大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」に出品され話題となった「ミライ人間洗濯機」がついに実用化されます。
12月17日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと三浦優奈がこの話題を取り上げました。
高齢者施設向けに実用化へ
産経新聞などが報じたところによると、万博で人気を集めたシャワーヘッドなどを製造する株式会社サイエンスが、高齢者施設向けの新製品として人間洗濯機を発表したそうです。
展示用だった未来技術が、実際の現場で使われる段階に入ったという点が大きな注目ポイントです。
構造はいわゆる浴槽型で、「直方体の浴槽のような作り」で中に腰掛けて座る仕組みになっています。
湯船に浸かる形ではあるものの、肩から上、特に顔の部分は水に浸からない設計です。
永岡「肩から下ぐらいが水に浸かっている状態」
安全性と快適性の両立が意識されています。
10分で綺麗に
この人間洗濯機最大の特徴が、ファインバブルと呼ばれる微細な泡を使ったシャワー技術です。
浴びるだけで全身洗浄でき、シャンプーやこすり洗いは必要ないとのこと。
入浴時間はおよそ10分と手軽。
細かい泡が皮脂の中に入り込み、汚れを落とす仕組みであることから、身体への負担も少ないとされています。
湯船に浸かる感覚とは異なるものの、シャワーが一気に10分で全部終わる効率の良さは、高齢者施設との相性の良さを感じさせます。
気になる価格は高い?安い?
気になる価格は、1台145万円(税抜き)で、来年3月に出荷予定です。
この金額を聞いた三浦は「もっと高いと思ってました」と率直な感想を述べました。
永岡も同意しつつ、「車とかに比べれば安い」「買えなくない金額」とコメント。
特に高級志向の高齢者施設であれば、導入しやすい価格帯ではないかと話します。
三浦「『これあるんですよ、うち』っていうのが売りになる可能性もある」
施設の付加価値としても注目されそうです。
また、介護現場が慢性的な人手不足に直面している現状にも話題は及びました。
入浴介助では、利用者ひとりに対して職員が付き添い、場合によっては複数人で対応する必要があることも少なくありません。
人間洗濯機が導入されれば、入浴にかかる人手や時間の負担が軽減され、その間に職員が別の業務にあたることも可能になります。
複数台を同時に稼働させ、少人数で見守る運用ができれば、現場全体の効率化や人件費の抑制にもつながると考えられます。
永岡は、こうした点からも、この技術が介護の現場を見据えた「未来志向」の取り組みであると受け止めていました。
万博で体験した感想
永岡は、万博で展示されていたミライ人間洗濯機を実際に体験しています。
コックピット型で、上から覆われた構造だったと振り返り、入浴中には脈拍などのデータが前面の画面にデジタル表示されていたと語りました。
さらに「今の状態だったら一番落ち着く映像はこれ、音楽はこれ」と、利用者の状態に合わせた映像と音楽が流れ、骨伝導で音が伝わる仕組みだったそうです。
ヘッドホンではなく骨伝導という点にも、未来感を強く覚えたといいます。
体験当時は展示前ということもあり、水温が冷たく感じた場面もあったようですが、「ただただすごく、気持ちよかった」と総括しました。
永岡「心もリラックスできて、何より『未来だなあ』を感じた」
未来だと思っていた最新技術が、ついに現代に。
まずは高齢者施設での活躍が見込まれます。
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
この記事をで聴く
2025年12月17日08時04分~抜粋