名古屋出身・在住のピン芸人、酒井直斗がお送りする『酒井直斗のラジノート』。この4月からは番組内で、ジャニーズ4人組ユニット「ふぉ~ゆ~」がパーソナリティを務める『ふぉーゆーのぴたラジ!』が放送されています。
6/30は、その通常放送の他に、ゲストとしてもふぉ~ゆ~が出演しました。
ふぉ~ゆ~+酒井=びだラジ
ふぉ~ゆ~の、辰巳雄大さん、福田悠太さん、越岡裕貴さん、松崎祐介さん。彼らがこの番組にゲスト出演するのは約1年ぶり。その時の『ふぉ~ゆ~のぴたラジ!』は、別番組『ナガオカ×スクランブル』内で放送されていました。
そこで当時の酒井は『ぴたラジ』ならぬ『びだラジ』と銘打って、ゲストコーナーを仕切ったのです。
そんなわけで、今回は『ふぉ~ゆ~のびだラジ!』第2回という形になります。と言っても、普通のゲストコーナーとほぼ変わりありませんが。
では、進めていきましょう。
ふぉ~ゆ~の主演舞台『年中無休!』が、7月26日から始まります。東京を皮切りに、大阪、神奈川と続き、最後は8月24日~26日まで名古屋市の愛知県産業労働センター ウインクあいち 大ホールにて上演されます。
この作品は、1990年代の小劇場ブームの真っ只中で活躍した「カクスコ」という伝説の劇団の代表作です。
同じ台本を使い、内容は古道具屋が舞台。その中で行われるただの日常の会話劇をオムニバス形式でやっていくんだとか。
辰巳さん「だから、何か大きな事件があるわけではないんですね。ただ、古道具屋が年中無休で仕事をしている中で、ちょっとしたいろんな出来事をピックアップするっていう話になっています」
観客なのに滑った
ふぉ~ゆ~の舞台と言えば、酒井には忘れられない思い出があります。それは昨年5月、名古屋で上演された『23階の笑い』。
『ラジノート』にふぉ~ゆ~が初めてゲスト出演し、第1回の『びだラジ』が放送されて間もない頃です。その縁で酒井はこの舞台を観に行ったのですが、そこで酒井は滑りました。
え?出演者じゃないのに?舞台を観に行っただけなのに、なぜ?
経緯はこうです。開演した時に、客席から辰巳さんが登場し、観客に話しかけるという演出がありまして。
「こんばんはー。今日は名古屋でやらせていただきます」みたいな感じで、軽く客いじりするんですね。
場内は照明が落とされ、客席は暗めで、観客の顔はハッキリとは見えません。辰巳さんが何気なく近くにいた観客に話しかけます。
「今日はどこからお越しですか?」
するとその時辰巳さんが気付きました。
「あれ?青いつなぎを着てる…?まさか!?」
そう、酒井はトレードマークとして青いつなぎをしょっちゅう着ているため、辰巳さんも思い出してくれたようです。声をかけたのは全くの偶然でした。
辰巳さんは気付いたものの、他の観客には残念ながら酒井の存在そのものを知らない人も多く、「誰?」という空気が会場内を包みます。
「あれー、酒井さん!?」とテンションが上がる辰巳さん。「ふわっ」となる会場内。微妙な空気。酒井が滑ったも同然です。
TOKIOのライブで「ふわっ」
その会場内を「ふわっ」とさせた話に、ふぉ~ゆ~が食いつきます。
「俺らがTOKIOさんのライブに参加した時と一緒だ!」
そう、これは彼らが2014年、大先輩・TOKIOの20周年ライブを武道館に観に行った時のこと。
アンコールで長瀬智也さんが「ジャニーズの後輩たちもいっぱい来てくれています!」と呼びかけ、次々とステージに上げてくれたそうです。
最初に紹介したのが、嵐。いきなり嵐です。
「嵐、こっち来いよ!」
「ウワァーッ!」(観客)
「他にもまだまだいますよ、生田斗真!」
「ウワァーッ!」
「KAT-TUN!」
「ウワァーッ!」
「Hey!Say!JUMP!」
「ウワァーッ!」
「そして、こいつら!ふぉ~ゆ~!」
「ふわっ」
CDデビューをせずバックダンサーや舞台中心に地道な活動をしている、ふぉ~ゆ~ならではのエピソード。
これは今年3月放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、辰巳さんと松崎さんが紹介していたので、ご存じの方も多いでしょう。
気にせず続ける松崎さん
劇団カクスコの作品は全て、登場人物たちは「唄うことが好き」という設定になっており、アカペラを唄うシーンが必ず設けられていました。今回の『年中無休!』でもそれは生きています。
舞台の見どころを松崎さんに聞きました。
「見どころは、お芝居だけじゃなくて、僕たちはパフォーマンスをいろいろ考えてまして。アカペラっていうのは出ちゃったんで、もうしょうがないんですけど、アカペラやります!」
"ふぉ~ゆ~が伝説の舞台でアカペラ初挑戦"することは、既に制作発表で明かしています。他のメンバーからは「しょうがないってどういうこと?」「出したくなかったの?あの情報」と総ツッコミが入りました。
気にせず続ける松崎さん。
「アカペラやりますんです。音の上で言葉があるから曲として成るんですけど、アカペラっていうのは、最近やってるかなって言ったらみんな、やってなさそうなんですよね」
これにも「やってるわ!(笑)」「お前が世間知らないだけだろ!」と総ツッコミ。
気にせず続ける松崎さん。
「アカサカ…じゃない、カクスコの皆さんがやってるんで、そこで新しい、アカペラにも挑戦っていうか、あといろんな繋ぎをね、全部は言えないんで。エンターテイメントをいろいろ考えてます」
あまりにも豪快な噛みっぷり。
独特の言い回しをすることでお馴染みの松崎さんに、説明をお願いするのは冒険過ぎましたね。ここは越岡さんが通訳してまとめてくれました。
「オムニバスの作品なんで、ブリッジ(次のシーンまでの繋ぎ)があるんですよ。アカペラだったり、今回演出してくださるウォーリー木下さんが映像をすごい駆使する方なんで、ふぉ~ゆ~×ウォーリーさんでできる何かのパフォーマンスが、ブリッジで見られるんじゃないかなと思います」
新キャラ?闇のパープルアイ
最後は、本家『ぴたラジ』でお馴染みの企画「ザキさんの曲紹介」でシメます。これは、ザキさんこと松崎さんが持ち前のイケメンボイスで曲紹介するというもの。
今年5月に「メンバーが聴きたい曲・思い出の曲」というテーマで放送された際、実はプロ野球中継の延長により時間が押してしまい、辰巳さんのリクエスト曲だけが流れなかったのです。
そこで今回『びだラジ』で改めて辰巳さんにリクエストしてもらうことに。
そして流れた曲は、辰巳さんがずっと好きなアーティストで、誕生日も一緒だという椎名林檎さんが歌う『長く短い祭』です。
しばらく曲が流れた後、松崎さんがイケメンボイスでラジオDJ風にしゃべります。
松崎「この曲には何か思い出があるんですか?」
辰巳「思い出というか、結構僕本番前とかもこれ聴いててテンション上げて…」
松崎「あっ、もしかして!松崎祐介くんと同じ楽屋が多いじゃないですか、辰巳雄大くんって。その時に本番前に、かけてる曲ですか?」
辰巳「かけてる、かけてる」
松崎「松崎くんから聞いたんですけど、」
あれ、またおかしな流れになってきましたよ。
辰巳「今、俺は誰としゃべってんだ?」
松崎「闇のパープルアイです」
これは触れると大ケガしそうだと察知した、他のメンバーと酒井。華麗にスルーします。
辰巳「俺、いつかふぉ~ゆ~に、椎名林檎さんが歌を書いてくれるっていうのが目標だから」
いつか叶うといいですね。
微妙な空気にする天才?
では、曲紹介のコーナーをシメてもらいましょう。
松崎さん「お送りしたのは、松崎祐介と見せかけて、闇のパープルアイでした」
いやいや、そうじゃなくて「お送りしたのは、椎名林檎で『長く短い祭』でした」でしょう!?
まさか「ここまでのお相手は○○でした」パターンで来るとは。すっかり翻弄されるメンバーと酒井です。
もうこうなったら、闇のパープルアイに触れざるを得ません。
酒井「次回の『びだラジ』の時は、闇のパープルアイさんも出てくれるのかな?」
松崎さん「あのー、言うときますわ」
酒井&メンバー「えっ、今は誰!?ザキさん?」
松崎さん「今はザキさん。戻って来た。ごめんごめん」
出ました、1人2役コントです。
じゃあザキさん、パープルアイさんに言っておいてくださいね。
松崎さん「ああ、言っとく言っとく。すぐ走るから」
酒井&メンバー「走る!?(笑)」「もうメチャクチャだよ(笑)」
松崎さんは「すぐに駆けつける」と言いたかったのか。それとも、『闇のパープル・アイ』(原作・篠原千絵)というマンガの主人公・尾崎倫子が"変身人間"という設定で、黄金の豹に変身するということから、豹が走るイメージで言ってしまったのか。
そもそも松崎さんがマンガ『闇のパープル・アイ』を認識しているのかすら不明です。
松崎さんこそ、ある意味周囲を「ふわっ」とさせるのかもしれません。
(岡戸孝宏)
酒井直斗のラジノート
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2018年06月30日22時25分~抜粋