冷え込みが高まってきて、乾燥が気になる季節。
そんな中、意外な場所から誕生したハンドクリームが話題を集めており、販売開始から1年で3,500本以上売り上げがあったとのこと。
商品名は「主守手(しゅしゅしゅ)ハンド&スキンクリーム」。この商品を開発したのは、なんと岐阜県の土木会社です。
12月16日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、光山雄一朗アナウンサーが三気建設株式会社(岐阜県揖斐郡大野町)の杉山阿有美さんにこの商品について尋ねます。
現場の人の手を考えたクリーム
まずは「主守手ハンド&スキンクリーム」について尋ねます。
杉山さん「セメントなど現場の作業で手が荒れてしまう職人を思って開発した、べたつかないのに塗り直さなくても潤いが続くハンドクリームです。
見た目や持ち運びやすさにもこだわって、男女問わず使えるシックなパッケージ。大きさは持ちやすく、使いやすさもポイントになっています」
厳しい環境下で働く建設会社ならではの、手へのいたわりが詰まった商品だそうです。
実際に使ってみた!
スタジオでは3人の出演者が使ってみたとのこと。
山本衿奈「まず香りがとてもいいです。柑橘ぽい高級なアロマの香りがします。使って1分弱くらいでまったくべたつきがなくて、手にしっとりとなじむ感じがあります」
正木裕美弁護士「手がしっとり柔らかくなって、塗ってすぐ髪をさわってもまったくひっついてこない、素敵なハンドクリームです」
光山「使いやすくシックな感じです。サイズ感もいい」
職場の環境改善に
そもそも、なぜ土木会社がハンドクリームを開発したのでしょうか?
杉山「三気建設は私の父が社長を務める会社です。長年人手不足でなかなか職人さんを募集しても来ないという状況があって、それをきっかけに私は東京からUターンをしてきました。
人事広報として働いていますが、もともとは化粧品会社で10年ほど商品企画をしていました。
職人たちひとりひとりと職場の環境を改善しようと話をしたところ、セメントで手が荒れるという話を聞いて、これならなんとかできるかもと思いました」
「主守手」の意味
商品のこだわりについても尋ねます。
杉山さん「塗ってすぐ作業ができるところ。こまめに塗り直せない環境にあるので、うるおいが続くことを意識しています。あとは、気分転換にも使っていただきたいので、集中力をコンセプトに香りをつけました」
ブランド名「主守手」はどう発想したのでしょうか?
杉山さん「土木の現場はインフラに密接に関係しているにも関わらず、なかなか光を当てられにくい彼らではありますが、現場で主として働くのは彼らである。
そんな彼らを守りたい、『主役は守り手』ということから、ロゴは漢字で『主守手』。これをブランド名にしています」
職人さんから広がる輪
実際に使った職人さんの感想を尋ねると…
杉山さん「職人さんには福利厚生で配ったり、試作の段階から職人さんに使ってもらっていて、追加で買ってくれるくらい気に入ってくれています。
さらに公式サイトには、弊社の職人さんではない職人さんから、すごくいいです、という口コミが徐々に集まってきています」
他にはどんな方が購入されているのでしょうか?
杉山さん「土木建築の職人さんはもちろん、アルコールで手を消毒しなければいけない医療従事者の方、水仕事が多い方、おむつ替えでよく手を洗わなければいけない新米ママたちも、『塗ってすぐべたつかないので、すごくありがたい』と。手荒れに悩む多くの方にご愛用いただいています」
公式サイトで販売
杉山さん自身も「販売から1年経っていてずっと使って、自分でも誇りをもっておすすめできる商品」とのこと。
値段は意外にお値打ち。1本税込みで1,540円です。
杉山「使い続けていただきたい、との思いからこの値段設定にしています」
職人さんの手を守りたいという気持ちが生んだものが、たくさんの人を救っているようです。
「主守手ハンド&スキンクリーム」は公式サイトなどから購入できるとのことです。
(みず)
CBCラジオ #プラス!
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2025年12月16日07時45分~抜粋