レポドラ日記

岐阜市駅の新シンボルに!?丸窓電車とは!

2019年03月12日(火)

レポート

岐阜市にあります、金(こがね)公園にやってきました。

実はこの公園には「丸窓電車」の愛称で市民の方から愛されている電車が
展示されているのですが、この秋にJR岐阜駅の駅前広場に移設しようという
動きが出てきているそうです。

丸窓電車とは?何故移設するのか?岐阜の新たなシンボルについて伺ってきました。

「丸窓電車」ってどんな電車?


「丸窓電車を保存する会」代表 廣瀬 康之さんにインタビュー



名鉄の「モ510形」という車両の丸窓電車は、名鉄揖斐線、岐阜市内線、美濃町線という路面電車で大正15年から走り続けて今年で93歳!

車両の扉にある戸袋という部分が楕円形になっており、その形が由来となって「丸窓電車」と呼ばれています。



車両の前面の部分が流線型になっているのも特徴的。



天井もドーム型。



高~い天井!



カーテンではなく、鎧戸。



丸窓電車は今では珍しく、遠くからも見に来られる方がいらっしゃいます。
関東や関西など全国各地からもいらっしゃいますし、中には海外からも見に来られるんだとか。

スタッフのいる土日祝日は無料開放しているので、中に入ることができますよ^^



味があるなあ~。


では何故この金公園に展示されているのか。

丸窓電車は岐阜市に走っていた路面電車で2005年に廃止になりました。
当時から鉄道そのものを残したい市民メンバーがいて、その先頭に廣瀬さんが立って活動を始めました。



それが現在の保存会なのですが、街の歴史とともにこの鉄道を残したいという思いで、代表的な車両を1台残すべく、岐阜市と協議しました。
結果、車両が名鉄から岐阜市に移譲。
沿線のしかるべき位置にということで、現在の金公園に2006年に移されました。



さて、この「丸窓電車を保存する会」、2005年の2月にこの会を設立してから、様々な活動をしています。

年末年始やGWに電車の清掃を行ったり、電車にイルミネーションの飾り付けを行ったり。



また、イベントとタイアップをしてペーパークラフトを体験してもらったりするなど、活動を進めています。
最近だと、岐阜ゴジラの撮影があったのですが、その待機場所としてこの電車を活用してもらいました。

93歳になっても、保存の枠を超えて大活躍の丸窓電車です。

 

どうして移設するの?


動かなくなった今もなお、地元で活躍しているこの丸窓電車が今回JR岐阜駅前に移設しようという動きになっているんです。

理由の一つとしては「車両は老朽化」。
保存の対策として屋根を設置するという計画もありましたが、現在金公園の地下には地下駐車場があり、その駐車場も老朽化が進んでいるということもあってなくなりました。
また、岐阜に来られる方には今の場所はわかりにくいという課題も。

もう一つの理由は、「岐阜駅前の盛り上げ」
JR岐阜駅前の北口広場が完成して来年で10周年、また今年で岐阜市政130周年を迎えます。
現在も信長広場はにぎわっておりますが、丸窓電車を新たなシンボルにできれば・・・。
また、駅前の金の信長像もできてから10年経ち、雨に当たって頭や肩が色褪せています。同時にきれいにして、より駅前の広場を盛り上げていきたいという構想もあるそうです。

実際に移設されたあとは、今のように屋外で展示する予定。

現在でも広場ではイベントが行われておりますが、丸窓電車が移ることでより付加価値の高いイベントが開けます。
駅前なので、丸窓電車自体にもより市民も立ち寄りやすくなる!

月に1回ぐらいで車両の中を開放したり飲食や音楽とともにいろんなイベントが行えれば、という展開も考えているそうです。

「路面電車があった頃、現在の岐阜駅前のバスターミナルと併設して電停ができる予定でしたが、その計画が頓挫したという経緯がありました。
その当時の電車が駅前に移るというのは歴史的に非常にいいストーリーだなと思っています。」と廣瀬さん。



まずは今月22日の市議会で今回の移転への結論が出されます。
このまま行くと秋にはJR岐阜駅前で見られるようになるとのこと。

岐阜市駅前の楽しい未来を乗せて、再出発なるか!?楽しみに待ちましょう。

 
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