若狭敬一のスポ音

ドラゴンズ2位指名・石川翔投手はド直球勝負!

野球中継でおなじみのCBCアナウンサー・若狭敬一が、毎週土曜日のお昼にお届けしている番組『スポ音(スポーン)』。「スポーツ」と「音楽」で「スポ音」です。
中日ドラゴンズの話題を中心にしたスポーツの最新情報と、懐かしい音楽をお送りする生放送です。

11/4の放送では、ドラゴンズのドラフト2位指名、栃木県の青藍泰斗(せいらんたいと)高校、石川翔投手がゲスト出演しました。

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全てにおいてド直球


今夏の栃木大会では準決勝で作新学院に敗れ、甲子園出場は叶わなかった石川投手ですが、MAX151km/hの快速右腕で、各球団のスカウトからは高校生投手No.1の評価を受けていました。

7球団競合の末、抽選で日本ハムファイターズから1位指名された、早稲田実業高校の清宮幸太郎選手とは、対戦経験が無いという石川投手。
もし、交流戦や日本シリーズなどで初めて対戦した時には、どういう結果に終わらせたいかという質問に、即座に答えます。

「三振です。空振り。まっすぐで」

かなり強気な性格だと自負している石川投手。これは楽しみですね。

改めて、ドラゴンズに対する印象を尋ねたところ…

石川投手「監督が怖いなあって、ずっと思ってて(苦笑)」
若狭「森繁和監督、怖い?何が怖いですか?」
石川投手「顔」
若狭「球種も、言葉も、ストレートですね(苦笑)」

一見、Vシネマに出て来そうな感じの森監督ではありますが、そこは何度も対面、取材している若狭です。「実際にはいい人です。話せばとても優しい人です。だから、森監督もドラゴンズもそんなに怖くありません」と、きっちり恐怖心を取り除いてあげるのでした。

そんな、あまり怖くない球団・ドラゴンズの選手で、会ってみたい、話をしてみたいと思う人はいますか?
こう聞かれて石川投手が答えたのが、鈴木翔太投手。2013年の高卒ドラフト1位で、今年は初勝利を含む5勝を挙げ、プチブレイクしました。
なんでも、高校時代の鈴木翔太投手のピッチングを特集した映像をYouTubeで観たそうで、その柔らかいフォームや、球のキレを意識した投げ方に共感を覚えたとか。

怪物・江川に憧れる高校生


ならば、ドラゴンズ以外で興味がある選手は誰でしょうか?

石川投手が最も憧れている選手。それはあの、江川卓投手(読売ジャイアンツ)なんだそうです。
江川投手が活躍したのは1980年代なので、当然石川投手は現役時代を知りません。
ただ、父親からその凄さを聞かされていた石川少年は、中2の時、YouTubeで江川投手の映像を見て、惚れてしまったんだとか。

その理由は「球を見てて飽きない」こと。言葉が出ないほど見惚れてしまうんだそう。
それどころか、不調な時にその映像を見ると、球の軌道が頭に残り、そのおかげで翌日は調子が良くなったりもするというのです。
イメージトレーニングを通り越して、お守りの域ですね。

ちなみに江川投手の球種は、基本的にストレートとカーブの2種類のみ。しかしそのストレートは半端なく伸びがあり、ホップしてくるので打者には球速150km/hより速く見えたそうです。カーブは球界でもトップクラスの絶品のキレを持ち、コントロールも抜群。
2つの球種だけで年間20勝を挙げる投手など、今では考えられないでしょう。

そして、現役投手で目標としているのは、ジャイアンツの菅野智之投手。
「技術はもちろん、考えながらピッチングをしているところ」に感銘を受けているそうです。
考える力を身に着けたいという石川投手に、若狭が尋ねます。
「それだけの球の速さがあったら、何も考えがなくても抑えられると思うんですが、そうじゃないと?」

「プロの試合を見てると、ただ速いだけじゃ結構打たれるんですよ。やはり考え方が必要だなと」と石川投手。

確かに、日本球界最速の165km/hを出した大谷翔平投手(日本ハムファイターズ)でさえ、最速に近い164km/hを打ち返されてタイムリーにされています。
間もなく18歳になるとは思えないほど、しっかりしたビジョンの持ち主なんですね。

必死の“アピールプレイ”


野球好きの父親の影響で、小2の頃からなんとなく野球を始めたという石川少年。ポジションはサードや外野などいろいろやって、小5から投手を始めたといいます。
中学では投手兼外野手。ただコントロールが悪くて、外野の方が多かったとか。
高校では投手として野球部に入ったものの、すぐに外野に飛ばされてしまったんだそう。

投手を“クビ”になった石川外野手は、「いつか絶対に戻ってやる」という闘志を燃やし、監督の目の前でひたすら遠投をするという、アピール大作戦をやり続けたのでした。外野手用ではなく投手用のグローブをはめて。
ちなみに肩の強さに自身のある選手でも、遠投の距離は大体110mぐらい。ところが石川投手は、125mも投げられるそうです。プロでも超一流の強肩です。

そんな熱意が届いて、めでたく投手に復帰した石川投手。まさにプロ向きの負けん気ですね。
その負けん気をぶつけたい、対戦したい選手として、中田翔選手(日本ハム)、筒香嘉智選手(DeNA)、バレンティン選手(ヤクルト)の名前を挙げました。
「ホームランバッターと真っ向勝負がしたい」と意気込みます。もちろん決め球はストレートです。

初対戦の結果を予測してもらったところ…
中田選手と筒香選手は内野ゴロ。清宮選手の場合は三振でしたが、プロで活躍している選手に対しては、謙虚な気持ちが入るようです。
バレンティン選手は外野フライ。シーズン60本塁打の日本記録を持っていますから外野まで飛ばされるのは覚悟しますが、アウトにはするそうですよ。

AKB48に会いに行ける!?


そんな、プロ野球選手としての夢を語る石川投手ですが、実はAKB48が好きだという、等身大の高校生らしい一面も持ち合わせています。

中2の時に、ドラマに出演していた柏木由紀を見て、そのかわいさに惹かれたのがきっかけで、AKB48を知ったのだそうです。
今の“推しメン”は、「小嶋真子ちゃんという子なんですけど…完全に顔が、どタイプなんです(赤面)」と語る石川投手。

プロで活躍すれば会えるかもしれません。どうやら小嶋真子ちゃん本人はサッカーファンのようですが、野球にも興味を持ってもらえるよう、ぜひ石川投手には頑張って夢を叶えてほしいものですね。
(岡戸孝宏)
若狭敬一のスポ音
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2017年11月04日14時23分~抜粋

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