と身体をどんどん調整していけばいいんですけれども、水曜日の夕方に突然言われたということは中3日。かなりのスクランブルでの当番だったと思います」

松坂逆効果

7イニング無失点という結果を出した藤嶋投手は見事ですが、例えばベテランの吉見や山井など、本来は中6日の感覚に慣れている他の投手にも影響が出ます。

「中7になったり中8になったり、一回登録を抹消されたりというイレギュラーが生じてきます」

これが若狭アナの言う「松阪逆効果」なのです。とは言え…

「ま、グロスで考えたら絶対ドラゴンズにとってプラスです。中7日になろうが中8日になろうが、プロなんだから合わせろよと言ってしまえばそれまでなんですが、いいことばっかりじゃなくて、清濁併せ呑んで今のドラゴンズがあるということでございます」

と締めた若狭アナでした。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2018年08月18日12時30分~抜粋

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