レポドラ日記

アサリダシ文化をこの一杯で!愛知県蒲郡市のご当地グルメ「ガマゴリうどん」

渥美半島と知多半島に囲まれ、南側は三河湾に面する愛知県蒲郡市。
その三河湾でよく獲れるのがアサリ。愛知県のアサリ漁獲量はなんと日本一なんです。

今回はそんな三河湾産のアサリを使った「ガマゴリうどん」というご当地うどんを紹介します。

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「ガマゴリうどん」とは?

蒲郡の地域活性化事業を行う 蒲郡シティセールスプロジェクトの鈴木基さんにお話を伺いました。

蒲郡が誇る絶品ご当地グルメ・ガマゴリうどん。
ここで重要なのは「がまごおりうどん」ではなく「ガマゴリうどん」であるところ。



ガマゴリうどんが生まれたのは6年程前のこと。
誕生のきっかけは蒲郡市を舞台に、間寛平さんやガレッジセールのゴリさんも出演して製作された、映画『ガマゴリ・ネバーアイランド』(監督:天野千尋)。

撮影の間のお弁当やケータリングを地元のプロジェクトチームで担当した際に、メンバーの中に料理人・漁業関係者・うどん屋さんが加わっていました。
海辺のロケの時で「うどんを出そう!」となったところ、たまたま近くにいた漁師さんがたくさんのアサリやワカメを差し入れしてくださったそう。

美味しい海の幸だけを使った贅沢な一品に、一同は大感激!
この時大好評だったアサリやワカメを使ったうどんを商品として推していこうと、映画のタイトルから“ガマゴリうどん”と命名されたのだそうです。

実は全国ご当地うどんサミットでは過去2回もグランプリを獲得しており、多くの人の心を魅了しているんです。

『ガマゴリうどん』の定義 五箇条

第一条 アサリは原則として三河湾産を使用し、一人前に五個以上提供すること。ただし、量が少ない場合はその理由を伝えること

第二条 アサリダシをしっかり取り、提供すること

第三条 原則としてしょうゆ味とする。ただし、創意工夫を認める。

第四条 蒲郡産の一品を使用していること(ごま油、練り物、ニギス、メヒカリ 等)

第五条 具にはワカメをいれること


以上の五箇条が定義。

アサリダシの旨味たっぷりの味が特徴です。
「清水さんも食べてみりん(食べてみてよ)」ということで頂きました。



まずアサリの香りにうっとり…。
そしてアサリの風味が後からじわ~っと来るお出汁、これが本当に美味しい!!



アサリとワカメの旨味に加え、もっちもちの食感の麺!まさに絶品でした。

実は私の一番好きな食べ物はうどんでして、これは文句なしに最強です。
鈴木さんも「でしょ~?美味しいじゃんね~」とご満悦。

漁獲量の減少から地域の食文化を守る

しかし、アサリをめぐる環境は決して順風満帆ではありません。
実は最近、愛知県のアサリの漁獲量が減ってきており、潮干狩りを中止する地域もあるのです。

ガマゴリうどんの定義では「アサリは原則として三河湾産を使用」としており、できるだけ三河湾産アサリの使用を推奨していますが、調達が難しくなり、今は他産地のアサリを使用せざるを得ない状況です。
それに加え、アサリ自体の調達コストも上がってきているそうです。

一方で、美味しいと評価してくれるお客さんの声も多いです。
他産地のアサリに頼らざるを得ない状況ではありますが、「アサリダシの料理」は地域の大切な食文化のひとつ。

「蒲郡だからこそ生まれたこの『ガマゴリうどん』の提供を通じて多くの方に喜んでもらい、蒲郡を知って欲しい」と語る鈴木さんです。



今回紹介した「ガマゴリうどん」は、蒲郡市内の25店舗で食べることができますよ。

形原温泉をはじめ、市内ではアジサイが丁度見ごろを迎えていますし、夏には大島での海水浴もできます。
楽しんだ後は是非、蒲郡のアサリダシ料理としてこの「ガマゴリうどん」を是非ご賞味くださいね。
(清水藍)

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2018年06月05日16時48分~抜粋

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