岐阜県関市には、地域の人に昔から愛され続けている「関珈琲」があります。
その関珈琲に、新しい味が加わる、ということで、お話を伺ってきました。
関市民に愛されている関珈琲

関牛乳株式会社 製造課長の松岡伸行さん、バリスタの大野善生さんにインタビューしました。
創業80年を迎えた関牛乳は、牛乳製品や乳飲料を扱う会社です。

数ある商品の中に、「関珈琲」があります。
関珈琲はいわゆる昔で言う珈琲牛乳。
昔から銭湯で販売していたり、高校の自販機で販売していたりしています。関市内のほとんどのスーパーやコンビニでも販売しているそうで、関市民は誰でも知っているのではないか!というソウルドリンクです。
この関牛乳に新しい味を加えたい、という思いが、毎日飲むほど関珈琲ファンのバリスタ・大野さんの耳に入り、開発に至りました。
完成したはずなのに・・・工場で作ると味が変わってしまう!
関市出身の大野さんは、大阪でバリスタやカフェの経営コンサルタントとして活動されています。

新しい味のこだわりは、「プレミアム」。
珈琲、牛乳、甘みのバランスを整えながら、原料を増やしていったそうです。
珈琲1つをとっても、数種類の珈琲を使い、その割合にもこだわるやり込み具合。
また、牛乳屋さんが作った珈琲牛乳だということもコンセプトの1つにし、半年ほど開発を行いました。
開発の過程で苦労したことは?
大野さん「そりゃたくさんありますよ(笑)」
その中でも一番苦労をしたことは、会議の中で「この味だ!」と発見ができても、工場で作ると味が変わってしまうということでした。
工場で珈琲を作る中で、材料を加熱するタイミング、紙パックに充鎮するタイミングによって、人の手で作った出来立ての珈琲牛乳とは味が大きく変わっていまうそうです。

開発会議の様子。
ホワイトボートには数字だらけで素人からしたら何がなんだか・・・。
昔ながら、もプレミアム、もどっちも好き
試行錯誤してようやくできた新作の関珈琲。
従来の関珈琲と飲み比べをしました。
従来のものは香りからミルク感が芳醇で、甘みとコクが豊か。「牛乳屋さんが作った珈琲牛乳」という言葉がぴったりでした!
そして新作の関珈琲。複雑な良い香りで、レポーターは中継で上手に言葉では言い表せませんでした。「プレミアムだからこそのこの香り」。そう言い訳をしておきます。
味の方は、従来のものに比べると甘さ抑えめ、苦みを主張!でも何故か、最後にはミルクの甘さの余韻に浸ってしまっている・・・。
驚きの味の変化です。流石プレミアム。
新作のプレミアムな関珈琲は今年の夏までには販売予定です。
従来の関珈琲も今後も販売するので、昔ながらの味もプレミアムな味も両方楽しむことができます。
今年の夏はプレミアムに過ごせるかな。まずは新作の関珈琲を飲もっと。
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